昨日、中山競馬場で行われました秋の

G1の開幕を告げる電撃6ハロン

節目となる第60回スプリンターズ

ステークスは、スタートして先手を取って

逃げた9番人気の千直の女王ピューロ

マジックが鮮やかに逃げ切って勝ち

G1初勝利を飾りました。

2着には5番人気のワールズエンド、

3着には11番人気のサウンドモリアーナが

入り、1番人気に推された桜花賞馬

スターアニスは最後の直線で外から

追い込んだものの、4着に敗れました。

今週は、東京競馬場で第77回毎日王冠が

行われます。

毎日王冠は4歳(現3歳)以上の馬による

重賞競走として1950年に創設されました。

1981年にジャパンカップの創設に伴い、

天皇賞秋の施行時期が1ヶ月繰り

上げられてからは天皇賞秋の前哨戦

として位置づけられ、1着馬には

天皇賞秋の優先出走権が与えられて

います。

距離は創設当初は芝2500mでしたが、

1984年から天皇賞秋の距離が2000m

に短縮されたことに伴い、本競走も

1800mに短縮され現在に至っています。

昭和期は天皇賞秋や有馬記念に向けた

古馬による秋初戦のレースとなって

いましたが、現在は秋のマイルや中距離

路線に向けた古馬や3歳の有力馬達が

秋の初戦として出走しており、天皇賞秋や

マイルチャンピオンシップ等の秋のG1

戦線を占う上での重要なレースとなって

います。

 

思い出の馬は、皇帝シンボリルドルフを

追い詰めたゴールドウェイです。

ゴールドウェイの父は万能型種牡馬

ネプテューヌスで代表産駒には高松宮杯

を制したネーハイジェットやダスゲニー、

ハンキイナリ、テンザンサクラ、ラッキー

オイチ、サルノヒーロ、フミノヒカリ、

イブキライダー等の重賞勝ち馬がいます。

 

ゴールドウェイは昭和59年のクラシック組

で同期には三冠馬の皇帝シンボリルドルフ

皇帝のライバルだったビゼンニシキ、

宝塚記念を制したスズパレードやニシノ

ライデン、スズマッハ、リキサンパワー

メジロシートン、ホッカイペガサス、

ロングハヤブサ、サクラトウコウなどの

重賞勝ち馬がいます。

 

ゴールドウェイは旧馬齢3歳夏の小倉で

デビューし、新馬戦を1番人気に応えて

快勝しました。

しかし、その後は善戦するも勝ち星には

恵まれず、条件特別戦の6戦目でようやく

2勝目を挙げました。

続く中京3歳ステークスで1番人気に

推されるも3着に敗れ、結局3歳戦は

9戦2勝に終わりました。

 

