昨日、東京競馬場で行われました第75回
毎日王冠は1番人気の3歳馬シックス
ペンスが直線に入って鋭く伸び、ゴール前
で古馬のホウオウビスケッツをクビ差
差し切って優勝を飾り、重賞2勝目を挙げ
ました。
2着には4番人気のホウオウビスケッツ
3着には5番人気のエルトンバローズが
入り、2番人気のローシャムパークは
必死に追い込むも10着に敗れました。
そして、昨日フランスのパリロンシャン
競馬場で行われた第103回凱旋門賞は
2番人気のブルーストッキングが先行から
力強く抜け出して優勝。
2着には7番人気のアヴァンチュール、
3着には6番人気のロスアンゼルスが入り
1番人気のソジーは4着に敗れ、日本から
参戦したシンエンペラーは12着に終わり
ました。
そして凱旋門賞のレース中に競走を
中止した地元フランスのアヤザークは
残念ながらその後亡くなったとのことです。
同馬は今年4月のガネー賞でG1初制覇。
昨年に続き、2年連続の参戦となった
今回の凱旋門賞を最後に、現役を引退して
種牡馬入りすることが決まっていただけに
この華やかな舞台で悲劇が起きてしまった
ことは本当に残念で、悲しい限りです。
アヤザークのご冥福を心からお祈り
いたします。
今週は、京都競馬場で牝馬クラシック
三冠目第29回秋華賞が行われます。
秋華賞は昭和期、4歳(現3歳)牝馬
クラシック路線の3冠目という位置づけで
1970年にビクトリアカップが創設され
ました。
その後1975年にエリザベス女王の来日
を記念して1976年にエリザベス女王杯が
創設されと距離や競走条件はビクトリア
カップを踏襲したものの、エリザベス女王
への敬意を表するため、ビクトリアカップ
からの引き続きではなく第1回エリザベス
女王杯として行われ、1995年まで牝馬
クラシック3冠目という位置づけで4歳
牝馬限定競走として行われていました。
その後、1996年に牝馬競走体系の
見直しに伴い、エリザベス女王杯は競走
条件が4歳牝馬限定から4歳以上牝馬に
変更され行われることになりました。
このエリザベス女王杯の位置づけの
変更により、エリザベス女王杯に代わる
4歳牝馬クラシックの3冠目として新たに
秋華賞が新設され、現在に至っています。
思い出の馬は、昭和50年旧名称での
最後の牝馬クラシック3冠目となった
第6回ビクトリアカップ優勝馬ヒダロマン
です。
ヒダロマンの父は昭和を代表する万能型
種牡馬ダイハードで代表産駒には
スイートフラッグ、スカイリーダ、タマホープ
スリーヨーク、コウイチサブロウ、スイノ
オーザ、インターグッド、トウホーパール等
がおり、弟にはアルゼンチン共和国杯や
オールカマーを勝ったブルーマックスが
います。
ヒダロマンは昭和50年の牝馬クラシック
組で同期には最速女王テスコガビー、
アンセルモ、トウホーパール、ヨネミノル
カバリダナー等がいます。
ヒダロマンは旧4歳1月の京都でデビューし
新馬戦で2着となった後、4戦目の
未勝利戦で初勝利を挙げました。
しかし、デビューが遅く、春に勝利を積み
上げられなかったため、春の牝馬
クラシック戦線に参戦することはできません
でした。
その後、夏の新潟の条件戦で2勝目を
挙げると、秋の京都での特別戦を連勝して
4勝目を挙げ、ギリギリで間に合った
当時の牝馬クラシック最終戦ビクトリア
カップに参戦しました。
この年の牝馬クラシック戦線では伝説的
名牝テスコガビーが圧倒的な強さを見せて
桜花賞、オークスの2冠を制し、3冠牝馬
間違いなしと言われていました。
テスコガビーもビクトリアカップを目指して
調整をしていましたが、9月にはゲート
練習中に右前球節挫創で9針も縫う重傷を
負い、その後は順調だったものの、
10月には調教中に捻挫をしてしまったため
ビクトリアカップへの出走を断念し、牝馬
3冠制覇の夢は叶いませんでした。
春の絶対的女王が出走することが出来ず
主役不在の中、レースには桜花賞2着の
ジョーケンプトン、オークス3着馬トウホー
パールの他カバリダナー、上り馬エース
