BTTFのタイムマシンでお馴染のデロリアンって、映画の効果でめちゃくちゃ人気が出ちゃった車種として認知されてるけど、地味に「映画が放送される前」の時点で相当レアな車だったんだよね。

かいつまんで説明すると、これはデロリアンの発売直後に社長が逮捕されちゃって(確か資金の横領が原因)、会社が即倒産したせい。

 

おかげでデロリアンが発売されてた期間は、1981年から1982年の1年間だけっていう有り様。宣伝にお金をかけて鳴り物入りで販売されたデロリアンだったけど、その辺の不幸が重なった結果、全部で数千台かそこらしか売れてない。

 

そんな稀少な車だったにも関わらず、映画まで大ヒットしちゃったもんだから、世界中のコレクターから狙われる存在になった。去年公開されたレディプレイヤーワンのラストシーンで登場した時は、ニヤリとしたファンも多かったことだろう。

生産終了してるのに作品人気で高騰するのは、頭文字Dのハチロクも相当だったけど、BTTFは世界レベルで流行ったから、向こうのほうがカルト的な人気になってる。ターミネーター2のハーレー(ファットボーイ)、ゆるキャンのビーノとか一時的に人気となる車種はたくさんあるけど、こっちは生産が続けられてる車種だから幾分手に入りやすかったりもする。

だけど、定価よりはるかに高い値段で取引されたりするから、やっぱり作品人気に引っ張られる形で需要が高まるのは、ハタから見ててすごいことだよなぁと切に思う。


エーリストガレージ Official Blog- 代表者(社長)染谷 聡
 

今現在、オークションにおいて「世界で最も高値がつく車」の一つとされるのは、ル・マンの24時間レース用に開発されたデイトナって言われてるけど、こういう「人気が爆発した車」っていうのは、お店の看板になるからショーウィンドウに大事に飾られたり、展示会なんかで披露されたりするケースも多いね。

 

中古市場に流れないようなレアな車種は、独自に営業しやすい個人経営のお店にひょっこりあったりするからなぁ実際。