年が明けて4歳になったゴールドウェイは

シンザン記念に出走。

道中後方を進んだゴールドウェイは

第4コーナーで仕掛け、直線で先頭に

立ったキタヤマザクラを馬場の真ん中から

鋭く伸びて追い込みましたが、惜しくも

半馬身届かなかったものの、初の重賞

挑戦で2着に入る好走を見せました。

続いてゴールドウェイは西のクラシック

登竜門のきさらぎ賞に参戦。

このレースには前走のシンザン記念を

勝ったキタヤマザクラや後の重賞勝ち馬

マルブツサーペン、ダイゼンシルバー

カルストンイーデンなどが出走。

1番人気はキタヤマザクラが支持され

2番人気には名牝イットーの仔ワッカオー

ゴールドウェイは3番人気での出走と

なりました。

レースはスタートしてカルストンイーデンと

ダイゼンシルバー2頭の先頭争いから

ダイゼンシルバーハナを奪って逃げ

2番手にカルストンイーデン、その後ろから

キタヤマザクラ、マルブツサーペンと

ワッカオーが続き、ゴールドウェイは

中団からという展開で進みました。

第3コーナーでキタヤマザクラとマルブツ

サーペンが仕掛けて、ダイゼンシルバーに

並びかけ、第4コーナーでは外から

ゴールドウェイも差を詰めて直線の勝負へ。

直線に入ってマルブツサーペンが先頭に

立つと大外からゴールドウェイも追い込み

マルブツサーペンとゴールドウェイ2頭の

競り合いとなりましたが、ゴール前で

ゴールドウェイがマルブツサーペンを

差し切って優勝を飾り、初重賞制覇を

果たすと共に、一躍クラシック候補に

名乗りを挙げました。

その後、クラシックを目指し東上した

ゴールドウェイでしたが、皐月賞トライアル

スプリングステークスで2番人気に

推されるもビゼンニシキの7着に敗れ、

続く本番の皐月賞でもシンボリルドルフの

14着と大敗したため、ダービーへの

出走を断念しました。

夏を休養したゴールドウェイは菊花賞を

目指し、当時の菊花賞トライアル戦に

参戦するも神戸新聞杯6着、京都新聞杯も

7着に敗れてしまいました。

春先からの敗戦でゴールドウェイは

距離が長いのが苦手なのではないかと

囁かれました。

そして、迎えたクラシック最終戦菊花賞、

このレースには皐月賞、ダービーを制し

昨年のミスターシービーに続いて三冠馬の

誕生が大いに期待されるシンボリルドルフ

当時の菊花賞トライアル京都新聞杯に

優勝した関西期待の星ニシノライデン

ダービー2着のスズマッハ、ダービー3着の

フジノフウウンや外車マルゼンスキーの仔

サクラトウコウなどが出走。

春からの成績不振と距離への疑問が

囁かれたゴールドウェイは7番人気という

低評価での出走となりました。

レースはシンボリルドルフの三冠なるか

それとも三冠達成を阻止する馬が現れるか

という緊張感あふれる中、スタートが

切られました。

先手を取って逃げたのはロンゴハヤブサで

その後ろからリキサンパワー、スズパッハ

カルストンイーデンが続き、フジノフウウン

は中団、シンボリルドルフとニシノライデン

は後方から、そしてゴールドウェイは

最後方からという展開で進みました。

向こう正面に入るとニシノライデンが

4番手まで上がり、第3コーナーで今度は

リキサンパワーが先頭に立つと、シンボリ

ルドルフもじりじり仕掛けて中団まで上がり

それをマークするようにゴールドウェイも

シンボリルドルフの後方につけました。

第4コーナー手前で今度はニシノライデン

が一気に先頭に立つと、それを追って

スズマッハも仕掛け、2頭が競り合う中

シンボリルドルフ、ゴールドウェイも

先頭との差を詰めて直線の勝負へ。

内を通ってニシノライデンが先頭に立つと

内からシンボリルドルフが鋭く追い込んで

ニシノライデンを交わして先頭に立ち

大外からゴールドウェイも豪脚を繰り

出して追い上げ、シンボリルドルフと

ゴールドウェイ2頭による壮絶な

叩き合いになり、ゴールドウェイがシンボリ

ルドルフに半馬身差まで詰め寄りましたが

シンボリルドルフがゴールドウェイを

3/4半馬身おさえて優勝を飾り、無敗での

三冠制覇を果たしました。

ゴールドウェイも距離への疑問が言われて

いましたが最後まで奮闘し、敗れたものの

今後の活躍が期待されるレース結果と

なりました。

続いてゴールドウェイは暮れの大一番

当時の阪神大賞典に参戦。

菊花賞での活躍で1番人気に支持され

ましたが、菊花賞でのシンボリルドルフとの

死闘の影響が出たのか6着に敗れて

しまいました。

 

