昨日、京都競馬場で行われました牝馬

クラシック最終戦、第31回秋華賞は

好スタートから道中5番手を追走した

1番人気のモンローウォークが直線で

鋭く伸びて、内で先に先頭に立っていた

ギャラボーグをゴール前で差し切って勝ち

5連勝でGⅠ初制覇を果たしました。

2着には7番人気の桜花賞2着馬の

ギャラボーグ、3着にはオークス2着馬の

ドリームコアが入りました。

今週は、京都競馬場でクラシック競走の

三冠目、第87回菊花賞が行われます。

菊花賞はイギリスのセントレジャーを

範にとり、1938年に京都農林省賞典

四歳呼馬の名称で4歳 (現3歳)馬による

重賞競走として創設されました。

そして1948年より現名称の菊花賞となり

クラシック3冠競走の最終戦として

行われています。

昭和期から皐月賞は最も速い馬が勝つ

日本ダービーは最も運のある馬が勝つと

呼ばれるのに対し、菊花賞はスピードと

スタミナを兼ね備えた最も強い馬が勝つと

言われてきました。

また菊花賞の走行距離は3,000mの

長距離レースなのですが、菊花賞は

必ずと言っていいほど、スローペースに

なることが多く、そのため昭和の時代から

京都の3,000mはマイラーでも持つと

言われてきました。

 

思い出の馬は、クラシック最終戦でついに

チャンピオンに輝いたインターグシケンです。

インターグシケンの父は、昭和を代表する

大種牡馬テスコボーイで代表産駒には

皐月賞馬ランドプリンス、二冠馬キタノ

カチドキ、天馬トウショウボーイ、天才少女

テスコガビー、天皇賞馬ホクトボーイと

サクラユタカオー、エリザベス女王杯を

制したアグネステスコ、桜花賞馬

オヤマテスコとホースメンテスコや

快速馬ハギノカムイオーなど、挙げれば

切りがない程、多くの名馬達をこの世に

送り出しました。

 

インターグシケンは昭和53年のクラシック

組で、同期にはダービー馬サクラショウリ

皐月賞馬ファンタスト、天皇賞馬スリー

ジャイアンツやシービークロス、タケデン

メジロイーグル、バンブトンコート、アグネス

ホープ、キャプテンナムラなどの重賞

勝ち馬がいます。

 

インターグシケンは旧馬齢3歳夏の札幌で

デビューし、初戦の新馬戦は2着に惜敗

したものの、連闘で出走した2戦目の

新馬戦で1番人気に応えて勝ち、

初勝利を挙げました。

続いて出走したオープン戦で3着に

なった後、北海道3歳ステークスに

挑みましたが4着に終わりました。

その後、関西に戻り、条件特別を

レコードタイムで快勝し、デイリー杯

3歳ステークスに挑み、後の重賞勝ち馬

バンブトンコートの2着に入る好走を

見せました。

続いて条件特別とオープン戦に勝って

4勝目を挙げると、インターグシケンは

当時の関西3歳チャンピオン決定戦だった

阪神3歳ステークスに挑みましたが、

またしてもバンブトンコートの前に2着に

敗れました。

3歳時、インターグシケンは半年で9戦も

するという過酷なローテーションの中で

それでも9戦4勝 2着3回という好成績を

残しました。

 

年が明けて4歳になったインターグシケンは

シンザン記念に1番人気で出走し、3着に

敗れたものの、中京に遠征してオープン戦

で勝利すると、続く西のクラシック登竜門

きさらぎ賞に勝利し、念願の重賞初制覇を

果たしました。

 

その後、春のクラシックを目指して東上した

インターグシケンは皐月賞トライアル 

スプリングステークスに参戦、1番人気に

推されるも、関東のタケデンの前に3着に

敗れてしまいました。

そして迎えたクラシック初戦の皐月賞、

このレースには弥生賞を制したファンタスト

スプリングステークスの勝ち馬タケデン

後のダービー馬サクラショウリ、無敗での

4連勝中のアグネスホープ、小さな

逃亡者メジロイーグルや後の重賞勝ち馬

シービークロス、キタノコンゴウなどの

4歳の精鋭達が出走。

1番人気はタケデンが支持され、インター

グシケンは5番人気での出走となりました。

レースは大方の予想どおり、メジロ

イーグルが先手をとって逃げ、2番手に

ファンタスト、3番手にインターグシケンが

続き、アグネスホープは中団、サクラ

ショウリとキタノコンゴウは後方から進み

シービークロスは最後方からという展開で

進みました。

第4コーナー手前でファンタストが仕掛けて

軽快に逃げるメジロイーグルに並びかけ

インターグシケンも先頭との差を詰めて

直線の勝負へ。

内をついて逃げ込みを図るメジロイーグル

を馬場の真ん中から鋭く伸びて来た

ファンタストがメジロイーグルを交わして

先頭に立ち、外から追い込んで来た

インターグシケンとサクラショウリを

おさえて優勝を飾り、インターグシケンは

クビ差届かず、惜しくも2着に敗れて

しまいました。

続いてインターグシケンは初めての

東京コースを経験するために出走した

当時のダービートライアルNHK杯を

1番人気に応えて快勝。

そして当時、稀に見る混戦となっていて

戦国ダービーと言われたクラシック

2冠目の日本ダービーにインターグシケン

は駒を進め、3番人気に支持されましたが

直線で伸び脚を欠き、6着に敗退して

しまいました。

 

