昨日、中山競馬場で行われました暮れの

大一番、節目となる第70回有馬記念は

3番人気のミュージアムマイルが直線で

鋭く伸びて差し切って優勝を飾り、皐月賞に

続くGⅠ2勝目を挙げました。

2着には12番人気のコスモキュランダ、

3着には2番人気のダノンデサイルが入り

連覇がかかり、1番人気に支持された

レガレイラは直線で追い込んで来たものの

4着に敗れました。

 

2025年もあと2日を残すのみとなり、

競馬を見ていると月日が経つのは

本当に早く感じられます。

そして、今年も数々の功績を残した

名馬達が天国へと旅立っていきました。

 

ファストフレンド(牝馬31歳) 1月11日没

通算成績 中央27戦7勝 地方14戦8勝

2000年の帝王賞や東京大賞典など

ダート重賞で活躍した名牝で「砂の女王」と

呼ばれました。

老衰による心不全のため亡くなりました。

 

アイアンバローズ(牡馬8歳) 1月16日没

通算成績 中央29戦5勝 海外2戦0勝

第57回ステイヤーズステークスに

優勝するなど、長距離路線で活躍しました。

放牧先で病気(悪性リンパ腫)のため

亡くなりました。

 

エイシンプレストン(牡馬28歳) 2月2日没

通算成績 中央27戦7勝 海外5戦3勝

なお通算10勝のうち重賞勝ち鞍は8勝。

第51回朝日杯3歳ステークスや第52回

毎日王冠等の他、香港国際レースでは

香港マイル、クイーンエリザベス2世Cを

連覇するなど、国内外で大活躍しました。

1999年最優秀3歳牡馬に選出されました。

 

タイキフォーチュン(牡馬32歳)2月21日没

通算成績 中央15戦4勝

記念すべき第1回NHKマイルカップ、

第43回毎日杯に優勝しました。

死亡当日の午後に倒れて自力で立ち

上がることができなくなり、獣医師による

安楽死の処置が取られました。

 

ジャンダルム(牡馬10歳) 2月24日 没

通算成績 中央29戦7勝 海外1戦0勝

第56回スプリンターズステークスに

優勝しました。

種牡馬としての繋養先で左トモ脚(後肢)の

大腿骨骨折を発症し、予後不良と診断された

ため、安楽死の措置が取られました。

 

ヴェルトライゼンデ(牡馬8歳)3月29日没

通算成績 中央16戦4勝

第70回日経新春杯、第75回鳴尾記念に

優勝しました。

引退して種牡馬入りを目指していた矢先

馬房内での転倒により大腿骨を骨折し、

予後不良と診断されたため、安楽死の

処置が取られました。

 

マックロウ(牡馬28歳)  4月7日 没

通算成績 中央14戦3勝

第94回京都記念に優勝しました。

 

メイショウマンボ(牝馬15歳) 4月25日没

通算成績 中央30戦6勝 地方1戦0勝

第74回優駿牝馬(オークス)、第18回

秋華賞、第38回エリザベス女王杯に

優勝しました。

4月9日出産時の出血により徐々に体力が

低下し、一時は容体が安定したものの、

24日になって容体が悪化したため

亡くなりました。

 

リバティアイランド(牝馬5歳) 4月27日没

通算成績 中央8戦5勝 海外4戦0勝

阪神ジュベナイルフィリーズを制した後、

第83回桜花賞、第84回優駿牝馬

(オークス)、第28回秋華賞に勝利し、

史上7頭目となる牝馬クラシック三冠を

達成しました。

2022年最優秀2歳牝馬、2023年最優秀

3歳牝馬に選出され、「お嬢さん」の愛称で

多くのファンに愛されました。

2025年香港の競馬場で行われたクイーン

エリザベス2世カップのレース中に左前脚を

故障して競走を中止。

左前脚種子骨靭帯断裂との診断により

予後不良とされ、安楽死の処置が施され

ました。

川田騎手との今生の別れ

 

アンライバルド(牡馬19歳) 5月9日 没

通算成績 中央10戦4勝

第69回皐月賞、第58回スプリング

ステークスに優勝しました。

種牡馬として繋養されていた北海道の

スタリオンステーションで脚を滑らせて

転倒し、右後肢の骨折で予後不良と

診断されたため、安楽死の措置が

取られました。

 

ダノンシャンティ(牡馬18歳) 5月14日没

通算成績 中央8戦3勝

第15回NHKマイルカップ、第57回毎日杯

に優勝しました。

引退後は種牡馬として生活し、その後は

功労馬として大切にされました。

 