年が明けて古馬になったゴールドウェイは

5歳初戦として日経新春杯に参戦し、

僅差の3着に入る好走を見せ、天皇賞春に

向け、上々のスタートを切りました。

続くサンケイ大阪杯でも4着に入り、

堂々と天皇賞春に駒を進めました。

このレースには三冠馬シンボリルドルフと

一昨年の三冠馬ミスターシービーの

三冠馬2頭の他、スズカコバン、メジロ

モンスニー、ニシノライデンなど、当時の

古馬の精鋭達が出走。

シンボリルドルフとミスターシービーの

2頭の三冠馬による2度目の対決に

注目が集まりました。

そして、菊花賞でシンボリルドルフを

追い詰めたゴールドウェイも3番人気に

支持されるなど、打倒三冠馬の筆頭として

期待されたゴールドウェイでしたが、

シンボリルドルフの圧勝の前に6着に

終わりました。

 

夏を休養したゴールドウェイは天皇賞秋を

目指して東上し、秋初戦として毎日王冠に

参戦しました。

このレースには函館記念を連覇している

ウインザーノット、マイル王ニホンピロ

ウイナーやタカラテンリュウ、ローラー

キング、ワカオライデンなどの重賞

常連組が出走。

1番人気は好調のウインザーノットが

支持され、ゴールドウェイは7頭中の

5番人気という低評価での出走となりました。

そして当日は雨で不良馬場という

悪コンディションとなりました。

レースは好スタートを切ったニホンピロ

ウイナーがハナを奪って逃げ、2番手に

ワカオライデンが続き、ウインザーノットは

3番手から、ゴールドウェイはタカラテン

リュウと並んで後方からという展開で

進みました。

60キロの斤量を背負うも軽快な逃げを

展開するニホンピロウイナーを

第3コーナーから第4コーナーにかけて

ウインザーノットとワカオライデンが

ジリジリと差を詰め、ゴールドウェイも

必死に仕掛けるも、まだ後方のままで

ニホンピロウイナー、ウインザーノット

ワカオライデンの3頭が競り合う形で

直線の勝負へ。

内をついて逃げ込みを図るニホンピロ

ウイナーを馬場の真ん中からウインザー

ノットが追い込み、2頭による激しい

叩き合いとなり、残り100mでウインザー

ノットがニホンピロウイナーを振り切って

先頭に立ち、この瞬間、誰もがこのまま

ウインザーノットの勝利かと思いましたが

大外からゴールドウェイが一世一代の

もの凄い脚で追い込み、ゴール直前で

ウインザーノットに並びかけ、2頭が並んで

ゴールに入りました。

そして、長い写真判定の結果、ハナ差で

ゴールドウェイが優勝を飾り、1年8ヶ月

ぶりに2つ目の重賞と4勝目を挙げました。

しかし、この勝利がゴールドウェイに

とっての最後の勝利となってしまいました。

続く天皇賞秋では期待されたゴールド

ウェイでしたが、ギャロップダイナの前に

11着と大敗してしまいました。

 

年が明けて6歳になったゴールドウェイは

2月の京都記念で復帰し、積極的に

レースを進めたものの、14頭中の12着に

大敗してしまい、その後脚部不安を発症

したため、長期休養を余儀なくされて

しまいました。

 

年が明けて7歳になったゴールドウェイは

現役を続行し、いきなりぶっつけで

宝塚記念で復帰しましたが、最下位の

13着に大敗し、続く高松宮杯でも

14頭中の10着という大敗に終わり、

このレースがゴールドウェイにとっての

現役最後のレースとなりました。

 

1987年年12月6日付けで抹消となり

引退したゴールドウェイは種牡馬に

なりました。

当時の内国産種牡馬不遇の時代にあって

ゴールドウェイはそれでも少ない

産駒の中からオープン馬や地方での

重賞勝ち馬を輩出するなどしましたが、

中央での重賞勝ち馬を出すことは

できませんでした。

 

記録によりますと

1993年8月に用途変更となって種牡馬を

引退しましたが、その後ゴールドウェイが

どのような運命を辿ったかについては

本当に残念ですが、不明となっています。

 

今週は、舞台を東京競馬場に移し、伝統の

第77回毎日王冠が行われます。

サトノシャイニング、ライヒスアドラー

リアライズシリウス、レイニングに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。