昨日、福島競馬場で行われました夏競馬の
訪れを告げるサマー2000シリーズ第2戦
第62回七夕賞は道中2番手を追走した
2番人気のアスクナイスショーが直線で
抜け出して押し切り、重賞初勝利を
飾りました。
2着には6番人気のマイネルモーント、
3着には15番人気のオニャンコポンが
入り、1番人気に支持されたカラマティ
アノスは7着に敗れました。
今週は、函館競馬場で来年のクラシックに
向けた戦い第58回函館2歳ステークスが
行われます。
函館2歳ステークスは、3歳馬による馬齢
重量の重賞競走として函館3歳ステークス
の名称で創設されました。
2001年、馬齢表示が国際基準へ
変更されたことに伴い、出走条件を2歳に
変更し、競走名も函館2歳ステークスに
変更しました。
1997年に函館競馬場と札幌競馬場の
開催順が入れ替わったことにより、中央
競馬では最初に行われる2歳馬の重賞と
なりました。
思い出のレースは、美しき戦士ディクター
ランドが優勝した旧名称の昭和62年
第19回函館3歳ステークスです。
ディクターランドの父は万能系種牡馬
ディクタスで代表産駒には天才少年
サッカーボーイやイクノディクタス、
ムービースター、ミスターブランディ、
スクラムダイナ、クリロータリー
クールハートなどの重賞勝ち馬がいます。
ディクターランドは昭和63年のクラシック
組で同期には、白い怪物オグリキャップ、
ダービー馬サクラチヨノオー、菊花賞・
天皇賞を制したスーパークリーク、
皐月賞馬ヤエノムテキやサッカーボーイ、
メジロアルダン、ヤエノダイヤ、タカラ
フラッシュなどの重賞勝ち馬がいます。
ディクターランドは旧馬齢3歳夏の函館で
デビューし、新馬戦は6着に敗れたものの
3戦目の未勝利戦では走破タイムを一気に
縮め、9馬身差をつけて圧勝。
この勢いで一気に格上の当時の函館3歳
ステークスに挑みました。
このレースには、この年の最優秀3歳
牡馬に選出されるサッカーボーイや
最優秀3歳牝馬に選出される
シノクロスが参戦。
1番人気はカゲマル、サッカーボーイは
3番人気で、ディクターランドは2番人気
での出走となりました。
レースは、重馬場で行われ、好スタートを
切ったスーパーハイウェイが先頭に
立ちましたが、すぐに外からディクター
ランドが交わして先頭に立って逃げ、
シノクロスは4番手から、サッカーボーイは
この時、まだ若さを出して後方でもがいて
1番人気のカゲマルも後方からという
競馬となりました。
軽快に飛ばしながら逃げるディクター
ランドは第4コーナーで2馬身差をつけて
直線の勝負へ。
外を回ったディクターランドは直線でも
更に脚を伸ばして後続馬を引き離し、内を
ついて追い込んで来たチカノパワーに
2馬身半差をつけて圧勝。
初重賞制覇を果たすと共に、クラシックに
向けて名乗りを挙げました。
年が明けて4歳になったディクターランドは
あの白い怪物と言われ、中央初戦の重賞
レースを圧勝したオグリキャップの2走目
となる毎日杯に参戦。
しかし、白い怪物オグリキャップの前に
成す術もなく、大差の7着に終わりました。
それでも、クラシックを目指して東上した
ディクターランドは皐月賞に挑みました。
このレースには後のダービー馬サクラ
チヨノオー、後に天皇賞をも制するヤエノ
ムテキ、京成杯を勝ったトウショウマリオや
シンザン記念の覇者ラガーブラック、
スプリングステークスを制した
モガミナインなどが出走。
レースはスタートして強引にキョウシン
ムサシがハナを奪って逃げ、2番手に
アイビートウコウが追走し、3番手に
サクラチヨノオー、その後ろからトウショウ
マリオとヤエノムテキが続き、モガミナイン
ディクターランドは後方からという競馬に
なりました。
第3コーナーではアイビートウコウが
先頭に立つと、サクラチヨノオー、モガミ
ナイン、ヤエノムテキも仕掛けて先頭との
差を詰め、ディクターランドも中団まで
上がって直線の勝負へ。
最後の直線に入って馬場の真ん中から
サクラチヨノオーが抜け出して先頭に
躍り出ると、内からヤエノムテキ、外から
トウショウマリオが追い込み、今度は
ヤエノムテキがサクラチヨノオーを交わして
先頭に立つと、大外からディクターランドが
豪脚を繰り出して追い込んで来たものの
ヤエノムテキがディクターランドの
追い込みを何とか3/4馬身凌いで勝ち、
ディクターランドは惜しくも2着に敗れて
