昨日、中山競馬場で行われました秋の

G1シリーズ開幕戦第58回スプリンターズ

ステークスは骨折休み明けの9番人気の

ルガルが、前半3ハロン32秒1という

超ハイペースを3番手で追走し、直線で

鋭く抜け出してG1初勝利を飾り、デビュー

7年目の西村淳也騎手に涙のG1初勝利を

プレゼントしました。

2着には直線で内から鋭く追い込んだ

5番人気のトウシンマカオ、3着には大外

からメンバー最速の上がりで追い込んだ

4番人気のナムラクレアが入り、1番人気の

サトノレーヴは直線で伸び脚を欠いて

7着に敗れました。

今週は、東京競馬場で第75回毎日王冠が

行われます。

毎日王冠は4歳(現3歳)以上の馬による

重賞競走として1950年に創設されました。

1981年にジャパンカップの創設に伴い、

天皇賞(秋)の施行時期が1ヶ月繰り

上げられてからは天皇賞秋の前哨戦

として位置づけられ、1着馬には

天皇賞秋の優先出走権が与えられて

います。

距離は創設当初は芝2500mでしたが、

1984年から天皇賞秋の距離が2000m

に短縮されたことに伴い、本競走も

1800mに短縮され現在に至っています。

昭和期は天皇賞秋や有馬記念に向けた

古馬による秋初戦のレースとなって

いましたが、現在は秋のマイルや中距離

路線に向けた古馬や3歳の有力馬達が

秋の初戦として出走しており、天皇賞秋や

マイルチャンピオンシップ等の秋のG1

戦線を占う上での重要なレースとなって

います。

 

思い出の馬は、シルバー・ブロンズ

コレクター 昭和51年第27回優勝馬

ハーバーヤングです。

ハーバーヤングの父は昭和を代表する

ステイヤー系種牡馬セダンで代表産駒

にはダービー馬コーネルランサーをはじめ

天皇賞馬アイフルやスリージャイアンツ

逃げる精密機械トーヨーアサヒ、タケデン

ハクエイホウ、ヤシマライデン等がいます。

ハーバーヤングは昭和50年のクラシック

組で同期には二冠馬カブラヤオー、

天皇賞馬エリモジョージ、菊花賞馬

コクサイプリンス、有馬記念馬イシノアラシ

ロングホーク、ロングファスト等がいます。

 