コスモ、グリーンファイト等が出走し、
エースコスモが1番人気に推され、新鋭
ヒダロマンは4番人気での出走となり
ました。
レースは不良馬場の中、スタートすると
各馬なるべく馬場の良い外を走りながら
ジョーケンプトンがスローペースで逃げ
その後ろからハマノシャープ、カバリダナー
が続き、グリーンファイトは中団から
ヒダロマン、トウホーパールとエース
コスモは後方からという競馬となりました。
第3コーナーでカバリダナーが先頭に並び
かけようとする中、ヒダロマンも外から
一気に仕掛けて直線の勝負へ。
直線に入って内をついて伸びた
ヨドフレーヤとエースコスモが競り合いを
演じる中、外からカバリダナーが追い込み
更にその外からヒダロマンが豪脚を繰り
出して追い込み、エースコスモ以下を
一気にまとめて差し切って優勝を飾り
牝馬クラシック3冠目の女王に輝きました。
そして続く阪神大賞典でヒダロマンは
初めての対戦となる古馬の牡馬を相手に
3着に入るなど、大善戦しました。
年が明けて古馬になったヒダロマンは
京都記念に出走。
1番人気はメジロジゾウ、ヒダロマンは
2番人気に推されました。
レースはハンデ軽量のトムハンデンが逃げ
ヒダロマンはいつものように後方からの
競馬となりました。
第4コーナーで各馬一団となって直線の
攻防へ
直線に入って各馬が横一線になる大混戦
の中、内からメイセイヒカリ、真ん中から
ナラサンザンとヒダロマンが鋭く追い込み
3頭による競り合いとなりましたが、
ナラサンザンがクビ差ヒダロマンを押さえて
優勝を飾り、ヒダロマンは惜しくも2着に
敗れました。
その後ヒダロマンは天皇賞春に挑み
ましたが、6着に終わりました。
秋に入ってオープン競走7着、続く朝日
チャレンジカップでは11着に大敗して
しまいました。
しかし、その後ヒダロマンは京都大賞典に
参戦。
このレースには骨折後、菊花賞に向けて
復活にかける貴公子テンポイントをはじめ
天皇賞馬エリモジョージ、シンザンの仔
シルバーランドやロングファスト、トリデ
ジョウ等の精鋭が出走し、ヒダロマンは
前走の大敗からか、14頭中12番人気
という低評価での出走となりました。
レースはバンブーホマレが逃げ、
トウカンタケシバ、エリモジョージが先行し
注目のテンポイントは中団から、続いて
シルバーランド、パッシングベンチャと
ロングファストが続き、ヒダロマンは
例によって後方からの競馬となりました。
第3コーナーから第4コーナーにかけて
エリモジョージがバンブーホマレを交わしに
かかると、テンポイントも一気に仕掛けて
直線の勝負へ。
内からトウカンタケシバ、真ん中から
テンポイントが先頭に躍り出ようとする
ところへ、外からパッシングベンチャが
鋭く追い込んでテンポイントを交わして
先頭に立ち、その外からヒダロマンも
猛然と追い込み、テンポイントは
差し切りましたが、パッシングベンチャには
3/4馬身届かず、惜しくも2着に敗れて
しまいました。
この京都大賞典でのレースがヒダロマンに
とっての最後の見せ場となりました。
当時はまだ古馬牝馬に対するレース
体系が整備されていなかったため、
ヒダロマンはその後も重賞レースに出走
するも、なかなか勝つまでには至りません
でした。
年が明けて6歳になったヒダロマンは
現役を続けましたが、着順表示板に
のるのがやっとで、11月に行われた
京阪杯でシルバーランドの4着を最後に
引退し、繁殖のため、北海道に旅立って
行きました。
記録によりますと
1978年からヒダロマンは繁殖入りした後
3頭の産駒を輩出し、その内の1頭は
4勝を挙げる等、活躍したものの、代表
産駒には恵まれませんでした。
1986年の産駒が最後の産駒となり
ましたが、その後ヒダロマンがどのような
運命を辿ったについての記録が無いのが
本当に残念です。
今週は京都競馬場で牝馬クラシック3冠目
第29回秋華賞が行われます。
チェルヴィニア、ステレンボッシュ
ミアネーロ、クリスマスパレードに注目して
います。
今週も全人馬の無事を祈りながらレースを
観ます。