しまいました。
続いてディクターランドは東京優駿競走
日本ダービーに堂々と駒を進めましたが
皐月賞での豪脚を見せることなく、
24頭中の18着に大敗してしまいました。
当時の記憶が定かではないのですが、
皐月賞後、ディクターランドに何かが
あって、皐月賞であれだけの豪脚で2着に
入ったにもかかわらず、ダービーでは
7番人気という低評価での出走になった
ように思えます。
その後、夏を休養したディクターランドは
秋の初戦、当時の菊花賞トライアル
京都新聞杯に出走し、ヤエノムテキの
4着に入り、そしてクラシック最終戦
菊花賞に挑みました。
1番人気は単枠指定となったヤエノムテキ
ディクターランド2番人気という高い評価を
得て出走しました。
道中、ヤエノムテキをマークしながら
中団を進んだディクターランドは
第3コーナーからヤエノムテキと一緒に
仕掛けて外から好位置に上がっていって
直線の勝負へ。
外からディクターランドも追い上げ態勢に
入りましたが、いつもの伸び脚はなく
馬群に沈み、18頭中の13着に大敗して
しまいました。
その後、ディクターランドは暮れのオープン
特別に出走し、ここではさすが格が
違ったのか、圧勝して1年3か月ぶりに
3勝目を挙げました。
年が明けて古馬になったディクターランドは
古馬初戦の金杯は5着、続く小倉大賞典は
3着に入るなど、今後の活躍も期待され
ましたが、中京記念では期待を裏切り、
8着に終わりました。
その後、ディクターランドは夏の北海道
シリーズに遠征し、巴賞で2着に入ると
続いて函館記念に参戦。
1番人気は前走の巴賞を勝ったグランド
キャニオン、ディクターランドは
2番人気での出走となりました。
レースは軽量ハンデのファーストホームが
逃げ、グランドキャニオンが2番手を追走
ディクターランドは最後方からという展開で
進みました。
第4コーナーでグランドキャニオンが
逃げるファーストホームに並びかける中
ディクターランドはまだ最後方という状況で
直線の勝負へ。
直線に入ってグランドキャニオンが抜け
出して先頭に立ちましたが、真ん中から
スピークリーズンが鋭く伸びてグランド
キャニオンを交わして先頭に立った時
大外から久しぶりに豪脚を繰り出し
矢のような勢いでディクターランドが
追い込んで来ましたが、わずかに及ばず
ディクターランドは惜しくも3着に敗れて
しまいました。
しかし、続くオープンのUHB杯では
格の違いを見せて、見事に最後方から
追い込みを決めて勝ち4勝目を挙げました。
この勢いのまま、ディクターランドは
東京に戻り、天皇賞秋に挑みました。
このレースには、オグリキャップをはじめ
スーパークリーク、イナリワン、メジロ
アルダン、ヤエノムテキ、フレッシュボイス、
レジェンドテイオーなど、豪華メンバーが
揃い、1番人気には当然のごとくオグリ
キャップが推され、ディクターランドは
7番人気での出走となりました。
レースはレジェンドテイオーが果敢に先頭に
たって逃げ、スタートで出遅れてしまった
ディクターランドは、例によって後ろから
2頭目という後方からの競馬となりました。
直線に入って内からメジロアルダンと
スーパークリークが抜け出して競り合う中
外からオグリキャップが追い込み、3頭の
叩き合いになりましたが、最後はスーパー
クリークが振り切って優勝を飾りました。
ディクターランドも大外をついて追い込みを
図りましたが、いつもの伸び脚は全くなく
大差でしんがりの14着に終わりました。
そして、この天皇賞秋がディクターランドに
とっての最後のレースとなりました。
レース後、脚部不安が発症したディクター
ランドは、年が明けた1990年1月18日
付けで登録を抹消され、乗馬クラブで
第二の馬生を送ることになりました。
記録によりますと
ディクターランドは、乗馬クラブで多くの
人達を乗せながら、とても可愛がられて
暮らしていたそうです。
乗馬馬を引退後も、ディクターランドは
功労馬として大切にされて余生を送って
いましたが、
2014年6月8日老衰のため
29年の生涯を終え、惜しまれながら
天国に旅立って行きました。
今週は、函館競馬場で第58回函館2歳
ステークスが行われます。
シグレ、ロンドンガーズ、イモージェン
ショウナンカノアに注目しています。
今週も全人馬の無事を祈りながら
レースを観ます。