ハーバーヤングは旧馬齢3歳秋の中山で

デビューし、初戦のダートの新馬戦では

2着に敗れましたが、2戦目の新馬戦で

初勝利を挙げました。

その後は惜敗が続き、年が明けて4歳に

なった2月の特別戦で後の菊花賞馬

コクサイプリンスやファイブワンをやぶって

2勝目を挙げ、クラシック戦線に

参戦しました。

この年の関東のクラシック戦線は

彗星のごとく現れたカブラヤオーが連勝

街道を突き進んでいました。

ハーバーヤングも弥生賞でカブラヤオーと

対戦し5着に敗れましたが、続くスプリング

ステークスでは関西のエース格のロング

ホークの2着に入り、実力のあるところを

見せました。

そして迎えた皐月賞ではカブラヤオーの

前に6着に敗れましたが、続く当時28頭

フルゲートで行われた日本ダービーで

ハーバーヤングは11番人気で出走

しました。

レースは競馬史上に残る狂気の逃げを

展開したカブラヤオーをハーバーヤングは

直線で追い込み、見せ場をつくり1ましたが

最後は力尽き、それでも3着に入る好走を

見せました。

続く日本短波賞で6着後、ハーバーヤング

は、夏を休養して秋競馬に備えました。

そして迎えた秋緒戦のセントライト記念では

1番人気に推されたものの、イシノアラシの

2着に敗れてしまいました。

その後西下して菊花賞に参戦しました。

菊花賞の直前でカブラヤオーがまさかの

故障により出走を断念という波乱の中

ハーバーヤングはイシノアラシ共々

関東の期待を背負って3番人気に推され

出走しましたが、夏を越して本格化し、

当時菊花賞トライアルだった京都新聞杯に

勝ったコクサイプリンスの前に、またしても

3着に敗れてしまいました。

その後、ハーバーヤングは当時行われて

いたクモハタ記念に出走し、古馬達と

初めて対戦しました。

このレースには天皇賞馬カミノテシオや

後の天皇賞馬アイフル、快速馬サクラ

イワイ等、古馬の精鋭達が参戦し

ハーバーヤングは1番人気に支持され

ました。

レースは快速馬サクライワイが逃げる中

3番手を進んだハーバーヤングは最後の

直線でロイヤルスプリンタとの激しい競り

合いを演じ、ゴール前でクビ差競り勝って

重賞初制覇を果たしました。

年が明けて古馬になったハーバーヤングは

1番人気で金杯に出走しましたが、アイフル

の3着に敗れ、その後はアルゼンチン

共和国杯でまたしてもアイフルの5着に

敗れると日本経済賞では2着と惜敗。

秋緒戦の京王杯オータムハンデでも3着に

敗れるなど、脚質が追い込みのせいか

追い込むも届かないという競馬が続き

なかなか勝つことは出来ませんでした。

そして秋の天皇賞を目標に毎日王冠に

参戦しました。

このレースには菊花賞馬コクサイプリンス

オークス馬トウコウエルザ、白い逃亡者

ホワイトフォンテン、古豪イナボレス等

個性あふれるメンバーが出走し、ハーバー

ヤングが1番人気に推されました。

スタートすると大方の予想どおりホワイト

フォンテンが逃げ、その後ろからウエスタン

リバー、そしてこのレースを最後に中央を

去るカネオオエ、コクサイプリンスが続き

ハーバーヤングは中断からの競馬となり

ました。

第4コーナーで各馬が一斉に仕掛けて

直線の攻防へ。

ホワイトフォンテンが早々と失速する中

内をついたコクサイプリンスが先頭に

躍り出て、ハーバーヤングも内をついた

ものの、前をふさがれてなかなか抜け

出せませんでしたが、一瞬、前が開いた

隙を狙って鋭く抜け出し、コクサイプリンス

を交わして先頭に立つと、外から追い

込んで来たミトモオーをおさえ1番人気に

応えて優勝。

2つ目の重賞を獲得しました。

続く目黒記念でも1番人気に支持され

ましたが3着に敗れと、次に悲願である

天皇賞秋に駒を進めました。

レースはホワイトフォンテンが最初に

ハナを奪って先頭に立つもロングホークが

ホワイトフォンテンを交わして大逃げを

打つ展開となり、スタンドからはどよめきが

起きました。

ロングホークが逃げ切りを図ろうとする中

第4コーナーで一気に仕掛けたアイフルが

直線でロングホークを交わして先頭に立ち

ハーバーヤングも必死で追い込みましたが

届かず2着に敗れ、悲願達成はなりません

でした。

続く有馬記念は9着に終わりましたが、

年が明けて6歳になったハーバーヤングは

トップハンデ59キロを背負って金杯に出走。

新鋭のニッポーキングやベロナスポート

古豪キクノオーを相手に差し切って優勝。

3つ目の重賞を獲得すると共にこの年の

古馬路線での活躍が期待されました。

しかし、この勝利がハーバーヤングに

とっての最後の勝利となってしまいました。

続くAJC杯で4着に敗れるとトップハンデ

60キロを背負ったダイヤモンドステークス

では6着、同じハンデ60キロを背負った

京王杯スプリングハンデでも7着に終わり

このレースがハーバーヤングにとっての

最後のレースとなりました。

引退後ハーバーヤングは中山競馬場で

乗馬になったとの情報がありますが

ハーバーヤングが、どのような最期を

むかえたかの記録が無いのが本当に

残念です。

 

今週は、舞台を東京競馬場に移し、伝統の

第75回毎日王冠が行われます。

ローシャムパーク、ヨーホーレイク

ダノンエアズロック、ニシノスーベニアに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。