昨日、新潟競馬場で行われました

サマーマイルシリーズ第2戦

第61回関屋記念は道中後方から

レースを進めた1番人気のアンパドゥが

直線で堂々と抜け出し、5馬身差をつけて

重賞初挑戦で初優勝を飾りました。

2着には8番人気のクランフォード、

3着には6番人気のファーヴェントが

入りました。

今週は、札幌競馬場で伝統の第74回

クイーンステークスが行われます。

クイーンステークスは1953年に旧馬齢

4歳牝馬による重賞競走として創設され

昭和期においては東京競馬場や中山

競馬場で牝馬による秋の重賞競走として

行われていました。

1996年に秋華賞が新設された際、

秋華賞のトライアル競走となり、距離も

1800mに変更されました。

その後2000年に行われた古馬牝馬競走

体系整備の一環として4歳(現3歳)以上の

牝馬限定戦となり、同時に8月札幌開催の

序盤戦を盛り上げる狙いで施行場を札幌

競馬場に移設されたことでレースの

位置づけや性格は大きく変わることに

なりました。

これにより9月中山開催における秋華賞

トライアル競走としての役割は、同時に

新設された紫苑ステークスに引き継がれ

ました。

 

思い出のレースは、一瞬の切れ味が

鋭かったハッピーオールトンが優勝した

昭和59年第32回クイーンステークスです。

ハッピーオールトンの父は距離、場所、

馬場など、あらゆる条件に関係なく勝ち

年度代表馬、最優秀3歳牡馬、最優秀

5歳以上牡馬をはじめ、2004年には

JRA顕彰馬にも選出され、国内成績

27戦16勝、2着10回 3着1回という

規格外の成績により万能の怪物という

異名をとり、日本競馬史上最強馬とも

言われている天皇賞馬タケシバオーで

代表産駒には中央ではドウカンヤマ、

アジシバオー、ロビンソンシチー、トウカン

タケシバ、カツトクシン他、地方でも

ハツシバオーなど、多くの重賞勝ち馬を

輩出しました。

 

ハッピーオールトンは昭和59年の牝馬

クラシック組で、同期には桜花賞馬

ダイアナソロン、オークス馬トウカイ

ローマン、エリザベス女王杯を制した

キョウワサンダーやロングレザー

ダイナシュガー、レイクビクトリア

キクノペガサスなどの重賞勝ち馬がいます。

 

