昨日、東京競馬場で行われました春の
マイルG1を見据える伝統の第75回東京
新聞杯は3番人気のウォーターリヒトが
直線で大外から鋭く伸びてゴール前で
まとめて差し切って優勝を飾り重賞初制覇
を果たしました。
2着は2番人気のボンドガール、3着には
16番人気のメイショウチタンが入り、1番
人気のブレイディヴェーグは直線で伸び
きれず4着に敗れました。
今週は、東京競馬場でクラシックの前哨戦
第59回共同通信杯トキノミノル記念が
行われます。
共同通信杯は1967年に創設された
4歳(現3歳)馬限定の重賞競走
東京4歳ステークスが前身で1969年より
トキノミノル記念の副称がつけられました。
副称となっているトキノミノルは1951年の
皐月賞、東京優駿(日本ダービー)優勝馬
で生涯戦績10戦10勝(内レコード7回)を
記録し、無敗のままクラシック二冠を制した
ものの、日本ダービー優勝からわずか
17日後に破傷風で死亡してしまったため
その後、トキノミノルはダービーに勝つ
ために、この世に生まれて来た幻の馬
として今でも語り継がれています。
東京4歳ステークスは1983年より共同
通信杯4歳ステークスに改称された後
2001年より現名称となりました。
優勝馬からはゴールドシップ、イスラ
ボニータ、ディーマジェスティ、エフ
フォーリア、ジャスティンミラノが皐月賞を
制し、カブラヤオー、サクラショウリ
ミスターシービー、ダイナガリバー、
アイネスフウジンがダービーを制する等
春のクラシックに向けた重要な前哨戦
として位置づけられています。
思い出の馬は、怪物ハイセイコーの時代
一瞬の輝きを放った昭和48年第7回
優勝馬スピードリッチです。
スピードリッチの父は、昭和を代表する
大種牡馬パーソロンで、代表産駒には
三冠馬シンボリルドルフをはじめ、
ダービー馬サクラショウリ、天皇賞馬メジロ
アサマ、桜花賞馬ナスノカオリ、ダイアナ
ソロン、オークス馬カネヒムロ、ナスノ
チグサ、トウコウエルザ等、挙げれば切り
がない程、数多くの名馬を輩出しました。
そして兄には日本短波賞を勝ったミネラル
シンボリがいます。
スピードリッチは昭和48年のクラシック組
で同期には怪物ハイセイコーをはじめ
ダービー馬タケホープ、天皇賞馬イチフジ
イサミやカミノテシオ、重賞勝ち馬ホウシュウ
エイト、ディクタボーイ、ホワイトフォンテン、
ユウシオ、カネイコマ、ヌアージターフ、
クリオンワード等がいます。
昭和48年の関東のクラシック戦線は
3連勝で朝日杯3歳ステークスを制して
最優秀3歳牡馬に選出されたレッド
イーグルが骨折のため戦線を離脱し、
1月に大井から中央競馬に移籍した怪物
ハイセイコーがまだ中央でのレースに
出走していなかったため、混戦模様を
呈していました。
スピードリッチは旧馬齢3歳12月の中山の
デビューし、見事新馬戦を快勝しました。
続く条件特別は後の重賞勝ち馬ヌアージ
ターフには先着したものの、タケデン
パワーの2着に敗れました。
そして年が明けて4歳になったスピード
リッチは条件特別に出走し、1番人気に
推されましたが後のダービー馬タケホープ
の前に2着に終わりました。
続いてスピードリッチは格上の挑戦となる
クラシックの前哨戦、東京4歳ステークスに
挑みました。
このレースには後のダービー馬タケホープ
3歳時に9戦5勝を挙げている快速馬
ユウシオや後の弥生賞でハイセイコーを
苦しめたニューサント等が出走し、
1番人気には京成杯で2着のニューサント
が推され、スピードリッチは5番人気での
出走となりました。
レースはロッキーダイヤが逃げ、その後ろ
からユウシオ、ニューサント、ベルロイヤル
が続き、スピードリッチは好位中団、そして
タケホープは後方からの競馬となりました。
向こう正面でユウシオが早くも先頭に立つと
ニューサント、ベルロイヤルが続き、
ユウシオが各馬を引き付けながら直線の
勝負へ。
直線に入ってユウシオが更に脚を伸ばして
逃げ粘る中、ニューサントとベルロイヤルが
脱落し、代わりに内からスピードリッチ、
外からタケホープが追い込み、ゴール前で
僅かにスピードリッチがユウシオを捕らえて
優勝。
重賞初挑戦で初勝利を挙げると共に
クラシック戦線に堂々と名乗りを挙げました。
しかし、スピードリッチはその後、スプリング
ステークスでハイセイコーの6着に敗れると
続く皐月賞では8着、ダービーでは14着に
敗れるなど、クラシック戦線で活躍する
ことは出来ませんでした。
その後、スプリンターズステークスで3着に
入る等しましたが東京4歳ステークス以降
勝つことは出来ず、5歳秋の条件戦を
最後に競馬場から姿を消してしまいました。
その後のスピードリッチについての記録は
なく、スピードリッチがどのような運命を
辿ったかの記録が無いのが残念です。
今週は東京競馬場で第59回共同通信杯
トキノミノル記念が行われます。
サトノカルナバル、マスカレードボール
レッドキングリー、ネブラディスクに
注目しています。
全馬の無事を祈ってレースを見ます。


