昨日、牝馬限定となった2歳女王決定戦

第77回阪神ジュベナイルフィリーズは

2番人気のスターアニスが最後の直線で

外から鋭く伸びて抜け出して勝ち、G1

初勝利を飾りました。

2着には4番人気のギャラボーグ、

3着には6番人気のタイセイボーグが入り

1番人気に推されたアランカールは直線で

追い込んで来たものの、5着に敗れました。

今週は、阪神競馬場で第77回朝日杯

フューチュリティステークスが行われます。

1949年関東地区3歳(現2歳)馬の

チャンピオン決定戦として朝日杯3歳

ステークスが創設されました。

2001年から名称を朝日フューチュリティ

ステークスと変更し、2013年までは中山

競馬場で行われていましたが、2014年

からは舞台を阪神競馬場に移して

行われています。

昭和期に暮れの中山競馬場での朝日杯

3歳ステークスとして見て来た私としては

2週連続で牡馬牝馬の2歳馬チャンピオン

決定戦が大人の事情とはいえ、関西地区

で行われることやその代わりとして

昭和59年に関西で行われるG3競走

として新設され、平成29年よりG1競走

となって現在は中山で行われている

ホープフルステークスが存在する等、

未だに違和感を拭い去ることが出来ません。

 

思い出の馬は、早世が惜しまれた当時の

名称、第29回朝日杯3歳ステークスの

優勝馬 外車ギャラントダンサーです。

ギャラントダンサーの父は海外種牡馬の

ギャラントマンで日本での代表産駒には

スプリンターズステークスを連覇した

メイワキミコがいます。

ギャラントダンサーは社台グループが

アメリカに作った牧場で生産した馬でしたが

日本への輸入後は外国産馬として

扱われました。

そして母の父にノーザンダンサーを持つ

ギャラントダンサーは血統と共に素晴らしい

馬体の持ち主で、デビュー前から評判と

なっていました。

 

ギャラントダンサーは外国産馬のため、

クラシックへの出走はできませんでしたが

同期にはダービー馬サクラショウリ、

皐月賞馬ファンタスト、菊花賞馬インター

グシケン、天皇賞馬スリージャイアンツ

安田記念馬タケデン、メジロイーグル、

メジロファントム、シービークロス、

バンブトンコート等の重賞勝ち馬がいます。

 

ギャラントダンサーは旧馬齢3歳秋の

中山でデビューし、初戦の新馬戦を

好スタートから他馬を引き離して大きく

逃げ、前年のマルゼンスキーを彷彿させる

かのように2着馬に1秒7の大差をつけ

圧勝。

まさに評判どおりの強さを見せつけました。

続く条件特別でも後にクラシックに出走する

シルバーペガサスに7馬身差をつけて

このレースも圧勝しました。

続いて当時オープン特別として行われて

いた府中3歳ステークスに出走する予定

でしたが、ギャラントダンサーの強さに

圧倒されたのか、頭数が揃わずレースは

不成立になってしまいました。

このため次にギャラントダンサーは当時の

関東の3歳チャンピオン決定戦、朝日杯

3歳ステークスに参戦しました。

このレースには京成杯3歳ステークスの

勝ち馬で4戦4勝のタケデン、後の

ダービー馬サクラショウリや皐月賞馬

ファンタストが出走。

ギャラントダンサーはタケデンをおさえ

1番人気に推されました。

レースはスタートして、やはり舶来の

スピードなのか、ギャラントダンサーが

先手をとって逃げ、2番手は何とか食い

下がってスピリットガンモが続き、

ファンタストが3番手、タケデンは5番手

から進み、サクラショウリは中団からという

展開になりました。

軽快に逃げるギャラントダンサーを何とか

負かそうと、第3コーナーから4コーナーで

ファンタスト、タケデン、サクラショウリが

仕掛けてギャラントダンサーとの差を詰め

4頭が一団となって直線の勝負へ。

逃げ込みを図るギャラントダンサーを

内からサクラショウリ、外からタケデンが

追い込み、最後はギャラントダンサーと

タケデンの一騎打ちとなりましたが、

ギャラントダンサーがタケデンを振り切り

1馬身半差をつけて優勝飾り、初重賞制覇

を果たすと共に関東の3歳チャンピオンに

輝きました。

当時の中央競馬では外国産馬には

クラシック三冠の出走権がなかったことから

ギャラントダンサー陣営は欧州のクラシック

競走へ挑戦することを決め、ギャラント

ダンサーは直ちにフランスへ出発しました。

しかし、海外での環境の変化からか急激に

体調を崩したギャラントダンサーは1戦も

走ることができないまま帰国し、その後

1年4ヶ月の休養を余儀なくされて

しまいました。

長期休養後、ギャラントダンサーは新潟で

行われたオープン特別で復帰しましたが

長期休養明けが影響したのか、1番人気

に推されたものの6着に終わり、デビュー

以来初の敗戦を喫してしまいました。

しかし、続いて出走した当時オープン特別

だったニュージーランドトロフィーでは

2着馬に7馬身の差を付け圧勝、完全

復活を果たしました。

そして、レース後、宝塚記念に向けて

西下したギャラントダンサーでしたが、

栗東トレセンでの調教中に左第1指骨

複骨折を発症してしまいました。

 

記録によりますと

安楽死処分の診断が下されるほどの

重症でしたが、何とか種牡馬にしたいとの

関係者の意向で懸命の治療が行われ

ましたが、事故から1ヶ月後、前年に

亡くなったテンポイントと同様に右前脚に

蹄葉炎を発症、その後は衰弱が著しく

なってしまい、1979年8月27日

心不全のため、4年という短い生涯を終え

天国に旅立ってしまいました。

 

今週は阪神競馬場で伝統の第77回

朝日杯フューチュリティステークスが

行われます。

リアライズシリウス、アドマイヤクワッズ

ガヴァレリッツォ、エコロアルバに注目して

います。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。