ハッピーオールトンは旧馬齢3歳秋の

東京でデビューし、初戦の新馬戦は3着に

終わりましたが、2戦目の新馬戦を

1番人気に応えて快勝しました。

年が明けて4歳になったハッピー

オールトンは条件戦で善戦するも、

なかなか勝ちきれず、5連敗を喫して

しまい、春のクラシックには出走する

ことはできませんでしたが、それでも

オークスの行われる5月に条件特別を

勝って2勝目を挙げました。

その後、昇級の条件特別を7着とした後

福島と新潟に遠征し、条件特別を

それぞれ3着、2着とすると、東京に戻り

秋競馬の初戦、クイーンステークスに

挑みました。

このレースにはオークス出走組から牝馬

クラシック最終戦、エリザベス女王杯を

目指して、ジムベルグ、ウメノフーリン、

セッテジュノーらが参戦。

1番人気はオークス8着のウメノフーリンで

ハッピーオールトンは11頭中の7番人気

という低評価での出走となりました。

レースはスタートしてリンネスブレンディが

ハナを奪って逃げ、人気のウメノフーリンは

5番手から進み、ジムベルグは中団から

ハッピーオールトンは後方からという

展開で進みました。

第4コーナー手前ではウメノフーリン、

ジムベルグ、マツバージなど、各馬が

仕掛けて一団となり、ハッピーオールトンは

まだ最後方のままで、リンネスブレンディが

先頭で直線の勝負へ。

逃げ込みを図るリンネスブレンディを

外からジムブルグ、真ん中からマツバージ

が追い込み、リンネスブレンディを交わして

2頭が競り合う中、内からいきなり豪脚を

繰り出し、まさにカミソリのような切れ味で

鋭く伸び来たハッピーオールトンが並ぶ

間もなく一気に交わして先頭に立ち、

ジムベルグに2馬身差をつけて圧勝。

オークス組をやぶり、重賞初挑戦ながら

念願の初優勝を飾りました。

ついに本格化したハッピーオールトンは

当時の牝馬東京タイムズ杯を4着とした後

西下し、当時の牝馬クラシック最終戦

エリザベス女王杯に挑みました。

このレースには桜花賞馬ダイアナソロン

オークス馬トウカイローマン、トライアルを

勝ったロングレザーやキクノペガサス、

ジムベルグ、キョウワサンダーなどが出走。

1番人気はダイアナソロンが支持され

ハッピーオールトンは6番人気での

出走となりました。

レースはマーサレッドがハナを奪って逃げ

2番手にサガクイナー、ダイアナソロンと

トウカイローマンは中団、ハッピーオール

トンは中団よりやや後方から進み、

キョウワサンダーも後方からという展開で

進みました。

しかし、向こう正面の勝負どころで突然、

ハッピーオールトンが失速してずるずる

後退してしまい、競走を中止してしまい

ました。

最初は誰もが故障発生と思いましたが、

鞍ずれによる競走中止という何とも残念な

結果に終わりました。

その後、ハッピーオールトンは古馬牡馬

との初対戦となるダービー卿CTに参戦

しましたが、12着に大敗。

続くオープン特別ではクビ差の2着に入り

4歳シーズンを終えました。

 

年が明けて古馬になったハッピーオール

トンは金杯からスタートしましたが、

スズパレードの前に6着に敗れ、続く東京

新聞杯、中山牝馬ステークスでも6着に

終わりました。

その後、ハッピーオールトンは脚部不安を

発症したため、長期休養を余儀なくされて

しまいました。

年が明けて6歳になったハッピーオール

トンは1年2ヶ月ぶりに準オープン特別で

復帰し5着に入ると、復帰5戦目となる

福島、新潟での準オープン特別を連勝し

復活をアピールしました。

この勢いのまま、ハッピーオールトンは

新潟記念に参戦。

1番人気に支持されました。

レースはミホバランスが強引にハナを

奪って逃げ、2番手にウメノフリート

ブラックスキーは中団から進み、ハッピー

オールトンは後方からの競馬となりました。

向こう正面では今度はウメノフリートが

先頭に立って逃げ、ブラックスキーも

仕掛けて上がって行く中、ビンゴカンタが

脚の故障を発症して突如ズルズル

後退して競走を中止してしまうという

アクシデントが発生。

そんな中、ハッピーオールトンも仕掛けて

上がって行き、ウメノフリートが先頭で

直線の勝負へ。

内を通って逃げ込みを図るウメノフリートを

馬場の真ん中からブラックスキー、外から

ハッピーオールトンとトウホーエイトが

追い込み、ゴール前でブラックスキーが

ウメノフリートを差し切って優勝。

ハッピーオールトンも必死に追い込み

ましたが、わずか届かず3着に敗れて

しまいました。

その後、ハッピーオールトンはカブトヤマ

記念3着や準オープン特別で着順表示板

には載るものの勝つまでには至りません

でした。

 

年が明けて7歳になったハッピーオール

トンは現役を続行、当時はまだ牝馬の

レース体系がまだ整備されていない中、

重賞レースにも出走し善戦はするものの

勝ち星には恵まれず、この年13戦して

重賞レースでは福島記念での3着が最高で

オープン特別での2着が2回、3着が2回

という成績に終わりました。

 

年が明けて8歳になったハッピーオール

トンは、現役を続行。

それでも準オープン特別を3戦して9着

2着、4着と善戦するなどしました。

しかし、アクアマリンステークスでの4着を

最後に引退。

北海道で繁殖牝馬になり、8頭の産駒を

輩出し、勝ち馬は出したものの、代表

産駒には恵まれませんでした。

 

記録によりますと

8頭目を生んだ翌年の2003年12月に

22歳の生涯を終え、天国に旅立って

行ったとのことです。

 

今週は、札幌競馬場で序盤戦を飾る

第74回クイーンステークスが行われます。

カテリーナ、ケリフレッドアスク

ココナッツブラウン、ヴーレヴーに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。