昨日、中山競馬場で行われました暮れの
大一番第69回有馬記念はファン投票
史上最多投票を得たドウデュースが
脚部不安のため、直前で出走を取り消す
という波乱を予感させる中で行われました。
レースはゲートが開いて1番人気の
アーバンシックとプログノーシスが大きく
出遅れ、逃げ馬不在の中でダービー馬
ダノンデサイルが超スローペースで逃げる
展開に。
直線に入って逃げ粘るダノンデサイルを
馬場の真ん中からレガレイラとシャフリ
ヤールが猛然と追い込んでダノンデサイル
を交わして2頭の競り合いとなり、最後は
ハナ差でレガレイラが勝ってGⅠ2勝目を
挙げました。
また、3歳牝馬による勝利は1960年の
スターロツチ以来64年ぶり2頭目の
快挙となりました。
2着にはダービー馬の意地か10番人気の
シャフリヤール、3着には2番人気の
ダービー馬ダノンデサイルが入り、1番
人気に推されたアーバンシックは6着に
敗れました。
今年も出走して頑張った全15頭に心から
拍手を送ると共に全馬が何事もなく、
無事に完走することが出来て本当に
良かったです。
またこの有馬記念を最後に、引退を表明
したディープボンド、スタニングローズは
本当にお疲れさまでした。
第2の馬生に幸多からんことを心から
祈っています。
今週は中山競馬場で第41回ホープフル
ステークスが行われます。
ホープフルステークスは近年の日本競馬に
おいては2歳馬競走の開始時期の早期化
に加え競走距離が多様化しており、特に
中距離競走の充実ぶりが顕著になって
いることから、2013年まで阪神競馬場の
芝2000mで施行していたGⅢのラジオ
NIKKEI杯2歳ステークスを2014年より
中山競馬場の芝2000mに変更のうえ、
2歳中距離路線の頂点となる競走として
位置づけてGⅡに昇格させました。
2017年1月、前年より日本グレード
格付け管理委員会、並びにアジアパターン
委員会へ行っていた格付昇格の申請が
承認され、同年度よりGⅠ競走と
施行されることになりました。
従前よりJRAにおける2歳馬限定の
GⅠ競走は12月に2レース施行されて
いましたが、これによりJRAの2歳GⅠ
競走は芝コースでの競走が12月に
3レースも集中することになりました。
これにより混合のホープフルステークスと
阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯
フューチュリティステークスの内、どの勝ち
馬を、何を根拠に最優秀2歳牡馬・牝馬
として選出するのか、更に12月の1ヶ月で
3つの2歳馬のGⅠレースを行うことが
本当に必要なのか、GⅠレースの増え
過ぎは逆にGⅠの価値を下げてしまって
いるのではないのか。
伝統のレースがGⅢに格下げになっている
例もあって違和感を覚えざるを得ません。
更に元々は1年の締め括りとしての
レースがグランプリレース有馬記念で
あったのに、いつの間にかホープフル
ステークスになってしまっているとは。
但し、2025年はようやく元の通りに
有馬記念が最後の締め括りのレースに
なるとのことなので、ひとまずはホッと
しました。
今週は今年1年の中央競馬重賞のラストを
飾るホープフルステークスが行われます。
アマキヒ、クロワデュノール、マスカレード
ボール、マジックサンズに注目しています。
今週も全人馬の無事を祈りながら
今年最後のレースを観ます。
