昨日、新潟競馬場で行われました
ジャパンダートクラシックのトライアル競走
第18回レパードステークスは道中4番手を
進んだ6番人気のチェリヴェントが直線で
鋭く伸びて抜け出し優勝を飾り、重賞
初制覇を果たしました。
2着には4番人気のパイロマンサーが入り
1番人気に推されたメルカントゥールは
3着に敗れました。
今週は、札幌競馬場で秋競馬を占う上でも
重要な夏の大一番、スーパーG2 伝統の
第62回札幌記念が行われます。
札幌記念は1965年に旧4歳(現3歳)
以上の馬による重賞競走として創設され
札幌競馬場で施行する最も歴史が古い
重賞競走です。
また札幌競馬場は寒冷地のため、
昭和期は芝コースが設置されておらず、
左回りや右回りのダートで施行されて
いましたが、1990年から右回りの
芝コースでの施行に変更され現在に
至っています。
昭和期においてダートコースで行われて
いた時代の札幌記念は、中央競馬の
ダート重賞自体が少なかったため、
貴重な存在となっていました。
1997年からは夏季競馬開催では
唯一となるG2に格上げされ、格上げ後は
開催時期の関係から夏季に開催される
数少ない定量戦であることや以前より
賞金の高さから、昭和期にはマーチス、
トウショウボーイやクライムカイザー、
最近でもシャフリヤール、ジャックドール、
ソダシやブラストワンピース等、G1を
優勝している馬、後にG1を勝利する馬が
出走するなど、毎年、豪華なメンバーが
出走することやG2としては高額に
設定された賞金からスーパーG2とも
呼ばれています。
思い出の馬は、巨漢のダートの開拓者
リキサンパワーです。
リキサンパワーの父は歴史的名馬
ニジンスキーの仔でマイル系種牡馬の
オーバーサーブで代表産駒には
ヤマノシラギクやニイキなどの重賞
勝ち馬がいます。
リキサンパワーは昭和59年のクラシック
組で同期には三冠を制した皇帝シンボリ
ルドルフの他、宝塚記念を制した
スズパレードやビゼンニシキ、ニシノ
ライデン、スズマッハ、サクラトウコウなどの
重賞勝ち馬がいます。
リキサンパワーは旧馬齢3歳夏の函館で
デビューし、初戦の新馬戦はクビ差で
2着に敗れたものの、続く新馬戦を大差で
圧勝しました。
この勢いで格上の函館3歳ステークスに
挑みましたが、サクラトウコウの前に
2着に敗れました。
その後東京に戻り、京成杯3歳ステークス
朝日杯3歳ステークスに挑むもいずれも
7着に敗れ、結局3歳戦は5戦1勝に
終わりました。
年が明けて4歳になったリキサンパワーは
共同通信杯4歳ステークスに挑み、春の
クラシック戦線でシンボリルドルフの
ライバルとなるビゼンニシキの2着に入り
クラシックに名乗りを挙げました。
しかし、その後春のクラシックでは弥生賞
6着、皐月賞ではしんがりの18着に大敗
してしまい、結局ダービーに出走できずに
休養に入りました。
秋に入って菊花賞を目指して西下し、
当時の菊花賞トライアル京都新聞杯に
出走するも11着に敗れ、本番の菊花賞
でも14着に大敗してしまいました。
その後、ダービー卿チャレンジトロフィー、
暮れのオープン特別でも惨敗し、結局
4歳時は7戦して0勝に終わりました。
年が明けて古馬になったリキサンパワーは
当時の金杯(東)に挑みました。
このレースには後に宝塚記念を制する
スズパレード、安田記念馬キヨヒダカ、
高松宮杯を制したキョウエイレア、
前年の覇者ドウカンヤシマやカネクロシオ
ブルーダーバン、メジロハイネ、アロー
ボヘミアン、ハッピーオールトンなどの
重賞勝ち馬が参戦。
多彩な豪華なメンバーによるレースと
なりました。
スズパレードが圧倒的1番人気に推され
まだ実績の無いリキサンパワーは16頭中
15番人気という低評価での出走と
なりました。
レースは、スタートしてキョウエイレアと
ドウカンヤシマが先頭争いをして
キョウエイレアが強引に先手を奪って逃げ
2番手にドウカンヤシマ、リキサンパワーは
3番手を進み、その後ろからキヨヒダカ
カネクロシオ、メジロハイネが続き、
スズパレード、オンワードカメルンは
中団から、ハッピーオールトンは
後方からの競馬となりました。
第4コーナー手前でリキサンパワーが
仕掛けて先頭に立つと、スズパレードと
カネクロシオも一気に差を詰めて
直線の勝負へ
内をとおってリキサンパワーが逃げ
込みを図る中、スズパレードが鋭く伸びて
ゴール前で粘るリキサンパワーを交わして