エモシオン(牡馬30歳) 7月6日 没

通算成績 中央19戦5勝 地方2戦0勝

第92回京都記念に優勝しました。

引退後は北海道の乗馬クラブで繋養され

余生を過ごしていました。

 

ダノンバラード(牡馬17歳) 7月10日 没

通算成績 中央26戦5勝

第54回アメリカジョッキークラブカップ、

第27回ラジオNIKKEI杯2歳ステークスに

優勝しました。

種牡馬として繋養されていた北海道の

牧場で膀胱結石の除去手術を受け、

術後の経過観察中に容体が急変し、

腹膜炎のため、亡くなりました。

 

グラスワンダー(牡馬30歳) 8月8日 没

通算成績 中央15戦9勝

第44回第45回の有馬記念の他

第40回宝塚記念、第49回朝日杯3歳

ステークスに勝ってGⅠ競走4勝を挙げ

第50回毎日王冠、第44回京王杯

スプリングカップ、第33回京成杯3歳

ステークスにも優勝し、1997年最優秀

3歳牡馬、1999年特別賞にも選出され

栗毛の怪物と呼ばれました。

引退後は種牡馬としても多くの代表産駒を

世に送り出し、種牡馬引退後も静かに

余生を送っていましたが、高齢に伴う

体力の低下から多臓器不全を発症し

亡くなりました。

 

ハルウララ(牝馬29歳)  9月9日 没

通算成績 地方113戦0勝

生涯1度も勝てず、高知競馬で113戦

全敗という記録を持ちながらも、

ひたむきに走る姿が「負け組の星」として

全国的な社会現象となり、引退後も

多くの人々に愛されました。

余生を送っていた牧場で疝痛のため、

亡くなりました。

訃報は日本国内だけでなく、海外メディア

でも報じられ、その死を多くのファンが

悼みました。

 

エイシンデピュティ(牡馬23歳) 9月15日没

通算成績 中央30戦10勝

第49回宝塚記念、第44回金鯱賞、

第46回京都金杯などに優勝しました。

種牡馬引退後は生まれ故郷である

北海道の栄進牧場で余生を送って

いましたが、腹膜炎のため亡くなりました。

 

ジェンティルドンナ(16歳) 11月25日没

通算成績 中央17戦9勝 海外2戦1勝

史上4頭目となる牝馬クラシック三冠

(桜花賞、優駿牝馬、秋華賞)を達成し、

ジャパンカップ連覇や有馬記念、ドバイ

シーマクラシックなどG1競走で7勝を挙げ

2012年 年度代表馬、最優秀3歳牝馬

2013年 最優秀4歳以上牝馬

2014年 年度代表馬、最優秀4歳以上

牝馬に選出され等、「剛毅なる貴婦人」の

異名を持ちました。

更に2016年には顕彰馬に選出され、

母としてもエリザベス女王杯を制した

ジェラルディーナを送り出すなど、まさに

日本を代表する名牝中の名牝でした。

今年に入り体調を崩すことが増えたため

繁殖牝馬を引退して牧場で過ごして

いましたが、症状が悪化し、起立不能と

なったため、そのまま息を引き取りました。

亡くなった日は奇しくもジェンティルドンナが

オルフェーヴルを弾き飛ばしてジャパン

カップに優勝した日と同じ日でした。

 

トウカイポイント(29歳) 12月8日 没

通算成績 中央32戦6勝 地方4戦1勝

       海外1戦0勝

帝王の異名を持った父トウカイテイオーの

代表産駒として第19回マイルチャンピオン

シップ、第76回中山記念に優勝しました。

引退後はノーザンホースパークで

乗馬として過ごした後、北海道日高町の

牧場で功労馬として余生を送っていました。

 

ドラマ ザ・ロイヤルファミリーでも描かれて

いたように、馬1頭1頭には多くの競馬

関係者が携わっており、いろいろな思いを

込めて応援している多くのファンがいます。

私達は、競走馬達から夢や希望や勇気や

感動をもらいました。

私達はあなた達の名前や功績をこれからも

けっして忘れることはありません

天国でゆっくり休んで下さい。

本当にお疲れさまでした。

そしてありがとうございました。

 

今年も私の拙いブログを見に来て

頂いた方、そしてコメントや「いいね」を

して頂いた方、本当にありがとう

ございました。

来年も自分が見て来た名馬達の功績や

思い出をブログに書いていこうと

思いますので、よろしくお願い致します。

2026年も皆様にとって良い年で

ありますことを心から祈っています。

どうか良い年をお迎えください。