私事ですが、パソコンのハード故障のため

しばらくは代替パソコンでの投稿となります。

いろいろ支障をきたす場合があるかも

しれませんが、その際はご容赦のほど

よろしくお願いします。

 

昨日、函館競馬場で行われました

サマー2000シリーズ第1戦、伝統の

第61回函館記念は10番人気の

ヴェローチェエラが第4コーナーで一気に

仕掛けて先頭に立ち、後続馬を引き離して

サッカーボーイが1988年にマークした

コースレコードを37年ぶりに更新する

レコードタイムで重賞初制覇を飾りました。

2着には6番人気のハヤテノフクノスケ、

3着には14番人気のマイネルメモリーが

入り、1番人気のディマイザキッドは伸び

きれず、4着に終わりました。

今週は、小倉競馬場で節目となる伝統の

第60回北九州記念が行われます。

北九州記念は4歳(現3歳)以上の競走馬

によるハンデキャップの重賞競走として

1966年に創設されました。

創設当初は小倉競馬場の芝2000mで

施行されましたが、1969年からは

芝1800mに短縮され、更に2006年

からは芝1200mに短縮され、サマー

スプリントシリーズに指定されると共に

スプリンターズステークスを目指す

前哨戦のひとつとしても位置づけられて

います。

 

思い出の馬は、九州で花開いた大種牡馬

ノーザンテーストの仔グローバルダイナ

です。

グローバルダイナの父は、日本競馬に

多大な功績を残し、現在の社台ファームの

礎を築いた名種牡馬ノーザンテーストで

代表産駒にはダービー馬ダイナガリバー

有馬記念馬アンバーシャダイ、天皇賞馬

ギャロップダイナ、オークス馬ダイナカール

シャダイアイバー、アドラーブル、桜花賞馬

シャダイソフィアやダイナアクトレス、

ダイナレター、マチカネタンホイザ等、

挙げれば切りがない程の重賞勝ち馬を

世に送り出しました。

母はオークスにも出走し、愛知杯を勝った

グローブターフで、グローバルダイナは

良血馬として誕生しました。

グローバルダイナは昭和58年の牝馬

クラシック組で同期には桜花賞馬シャダイ

ソフィア、オークス馬ダイナカール、

エリザベス女王杯馬ロンググレイスや

メジロハイネ等の重賞勝ち馬がいます。

 

グローバルダイナはデビューが遅れ

旧馬齢4歳4月の新潟の未勝利戦で

デビューし、初戦は3着だったものの

2戦目を快勝しました。

そのため、この年の春の牝馬クラシック

戦線に参戦することは出来ませんでした。

その後、条件特別を勝って2勝目を挙げた

グローバルダイナは秋に入ってサファイヤ

ステークスで桜花賞馬シャダイソフィアの

2着に入ると、続くローズステークスでも

ロンググレイスと直線で最後まで競り合い

を演じ、アタマ差の2着に入る大健闘を

見せました。

そして何とか牝馬クラシックの最終戦

エリザベス女王杯に間に合って出走し

2番人気に支持されましたが、上り馬

ロンググレイスの前に3着に敗退しました。

年が明けて古馬になったグローバル

ダイナは小倉に遠征し、オープン特別を

快勝すると、続く小倉大賞典では

1番人気に支持されたものの、ヤマノ

シラギクにクビ差で2着に敗れてしまい

ました。

そして続いて京阪杯でカツラギエースの

3着に入ると、夏のグランプリ競走

宝塚記念に出走するとカツラギエースの

3着に入り、大健闘しました。

いよいよ良血の素質が開花と思われ

ましたが、秋に入って3連敗を喫する等

振るいませんでした。

 

年が明けて6歳になったグローバル

ダイナは現役を続行し、オープン特別で

6着後、昨年同様、相性の良い小倉に

遠征しました。

オープンの記念競走を1年ぶりに勝利し

4勝目を挙げたグローバルダイナは

昨年と同様に小倉大賞典に参戦。

このレースには連覇を狙う女旅役者とも

言われたヤマノシラギクやロングハヤブサ

マルブツサーペン、ファイアーダンサー等

の重賞勝ち馬が出走し、2番人気に支持

されたグローバルダイナは直線で抜け出し

1番人気のネーハイアンサーと競り合いを

演じましたが、最後は振り切って優勝を飾り

念願の重賞初制覇を果たしました。

その後、グローバルダイナは昨年と同じ

路線を歩み、京阪杯4着、そして宝塚記念

では直線で一旦先頭に立って見せ場は

作ったものの、スズカコバンの僅差の

5着に終わりました。

続いてグローバルダイナは高松宮杯に

出走。

このレースには宝塚記念を制したスズカ

コバンをはじめ、スズマッハ、ウインザー

ノット、メジロモンスニー等の重賞勝ち馬が

参戦し、グローバルダイナは12頭中

8番人気という低評価で出走しました。

ロングミラクルが逃げ、ウインザーノットが

先行し、その後ろからグローバルダイナが

続き、スズカコバンは中団から進みました。

第4コーナーでグローバルダイナが一気に

先頭に立って後続馬を引き離し、このまま

逃げ切るかと思いましたが、内からメジロ

モンスニーが鋭く追い込み、グローバル

ダイナをゴール前でハナ差交わして優勝を

飾り、グローバルダイナは惜しくも2着に

敗れました。

その後、グローバルダイナは夏の小倉に

遠征し、北九州記念に参戦しました。

このレースには前年の覇者マンノタロや

スナークアローが出走し、グローバル

ダイナが1番人気に推されました。

レースはワイドオーが先手を取って逃げ

グローバルダイナは2番手から進み

マンノタロは中団、スナークアローは

後方からの競馬となりました。

小倉を得意とするグローバルダイナは

第3コーナーで仕掛けて一気に先頭に

立って直線の勝負へ。

直線に入って更に後続馬を引き離した

グローバルダイナは外から追い込んで

来たシャダイチャッターをおさえて

優勝を飾り、2つ目の重賞を獲得しました。

続いてグローバルダイナは小倉記念に

出走しましたが57.5キロのトップハンデが

影響したのかシャダイチャッターの3着に

敗れてしまい、小倉3冠の偉業を達成する

ことは出来ませんでした。

そしてグローバルダイナは、暮れの阪神で

行われる阪神牝馬特別に出走。

トップ斤量57.5キロが嫌われたのか

14頭中7番人気での出走となりました。

レースはドミナスローズが大逃げする中

最後の直線で内をついたグローバル

ダイナが鋭く伸びて、ニホンピロビッキー

との叩き合いを制して優勝し、重賞3勝目を

挙げました。

しかし、このレースがグローバルダイナに

とっての現役最後のレースとなりました。

 

そしてこの年重賞3勝を挙げたことが高く

評価されたグローバルダイナは、最優秀

5歳以上牝馬に選出されました。

引退したグローバルダイナは繁殖入りし

10頭の産駒を送り出し、その中から

オープン馬や勝ち馬を輩出する等、

繁殖牝馬としても活躍しました。

 

記録によりますと

2001年に21歳で繁殖も引退とありますが

グローバルダイナがその後、どのような

余生を送り、どのように亡くなったかの

記録がないのが残念です。

 

今週は、小倉競馬場で節目となる第60回

北九州記念が行われます。

ヨシノイースター、ロードフォアエース

ヤマニンアルリフラ、アルキールベイに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。