先頭に躍り出て優勝を飾り、人気薄だった
リキサンパワーは最後まで逃げ粘り
追い込んで来たカネクロシオをおさえて
2着に入るという大健闘を見せました。
続くアメリカJCCでは9着に敗れましたが、
その後福島でのオープン特別に勝って
1年8ヶ月ぶりに2勝目を挙げました。
続いて東京に戻り、安田記念に挑むも
7着に終わり、その後リキサンパワーは
北海道に遠征して札幌日経賞でダートに
初挑戦し、3着とした後、札幌記念に
参戦しました。
このレースには最優秀ダートホースに
選出されたアンドレアモン、東京ダービー
などを制し、南関東から鳴り物入りで
移籍して来たハイセイコーの仔キング
ハイセイコー、やはり地方競馬から
移籍して来た前年の覇者ローラーキング
前哨戦の札幌日経賞を勝ったデリンジャー
アモンやハツノアモイ、サクラガイセン等の
重賞勝ち馬が出走。
トップハンデ61.5キロを背負ったアンドレ
アモンは3番人気、ハンデ60.5キロの
サクラガイセンが4番人気で、ここにきて
ハンデ55キロと軽かったリキサンパワーが
1番人気に推されました。
レースはスタートしてリキサンパワーが
ハナを奪って逃げ、2番手にキング
ハイセイコー、その後ろからアラナスゼット
デリンジャーアモン、ハツノアモイが続き
アンドレアモン、ローラーキング、サクラ
ガイセンは後方からという展開になりました。
軽快な逃げを展開するリキサンパワーは
第3コーナーで3番手以下の後続馬を
引き離し、第4コーナーではキング
ハイセイコーも必死にリキサンパワーとの
差を詰めて直線の勝負へ。
直線に入ってもリキサンパワーの
スピードは衰えず、キングハイセイコーも
必死に追い込みましたが、差は縮まらず
リキサンパワーが1番人気に応え、2着に
3馬身差をつけて圧勝。
念願の重賞初制覇を果しました。
次に函館に入って芝のレースに戻って
巴賞4着後、函館記念に参戦するも
12着に敗れ、東京に戻って天皇賞秋に
挑みましたが、しんがりの17着に大敗し、
その後、福島に遠征して福島記念に
2番人気で出走するも4着に終わりました。
年が明けて6歳になったリキサンパワーは
前年のダート戦での好走を受けて、陣営は
この年から主戦場をダート路線に切り替え
ました。
この路線変更が功を奏し、6歳最初の
レースとなった大井競馬場で行われる
帝王賞に参戦すると2着に入る好走を
見せました。
その後、昨年と同様に夏の札幌に遠征し
昨年は3着に敗れた札幌日経賞を
制すると、連覇をかけて札幌記念に
トップハンデ59キロを背負って1番人気に
支持され参戦しましたが、3着に敗れ
連覇はなりませんでした。
その後東京に戻ったリキサンパワーは
当時はダートのオープン特別だった
根岸ステークスに出走し、2着に入ると、
西下して再び芝の重賞レースマイル
チャンピオンシップに挑みましたが、
18頭中の8着に敗れ、続いて再びダート
路線に戻り、中京で行われた当時の
ウインターステークスに出走しましたが、
8着に終わりました。
年が明けて7歳になったリキサンパワーは
現役を続行し、ダートのオープン特別を
2着とした後、当時のダートの重賞レース
フェブラリーハンデキャップに参戦。
トップハンデ58.5キロを背負いながらも
4番人気での出走となりました。
レースはアイランドテイオーが果敢に
ハナを奪って逃げ、リキサンパワーは
2番手を追走しました。
第4コーナーでリキサンパワーがアイランド
テイオーに並びかけて直線の勝負へ。
逃げ粘るアイランドテイオーを直線半ばで
リキサンパワーが豪快に伸びて先頭に
立ち、まさにパワーでねじ伏せ、
2馬身半差をつけて優勝を飾りました。
しかし、このレースがリキサンパワーに
とっての現役最後のレースとなりました。
その後、脚部不安のため休養に入り
ましたが、回復が思わしくなく、
1987年7月1日に抹消となり、種牡馬
なりました。
しかし、勝ち馬は出したものの、代表
産駒には恵まれませんでした。
記録によりますと
1996年11月10に用途変更となり、
その後は功労馬として山梨県の牧場で
過ごし、2007年12月9日 26年の
生涯を終え、天国に旅立って行きました。
今週は札幌競馬場で夏の大一番
第62回札幌記念が行われます。
アドマイヤテラ、ローシャムパーク
ショウヘイ、シェイクユアハートに
注目しています。
今週も全人馬の無事を祈りながら
レースを観ます。




