昨日、中山競馬場で行われました伝統の
第80回セントライト記念は、道中、
2、3番手を追走した12番人気の
ジャスティンシカゴが最後の直線で内から
馬群を割るように豪快に伸びて、優勝を
飾り、重賞初制覇を果たしました。
2着には2番人気のサヴォアフェール、
3着には6番人気のアウダーシアが入って
菊花賞での優先出走権を獲得しました。
また、9月7日に2007年宝塚記念、
ジャパンカップや弥生賞、札幌記念、
京都記念などに優勝し、2007年度の
年度代表馬にも選出され、種牡馬としても
多くの重賞勝ち馬を輩出し活躍した
名馬アドマイヤムーンが病気のため、
23歳で亡くなったとの訃報が入りました。
さらに9月9日には2008年の菊花賞や
京都大賞典などに優勝し、2009年の
ジャパンカップでは名牝ウオッカとの
ハナ差の激闘を繰り広げたオウケン
ブルースリが繋養先のうらかわ優駿
ビレッジAERUでスタッフの皆さんによる
懸命な治療の甲斐なく肺炎による呼吸
不全のため、21年の生涯に幕を下ろした
との訃報が届きました。
競馬を盛り上げてくれた名馬2頭の突然の
訃報を聞き、本当に淋しい限りです。
天国でゆっくり休んで下さい。
お疲れさまでした。
今週は、中山競馬場で伝統の第72回
オールカマーが行われます。
オールカマーは、出走馬に広く門戸を
開けたレースとして1955年に
創設されました。
1986年から1994年までは「地方競馬
招待競走」として行われていて指定交流
競走が広く行われるようになるまでは
中央競馬では数少ない地方競馬所属馬も
出走できるレースでした。
昭和期において、何でも出走して来いと
なっていたサンケイオールカマーは、毎年
今年はどこからどんな馬が参戦して
来るのか、楽しみにして見ていました。
思い出のレースは、白い名脇役アサカ
シルバーが勝った昭和59年第30回
オールカマーです。
アサカシルバーの父はマイラー系種牡馬
シルバーシャークで、代表産駒には
シーバードパーク、ラブリトウショウ
メイワロック、マークリシルバー、ホオカノ
ミハマシャークなどの中央、地方競馬での
重賞勝ち馬がいます。
アサカシルバーは昭和57年のクラシック
組で同期にはダービー馬バンブーアトラス
皐月賞馬アズマハンター、菊花賞馬
ホリスキー、黄金の馬ハギノカムイオー
幻のクラシック馬サルノキングやアスワン
ホスピタリティ、タカラテンリュウ、マサヒコ
ボーイ、エリモローラ、ワカテンザンなどの
重賞勝ち馬がいます。
アサカシルバーは旧馬齢3歳秋の福島で
デビューし、1番人気に支持された
新馬戦では僅差の3着に敗れたものの
東京に戻って出走した未勝利戦で
初勝利挙げ、続く条件特別にも勝って
連勝し、年が明けて4歳になって出走した
条件特別にも勝って3連勝して、一躍
関東のクラシック候補に名乗りを挙げ
ました。
続いてアサカシルバーはクラシックの
登竜門弥生賞に挑戦しました。
このレースには西の怪物サルノキングや
アスワン、イーストボーイなどが出走。
サルノキングが圧倒的1番人気に推され
アサカシルバーは7頭中の4番人気での
出走となりました。
レースは、サクラサワヤカの逃げで始まり
その後ろからアサカシルバー、イースト
ボーイが続き、サルノキング、アスワンは
中団からという展開で進みました。
しかし、向こう正面に入ると引っ掛かった
のか、作戦なのか、サルノキングが一気に
サクラサワヤカを交わして先頭に立つと
第3コーナーから第4コーナーにかけて
イーストボーイ、アスワンも仕掛けて差を
詰め、ちょっと置かれ気味になったアサカ
シルバーも差を詰めて直線の勝負へ。
最後の直線、外を回ったサルノキングが
堂々と先頭に立って引き離しにかかると
大外からアサカシルバーが猛追し、
サルノキングに迫るも、半馬身及ばず
惜しくも2着に敗れました。
そしてアサカシルバーはとクラシック
初戦となる皐月賞に挑みました。
サルノキングが戦線を離脱してしまった中
1番人気には黄金の馬と言われた快速馬
ハギノカムイオーが支持され、アサカ
シルバーは20頭中の6番人気での出走と
なりました。
レースはハギノカムイオー、ロングヒエン
ゲイルスポートなどの快速馬同士が先行
争いを演じてペースが速くなる中、アサカ
シルバー、アズマハンター、アスワン、
ワカテンザンは中団を進み、最後の
