昨日、東京競馬場で行われました春の

古馬牝馬マイル王決定戦、第20回

ヴィクトリアマイルは1番人気のアスコリ

ピチェーノが直線で最後方大外から

豪快に伸びてゴール前の接戦を制し、

重賞5勝目と共に阪神JF以来2度目の

G1勝利を挙げました。

2着にはクビ差で4番人気のクイーンズ

ウォーク、3着には7番人気のシランケドが

入り、2番人気に推されたボンドガールは

16着に終わりました。

今週は、東京競馬場で牝馬クラシック

第二冠目、第86回優秀牝馬(オークス)が

行われます。

優駿牝馬(オークス)は、1938年に

イギリスのオークスステークスを範として、

4歳(現3歳)牝馬限定の阪神優駿牝馬

競走として創設され、皐月賞、東京優駿

(日本ダービー)、菊花賞、桜花賞とともに

日本のクラシック競走のひとつとされて

います。

創設当初、桜花賞は最もスピードのある

繁殖牝馬の検定競走とされたのに対し、

優駿牝馬(オークス)はスピードと

スタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を

選定するためのレースとされました。

施行場も1946年阪神競馬場から東京

競馬場に変更され、その際に名称も

優駿牝馬に改称され、1965年からは

オークスの副称が付けられ、現在に

至っています。

また、日本では優駿牝馬(オークス)の

優勝馬を樫の女王という通称で呼ぶことも

あります。

 

思い出の馬は、クラシック制覇を

果たせなかった父の無念を晴らし、牝馬

クラシック二冠を制した妖精の女王

テイタニヤです。

テイタニヤの父は私も大好きだった

アローエクスプレスで代表産駒には

桜花賞馬リーゼングロス、オークス馬

ノアノハコブネをはじめ、ジュウジアロー

リードワンダー、イーストボーイ、タケノ

コマヨシ、アグネスプレス、スナークアロー

アローボエミアン他、多くの重賞勝ち馬を

世に送り出しました。

テイタニヤは昭和51年牝馬クラシック組で

牝馬の同期にはエリザベス女王杯を制した

ディアマンテ、安田記念馬スカッシュソロン

三冠馬ミスターシービーの母シービークイン

ベロナスポート、ニッショウダイヤ等の

重賞勝ち馬がおり、牡馬ではTTG

と言われたテンポイント、トウショウボーイ

グリーングラスがいます。

 

テイタニヤは旧馬齢3歳夏の新潟で

デビューし、初戦の新馬戦は出遅れて

2着に敗れたものの、2戦目の新馬戦では

1番人気に応えて8馬身差をつけて

圧勝しました。

しかし、続く新潟3歳ステークスでは

1番人気に推されたものの4着に敗れて

しまいました。

その後、東京に戻り、条件特別戦こそ

3着に敗れましたが、続くオープン競走、

条件特別を連勝し、3歳牝馬ステークス

では1番人気に応えて、3馬身差をつけて

勝って4勝目を挙げ、牝馬クラシックに

名乗りを挙げると共に、同世代の牝馬で

唯一4勝したことが高く評価され、この年の

最優秀3歳牝馬に選出されました。

 