その後、夏を休養したインターグシケンは

菊花賞を目指してオープン戦に出走するも

メジロイーグルの2着に敗れ、続く当時の

菊花賞トライアルだった京都新聞杯に出走

しましたが、またしてもメジロイーグルの

前に4着に敗れてしまいました。

そして、迎えたクラシック最終戦の菊花賞

このレースには夏の北海道で急死して

しまった皐月賞馬ファンタストの姿は

ありませんでしたが、それでもダービー馬

サクラショウリをはじめ、西の3歳王者で

函館記念、神戸新聞杯を制したバンブトン

コート、前走の京都新聞杯を勝って波に

乗るメジロイーグル、春の主役タケデンや

キタノコンゴウ、アグネスホープ、

シンザンの仔キャプテンナムラ、グレート

タイタンなどの4歳の精鋭達が参戦。

1番人気は当時の制度の単枠指定に

されたダービー馬サクラショウリが推され

インターグシケンは3番人気での出走と

なりました。

レースは、スタートしてチェリーリュウが

果敢にハナを奪って逃げ、2番手にメジロ

イーグル、インターグシケンは4番手

その後ろからタケデンとサクラショウリが

続き、キタノコンゴウは中団、バンブトン

コート、キャプテンナムラは後方から

アグネスホープは最後方からという

展開で進みました。

向こう正面に入ってメジロイーグルが

チェリーリュウを交わして先頭に立とうと

するも、チェリーリュウも譲らず、2頭が

競り合う形になってハイペースとなり

後続馬との差が開く展開になりました。

サクラショウリが徐々に仕掛けながら

4番手に上がり、そのサクラショウリを

マークするようにインターグシケンと

タケデンが続きました。

第3コーナーでチェリーリュウが失速し

メジロイーグルが単独で先頭に立つと

第4コーナー手前でサクラショウリが

仕掛けてメジロイーグルに並びかけ

内からインターグシケン、外からバンブトン

コートも一気に先頭との差を詰めて

直線の勝負へ。

内をついて逃げ込みを図るメジロイーグル

を馬場の真ん中からサクラショウリ

内からインターグシケン、外からバンブトン

コートが追い込み、ゴール手前で内から

鋭く伸びたインターグシケンがメジロ

イーグルを一気に交わして先頭に立ち

最内から豪脚を繰り出して追い込んで来た

キャプテンナムラを半馬身おさえ、レコード

タイムで優勝を飾り、ついにクラシック

最終戦で念願だったチャンピオンに

輝きました。

そして、次に参戦した当時の西の暮れの

大一番阪神大賞典では天皇賞馬テンメイ

に先着したものの、歴戦の疲れが出たのか

距離が長すぎたのか、菊花賞で負かした

キャプテンナムラの4着に終わりました。

 

年が明け古馬になったインターグシケンは

古馬初戦として西の金杯からスタートし

最重量の61キロを背負いながら、鋭い

末脚で1番人気のアイノクレスピンを差し

切って優勝を飾り、本格化を示すと共に

幸先よいスタートが切られ、今後の

古馬戦線での活躍が期待されました。

しかし、この勝利がインターグシケンに

とっての最後の勝利になってしまいました。

この後、インターグシケンは3歳~4歳に

かけての過酷なローテーションでの激走の

疲れが出たのか、脚部不安を発症し、

長期休養を余儀なくされてしまいました。

 

10ヶ月の休養後、インターグシケンは

グリーングラス、ホクトボーイ、メジロ

イーグル、イシノマサルが出走した

オープン競走で復帰し、メジロイーグルに

差はつけられたものの、何とか3着に入り

昨年出走しなかった有馬記念に駒を

進めましたが、グリーングラスの勝利の

前に13着に大敗。

このレースを最後にインターグシケンは

引退し、ターフを去りました。

引退後、北海道で種牡馬になった

インターグシケンは、当時の内国産種牡馬

不遇の時代にあって、中日新聞杯を勝った

ショウリテンユウや北九州記念を勝った

イブキファイブワンなどの代表産駒や

地方競馬での重賞勝ち馬を輩出するなど

やはりテスコボーイの血が素晴らしさか

期待以上の素晴らしい種牡馬成績を

あげました。

 

記録によりますと

幼い頃から気性が激しく、強情なところが

あったインターグシケンは種牡馬になって

からも変わらず、死の前日も放牧場では

うるさいところを見せていたそうです。

死の前日、8月23日の夜も何ら異常は

ありませんでしたが、

1988年8月24日の早朝5時頃

インターグシケンは馬房で倒れているのが

発見されましたが、すでに息はなく、

心臓疾患のため、あっけなく14年の

生涯に幕を下ろしてしまいました。

 

あ今週は京都競馬場でクラシック3冠競走の

最終戦となる第87回菊花賞が行われます。

二冠馬ロブチェン、ダノンヒストリー

アウダーシア、バステールに注目して

います。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。