昨日、中京競馬場で行われました秋華賞
トライアル 第43回ローズステークスは
道中、中団からレースを進めた1番人気の
オークス馬、カムニャックが最後の直線で
堂々と抜け出して勝ち、フローラSから
3連勝で重賞3勝目を挙げました。
2着には7番人気のテレサ、3着には
直線で猛然と追い込んで来た10番人気の
セナスタイルが入りました。
また、14日フランス・パリロンシャン
競馬場で行われました凱旋門賞の前哨戦
プランスドランジュ賞は日本から参戦した
ダービー馬クロワデュノールが最後の
直線での接戦を制して優勝を飾りました。
杉本アナ風に言えば、クロワデュノール
凱旋門賞に向けて視界よしですが、
レース後に反動が出ることなく、順調に
凱旋門賞本番を迎えられることを祈って
います。
今週は、中山競馬場で伝統の第71回
オールカマーが行われます。
オールカマーは、出走馬に広く門戸を
開けたレースとして1955年に創設され
ました。
1986年から1994年までは「地方競馬
招待競走」として行われていて指定交流
競走が広く行われるようになるまでは
中央競馬では数少ない地方競馬所属馬も
出走できるレースでした。
昭和期において、何でも来いとなっていた
サンケイオールカマー、毎年、今年は
どこからどんな馬が参戦して来るのか、
楽しみにして見ていました。
思い出のレースは、シャドーロールの
白い衝撃ブルーマックスが勝った
昭和55年第26回オールカマーです。
ブルーマックスの父はマイラー系芦毛の
種牡馬ドンで代表産駒には快速馬サクラ
シンゲキをはじめドロッポロード、ダイシン
フブキ、マークヒリュウ、コーリンオー
ニシノミラー等の重賞勝ち馬がいます。
また、姉には当時牝馬クラシック最終戦と
なっていたビクトリアカップに優勝した
ヒダロマンがいます。
ブルーマックスはクラシックへの出走は
ありませんでしたが、同期にはダービー馬
サクラショウリ、皐月賞馬ファンタスト、
菊花賞馬インターグシケン、天皇賞馬
スリージャイアンツやメジロファントム
シービークロス、バンブトンコート、メジロ
イーグル等の重賞勝ち馬がいます。
ブルーマックスは旧馬齢3歳夏の函館で
デビューし、新馬戦は5着に敗れましたが
3戦目の未勝利戦で初勝利を挙げました。
その後、暮れの条件特別で2勝目を挙げ
クラシックに向けて夢を繋ぎましたが
脚部不安を発症してしまったため、
クラシックへの出走は叶いませんでした。
4歳夏の函館でブルーマックスは復帰を
果たし、2戦するも勝つことは出来ません
でした。
その後、ブルーマックスは再び脚部不安を
発症し、長期休養に入りました。
年が明けて古馬になったブルーマックスは
9ヶ月の休養後、条件戦で復帰すると
1年半ぶりに勝利し、3勝目を挙げました。
ようやく軌道に乗って来たブルーマックスは
格上のオールカマーに出走すると、軽量を
活かし8頭中5番人気ながらユキフクオー
の3着に入るなど、大健闘を見せました。
そして続く目黒記念でも同期のシービー
クロスには敗れたものの、ここでも軽量を
活かして2着に入り、メジロファントム、
バンブトンコート、スリージャイアンツに
先着するなど、重賞競走でも実力的に
引けを取らないことを証明しました。
更に続く天皇賞秋でも不良馬場の中、
スリージャイアンツの4着に入り、
ダービー馬サクラショウリや後の
有馬記念馬カネミノブやリュウキコウ
メジロイーグルに先着するなど、今後の
活躍が大いに期待されました。
年が明けて6歳になったブルーマックスは
条件特別を勝って4勝目を挙げると、
アルゼンチン共和国杯に参戦。
前年のオールカマーで敗れたユキフクオー
をやぶって1番人気に応えて優勝し、
念願の重賞初制覇を果たしました。
そして続くオープン特別にも勝って
3連勝を飾るとブルーマックスは
オールカマーに参戦しました。
このレースには快速馬サクラシンゲキ
前年のオールカマーを制したユキフクオー
後に快進撃を行うキタノリキオーや
グリーングラスの妹ハザマファースト、
ハーバーシャレードの重賞勝ち馬や
この年のダービー3着馬テイオージャ等が
出走しました。
1番人気はテイオージャ、2番人気は
ユキフクオーでブルーマックスは
3番人気に支持されました。
レースはスタートして大方の予想どおり
サクラシンゲキとキタノリキオーのハナの
奪い合いで始まり、2頭による激しい
先行争いで3番手以下を一気に突き放す
展開となりました。
3番手にハザマファースト、それからまた
大きく差があいてテイオージャが続き、
ブルーマックス、ユキフクオーは中団の
後方から進み、レースは縦長のバラバラの
展開となりました。
第4コーナーにかけてブルーマックスと
ユキフクオーが必死に仕掛けるも、軽快に
飛ばして逃げるサクラシンゲキとキタノ
リキオーが、後続馬にまだ大きく差を
つけたまま、直線の勝負へ。
内をとおってサクラシンゲキが逃げ込みを
図る中、馬場の真ん中からテイオージャと
ユキフクオー、外からブルーマックスが
追い込み、残り100mでサクラシンゲキが
いっぱいになると、ブルーマックス、
ユキフクオー、テイオージャの3頭による
激しい競り合いになりましたが、最後は
ブルーマックスがユキフクオーをクビ差
振り切って勝ち、2つ目の重賞制覇と
破竹の4連勝を飾りました。
アルゼンチン共和国杯に続くオールカマー
での優勝で、今後の重賞路線での活躍が
大いに期待されたブルーマックスでしたが、
これからという時にまたしても脚部不安が
発生し、長期休養を余儀なくされて
しまいました。
それでも1年休養後、7歳になった
ブルーマックスは毎日王冠で復帰するも
16頭中の11着に敗れ、続いて天皇賞秋
にも果敢に挑みましたが、8着に敗れ
レース後、脚部不安が再び発生したため
引退することになりました。
引退後、種牡馬になったブルーマックス
でしたが、昭和期における内国産種牡馬
不遇の時代にあって、種付け頭数も少なく
わずかな産駒の中から地方での勝ち馬は
輩出したものの、代表産駒には恵まれ
ませんでした。
そして1990年後半には消息が
不明になっており、種牡馬引退後、
ブルーマックスがどのような運命を
辿ったかの記録が無いのが残念です。
今週は、中山競馬場で伝統の第71回
オールカマーが行われます。
ドゥラドーレス、リビアングラス、
ホーエリート、ヨーホーレイクに注目して
います。
今週も全人馬の無事を祈りながら
レースを観ます。


