先週、新潟競馬場で行われました第16回

レパードステークスは1番人気のミッキー

ファイトが直線に入って力強く抜け出して

勝ち、重賞初勝利を挙げました。

2着には11番人気のサトノフェニックス、

3着には6番人気のミッキークレストが

入りました。

そしてパリオリンピック総合馬術団体日本

アクシデントの中での92年ぶりのメダル

(銅メダル)獲得、本当におめでとう

ございます!感動しました。

大岩選手、戸本選手、田中選手、北島選手

と銅メダルの立役者の4馬

グラフトンストリート号、ヴィンシー号

ジェファーソン号、セカティンカ号、

よく頑張りました。おめでとうございます!

どうかゆっくり休んで下さい。

お疲れ様でした。

今週は、新潟競馬場で第59回関屋記念が

行われます。

関屋記念の競走名の関屋は1964年まで

の旧新潟競馬場の所在地(新潟市関屋)

に由来しており、新潟競馬場が新潟市

郊外の笹山に移転した翌年の1966年に

旧馬齢4歳以上の馬によるハンデキャップ

の重賞競走として創設されました。

新潟競馬場で施行される重賞競走では

新潟記念に次いで古い歴史を持つ重賞

競走です。

 

思い出の馬は、青森出身の名牝で牝馬

クラシック戦線にも参戦したベロナ

スポートです。

ベロナスポートの父は昭和のステイヤー系

種牡馬テッソで代表産駒には有馬記念馬

コレヒデ、雨女ラファールやゼンマツ

ハマテッソ、コウジョウ等、昭和を代表する

玄人好みの渋い個性派の馬達がいます。

ベロナスポートは昭和51年の牝馬

クラシック組で同期には二冠馬テイタニヤ

エリザベス女王杯優勝馬ディアマンテ

安田記念馬スカッシュソロンやクイン

リマンド、ニッショウダイヤ等います。

ベロナスポートは旧馬齢3歳暮れの中山で

デビューし、2戦目の新馬戦で初勝利を

挙げました。

年が明けて4歳になったベロナスポートは

新春4歳牝馬ステークスに出走し、

スカッシュソロンに敗れたものの、2着に

入り、後の牝馬2冠馬テイタニヤに

先着しました。

続く特別競走に勝ったベロナスポートは

クイーンカップでも2着に好走し、その後

西下して桜花賞に挑みましたが、

テイタニヤの前に5着に終わりました。

そして次に優駿牝馬(オークス)に挑み

ましたが19着に大敗し、続いて日本

短波賞に出走しましたが、11着に

終わりました。

馬体を立て直したベロナスポートは

秋緒戦のクイーンステークスに出走し

5着だったものの、続くスプリンターズ

ステークスではキャッシュボアやシカゴ等

の古馬の快速馬達を相手に2着に入る等

古馬相手でも引けを取らない実力を示し

ました。

続いてベロナスポートは当時の牝馬東京

タイムズ杯(現在の府中牝馬ステークス)に

出走しました。

このレースには前年の覇者アンセルモや

カバリダナー、ミトモオー、シービークイン

アグネスビューチー等、牝馬の実力馬達が

顔を揃え、ベロナスポートは2番人気に

推されました。

レースはホウヨウシルバアが逃げ、シービー

クイン、キャッシュボア、カバリダナーが

先行する中、4番手を追走したベロナ

スポートが内々を通って徐々に進出し

直線に入って抜け出すと追い込んで来る

ミトモオーやアンセルモを振り切って優勝。

念願の重賞初制覇を果たしました。

年が明けて古馬となったベロナスポートは

緒戦の金杯でハーバーヤングの2着に

入るなど善戦し、この年の活躍が期待され

ましたが、1番人気に推された東京新聞杯

や中山牝馬ステークスで5着と6着に

敗れてしまい、その後脚部不安を発症した

ため、休養に入りました。

年が明けて6歳になったベロナスポートは

現役を続行し、2月のオープン競走で

復帰しましたが10着と大敗し、続く2戦も

精彩を欠いたレースで敗退しましたが、

復帰4戦目の条件特別で格の違いを

見せて快勝し、久しぶりの勝利を手に

しました。

しかし、その後安田記念に参戦するも

8着に終わり、活路を見出すため夏の

新潟シリーズに参戦しました。

新潟緒戦のBSN杯でカネミカサの4着に

入ると、続いて関屋記念に駒を進めました。

このレースには快速馬セーヌスポート

スプリングステークスの覇者ヨシノ

リュウジンや上り馬ラッキーウエスト等が

参戦し、ベロナスポートは5番人気での

出走となりました。

レースはセーヌスポートが持ち前の

スピードで軽快に逃げ、これをマークする

ようにラッキーウエストが2番手を進み

ベロナスポートは中団からのレースとなり

ました。

直線に入ってもセーヌスポートの

スピードは衰えず、必死にラッキーウエスト

が追い込む中、このままセーヌスポートの

逃げ切りかと思われましたが、馬場の

真ん中からベロナスポートが鋭く伸びて

ゴール手前でセーヌスポートを捉えて

鮮やかに差し切って優勝を飾り、2つ目の

重賞を獲得しました。

しかし、この後脚部不安を発症したため

引退することになり、この関屋記念が

ベロナスポートにとっての最後のレース

最後の勝利となりました。

引退後、繁殖にあがったベロナスポートは

14頭の産駒を輩出し、その中から親子

制覇となった牝馬東京タイムズ杯優勝馬

ラブシックブルース等の勝ち馬を送り

出すなど、母としても活躍しました。

しかし、繁殖を引退後ベロナスポートが

どのようになったかの記録が無いのが

残念です。

 

今週は、新潟競馬場で第59回関屋記念が

行われます。

パラレルヴィジョン、ジュンブロッサム

ディオ、トゥードジポンに注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。