年が明けて4歳になったテイタニヤは

新春4歳牝馬ステークスから始動。

1番人気に推されたものの、またしても

出遅れて7着に敗退してしまいました。

出遅れ癖を直すためゲート練習に励んだ

テイタニヤは桜花賞を目指し、クイーン

カップ出走。

前走で7着に敗れたテイタニヤでしたが

ここでも1番人気に推され、当日は雨が

降り、不良馬場という悪コンディションの

なかで行われました。

レースはベロナスポートが逃げ、

テイタニヤはベロナスポートをマークして

2番手を追走。

第4コーナーではテイタニヤとベロナ

スポートの2頭がマッチレースのように

なって、2頭が並んだまま直線の勝負へ。

直線に入って大外を回ったテイタニヤが

逃げ粘るベロナスポートをゴール前で

交わして勝ち、重賞初制覇を果しました。

この勝利でテイタニヤは、西下して

桜花賞に挑みました。

このレースには桜花賞トライアルレースを

制したスカッシュソロン、きさらぎ賞で牡馬

相手に2着に健闘したクインリマンドや

タイシオリ、ベロナスポートが出走。

1番人気は桜花賞トライアルを勝った

スカッシュソロンでテイタニヤは2番人気に

支持されました。

レースはテイタニヤが立ち遅れる中、

トライアルと同じようにホクザンラッキーと

サンイチバンが先行し、その後ろから

クインリマンドが続き、スカッシュソロン

ベロナスポートは中団から、立ち遅れた

テイタニヤとタイシオリは後方からの

競馬となりました。

第4コーナー手前でテイタニヤ、タイシオリ

ベロナスポートが一気に仕掛けて先頭

集団との差を詰めて、直線の攻防へ。

内をついたクインリマンドが抜け出して

先頭に立つと、外をついたテイタイニヤが

鋭く伸びて、クインリマンドを捉え

1馬身半差をつけて第36代桜の女王に

輝きました。

その後、テイタニヤはトライアル戦には

出走せずにぶっつけで優駿牝馬

(オークス)に挑みました。

このレースにはオークストライアルに勝ち

テイタニヤとは初対戦となるシービークイン

桜花賞組からはクインリマンド、タイシオリ

ベロナスポート、メイジガルボ等が出走し、

テイタニヤが1番人気に支持されました。

当日は不良馬場の悪コンディションの中

レースはベロナスポートがハナを奪って

果敢に逃げ、2番手にシービークイン、

3番手にクインリマンドが続き、

テイタニヤは5番手の好位置からの競馬と

なりました。

第3コーナーでシービークインが

ベロナスポートを交わして先頭に立って

引き離して逃げると、第4コーナーでは

テイタニヤとクインリマンドも仕掛けて

直線の勝負へ。

シービークインが先頭で、内をついて

逃げ込みを図る中、馬場の真ん中から

今度はクインリマンドがシービークインを

交わして先頭に立ちましたが、大外から

テイタニヤが鋭く伸びてクインリマンドを

交わして先頭に立ち、内から追い上げて

来たニッショウダイヤをクビ差おさえて

優勝を飾り、牝馬クラシック二冠馬に

輝きました。

しかし、この勝利がテイタニヤにとっての

最後の勝利となりました。

続いてテイタニヤは古馬との初対戦となる

安田記念に出走。

1番人気に推されたものの、歴戦の疲れか

10着に敗退しました。

夏を無事に越したテイタニヤは古馬との

対戦となる京王杯AH、オールカマーに

出走するも、いずれも4着に終わりました。

そして、テイタニヤは西下して当時の牝馬

クラシック最終戦、エリザベス女王杯に

挑みましたが、同厩舎のディアマンテの

前に4着に敗れ、牝馬クラシック三冠馬に

なることは出来ませんでした。

その後、テイタニヤはトウショウボーイや

テンポイント等、4歳、古馬の一線級が

出走した有馬記念に紅一点で参戦。

一流牡馬達を相手に5着に入る健闘を

見せました。

そして、この年の活躍が高く評価され

テイタニヤは最優秀4歳牝馬に選出され

ました。

 

年が明けて古馬にテイタニヤは初戦として

東京新聞杯に出走し、2番人気に支持され

ましたが、11着に大敗。

その後、重賞レースを中心に8戦するも

そこに4歳時のテイタニヤの姿は無く、

掲示板に載るのが精一杯の成績で、勝つ

ことは出来ませんでした。

4歳時の無理なローテーションでの激戦が

影響しているのか、まさに私が好きだった

ニットウチドリのように4歳で燃え尽きて

しまったようでした。

そして、当時あったカブトヤマ記念での

6着を最後に引退が決まりました。

引退が決まった2週間後に思い出の

東京競馬場で引退式が行われ、その後

テイタニヤは北海道の生まれ故郷の

牧場で繁殖牝馬として第二の馬生を

スタートさせました。

テイタニヤは生涯で10頭の産駒を輩出し

勝ち馬は出たものの、代表産駒には

恵まれませんでした。

記録によりますと

1993年に繁殖牝馬を引退し、それ以降

功労馬として余生を過ごしていましたが

1998年3月27日、いつもと変りなく

放牧に出されていたテイタニヤでしたが

スタッフが倒れているテイタニヤを

発見した時には既に亡くなっていました。

1998年3月27日心臓麻痺のため

テイタニヤは25年の生涯を終え、天国へと

駆け上がって行きました。

 

今週は東京競馬場で牝馬クラシックの

二冠目第86回優駿牝馬(オークス)が

行われます。

アルマヴェローチェ、リンクスティップ

カムニャック、パラディレーヌに注目して

います。

第86代樫の女王に輝くのは、どの馬か

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。