昨日、東京競馬場で行われました春の

マイル王決定戦第75回安田記念は

2番人気のジャンタルマンタルが好位

追走から直線で鋭く抜け出し、3回目の

G1勝利を果たしました。

2着には9番人気のガイアフォースが入り

1番人気に推されたソウルラッシュは

直線で追い込むものの3着に敗れました。

今週は阪神競馬場で春のG1戦線を

締めくくる第66回宝塚記念が行われます。

宝塚記念は有馬記念と同様にファン投票

で出走馬を決め、上半期の締めくくりを

飾る競走として関西地区の競馬を

華やかに盛り上げようとの趣旨で企画され

阪神競馬場の新スタンドが落成した翌春の

昭和35年(1960年)に創設されました。

「あなたのそして私の夢が走ります」の

杉本アナの名実況でもおなじみの夏の

グランプリレースとして親しまれています。

 

思い出の馬は、宝塚記念史上、唯一中京

競馬場で行われた宝塚記念の覇者、

日本ダービー馬の仔テルテンリュウです。

テルテンリュウの父は、ダービー馬ロング

エースで代表産駒には日経新春杯や

神戸新聞杯に勝ったスピードヒーローや

ワイドオー等の重賞勝ち馬がいます。

 

テルテンリュウは昭和54年のクラシック組

で同期にはダービー馬カツラノハイセイコ

皐月賞馬ビンゴガルー、菊花賞馬ハシ

ハーミットやリンドプルバン、ネーハジェット

リキアイオー、テルノエイト等の重賞

勝ち馬がいます。

テルテンリュウは旧馬齢3歳12月の

阪神でデビューして新馬戦を快勝。

続く条件特別戦でも、後の重賞勝ち馬

ネーハジェットをやぶって新馬・特別を

連勝し、いわゆるエリートコースに乗って

クラシックに名乗りを挙げました。

年が明けて4歳になったテルテンリュウは

4歳緒戦としてシンザン記念に参戦するも

5着に敗れてしまいました。

続く条件特別でもカツラノハイセイコの

2着に敗れ、その後もきさらぎ賞では

ネーハイジェットの2着、続く毎日杯でも

後の菊花賞馬ハシハーミットの3着に

敗れるなど、勝ち星に恵まれないレースが

続きました。

そのため、テルテンリュウは皐月賞を

回避してオープン特別に出走し、4歳に

なって初めて勝利して3勝目を挙げると

ダービーを目指し東上しました。

そして当時はダービートライアルだった

NHK杯に参戦すると、このレースに

出走していた後のダービー馬カツラノ

ハイセイコやヨシノスキー、テルノエイト等

をやぶって勝利し、重賞初制覇を

果たすと共にダービーに向けての有力

候補に躍り出ました。

本番のダービーでは3番人気に推された

テルテンリュウは、後方から徐々に

仕掛けて上がって行って、いい手応えで

最後の直線に入るとリキアイオーを

交わして先頭に立ち、内に斜行しながら

差して来たカツラノハイセイコと競り合う等

大いに見せ場は作ったものの3着に

敗れました。

そして続いて出走した高松宮杯で4着に

敗れたテルテンリュウは秋に入り、

菊花賞の前哨戦、神戸新聞杯で4着に

敗れると、その後体調を崩してしまい、

菊花賞への出走は叶いませんでした。

復帰戦となった暮れの愛知杯では

2着に入ると、年が明けて古馬になった

テルテンリュウは金杯に参戦して2着に

入り、古馬戦線に向けていいスタートを

切りましたが、続く日経新春杯では1番

人気に推されるも9着に大敗してしまい

ました。

しかし続くオープン競走を勝って久しぶりに

5勝目を挙げたテルテンリュウは天皇賞春

に挑みましたが、ニチドウタローがレコード

タイムで優勝を飾る中、6着に終わりました。

続いてテルテンリュウは、当時の古馬の王道

路線を歩み、この年宝塚記念史上唯一

中京競馬場で行われました夏のグランプリ

競走、宝塚記念に挑みました。

このレースには前走の天皇賞春を制した

ニチドウタロー、有馬記念馬カネミノブ

天皇賞馬テンメイ、オークス馬アグネス

レディーやリンドプルバン、メジロイーグル

ハシクランツ等、グランプリレースに

相応しい古馬の精鋭達が顔を揃え、この

強豪馬が揃う中でテルテンリュウは

1番人気に支持されました。

レースは不良馬場という過酷な環境で

行われました。

ゲートが開きスタートすると快速を活かして

メジロイーグルが逃げ、ハシクランツ、

カネミカサが続き、テルテンリュウは4番手

カネミノブ、ニチドウタロー、アグネス

レディーは中団、リュウキコウ、リンド

プルバンは後方から、テンメイは最後方

からというレース展開になりました。

第4コーナーでハシクランツとカネミカサが

仕掛けて逃げるメジロイーグルを捉えて

直線の勝負へ。

直線馬場の真ん中からハシクランツが

先頭に立ち、内からはメジロイーグルが

差し返し、外からカネミカサが必死で

追い込む中、内からテルテンリュウが

豪快に追い込んで、ハシクランツと

カネミカサを差し切って優勝を飾り

第21代夏のグランプリホースに輝きました。

しかし、この勝利がテルテンリュウに

とっての最後の勝利となってしまいました。

続いてテルテンリュウは高松宮杯に駒を

進めましたが、繋靭帯炎を発症したため

出走取消となってしまい、以降復帰を

目指したものの、テルテンリュウが再び

競馬場に姿を現すことはありませんでした。

競走馬を引退したテルテンリュウは翌年の

1981年から九州で種牡馬となりました。

記録によりますと

1984年 わずか2年間の供用で早世と

となっており、死因についての記述が残って

いないのが残念です。

 

今週は阪神京都競馬場で夏のグランプリ

競走「あなたのそして私の夢が走る」

第66回宝塚記念が行われます。

ドゥレッツァ、ベラジオオペラ、

ショウナンラプンタ、ロードデルレイに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。