直線での追い込みにかけるのか、
イーストボーイは後方からという展開で
進みました。
第4コーナーで1番人気のハギノ
カムイオーがまさかのスピードダウンと
なる中、アズマハンター、エリモローラ、
ワカテンザンが仕掛けて差を詰め
各馬が一団となって直線の勝負へ。
直線に入ってエリモローラが先頭に立つと
外からワカテンザンが追い込み、そして
今度は内から鋭く伸びて来たアサカ
シルバーが一気に先頭に立ち、このまま
押し切るかと思いましたが、真ん中から
アズマハンターが豪脚を繰り出して
一気に差し切って優勝を飾り、またしても
健闘むなしくアサカシルバーは3着に
惜敗しました。
続いてアサカシルバーは東京競馬場での
出走経験が無かったため、当時は
ダービートライアルだったNHK杯に参戦。
直線で追い込み、後のダービー馬
バンブーアトラスや皐月賞2着の
ワカテンザンに先着したものの、
またしても3着に惜敗してしまいました。
しかし、その後アサカシルバーは無念にも
脚部不安が発生したため、ダービーや
菊花賞に出走することなく、長期休養に
入りました。
年が明け古馬になったアサカシルバーは
10ヶ月ぶりに中山記念で復帰したものの
7着に敗れ、続くアルゼンチン共和国杯は
6着、京王杯スプリングハンデも7着に
敗れなど、精彩を欠いたため、再び
長期休養に入りました。
年が明けて6歳になったアサカシルバーは
10ヶ月ぶりに復帰すると条件戦を連勝し
再びオープン入りを果たしました。
しかし、次に出走した安田記念では1番
人気に支持されるも4着に敗れ、続く
エプソムカップでも1番人気に推され
ましたが、8着に惨敗してしまいました。
その後、福島に遠征したアサカシルバーは
七夕賞で3着に入り、続く新潟遠征での
関屋記念でも2着に入るなど、復調気配を
見せると、東京に戻り、オールカマーに
参戦しました。
このレースには高松宮杯を制した
キョウエイレアやテュデナムキング
スピーデイタイガーなどの重賞勝ち馬
上り馬のペキンリュウエンなどが出走。
1番人気には好調さからか、ペキン
リュウエンが推され、アサカシルバーは
3番人気での出走となりました。
レースは先手を取ったキョウエイレアが
逃げ、アサカシルバーは3番手を進み
その後ろからペキンリュウエンとビンゴ
カンタが続き、テュデナムキングと
スピーデイタイガーは後方からという
展開になりました。
第3コーナーから第4コーナーにかけて
スーパースワローとアサカシルバーが
仕掛けて差を詰めるも、軽快な逃げを
展開するキョウエイレアが後続馬に
1馬身差をつけて直線の勝負へ。
内を通って逃げ込みを図るキョウエイレア
を馬場の真ん中からスーパースワロー
外からアサカシルバーが追い込み
3頭による激しい競り合いになりましたが
ゴール手前でアサカシルバーが鋭く
抜け出して優勝を飾り、念願の初重賞
制覇を果たしました。
しかし、この勝利がアサカシルバーに
とっての最後の勝利となってしまいました。
レース後、再び脚部不安を発症した
アサカシルバーは再び休養を余儀なく
されてしまいました。
7ヶ月の休養後、7歳になったアサカ
シルバーは福島で復帰したものの
1番人気に推されたオープン特別では
往年の走りにはほど遠い走りで6着に
敗れ、続く2番人気に支持された新潟
大賞典でも13着に大敗し、このレースが
アサカシルバーにとっての最後のレースと
なりました。
その後、またしても脚部不安を発症した
アサカシルバーは1985年11月に現役を
引退し、種牡馬になりました。
シルバーシャークの後継種牡馬として
期待されたアサカシルバーでしたが、
当時の内国産種牡馬の不遇の時代の
中で種付け頭数や繁殖牝馬にも恵まれず
わずかな産駒からオープン馬を出すなど
健闘はしたものの、重賞勝ち馬などの
代表産駒には恵まれませんでした。
記録によりますと
1996年8月1日付けで用途変更となって
17歳で種牡馬を引退しました。
しかし、その後アサカシルバーが
どのような運命を辿り、いつ亡くなったか
については、残念ながら不明です。
今週は、中山競馬場で伝統の第72回
オールカマーが行われます。
コスモキュランダ、レガレイラ
エセルフリーダ、ジューンテイク
に注目しています。
今週も全人馬の無事を祈りながら
レースを観ます。






