先日函館競馬場で行われました
サマー2000シリーズ第2戦、函館開催を
締めくくる伝統の第60回函館記念は
3番人気のホウオウビスケッツが、
第4コーナーで逃げるアウスヴァールに
並びかけ、直線に入ると鋭く伸びて
後続との差を広げて圧勝し、重賞初制覇を
飾りました。
2着には4番人気のグランディア、3着には
14番人気のアウスヴァールが逃げ粘り、
1番人気のサヴォーナは4着に敗れました。
今週、今年は小倉競馬場で伝統の
第72回中京記念が行われます。
中京記念は1953年に中京開設記念の
名称で旧馬齢4歳(現3歳)以上の馬による
重賞競走として創設され、1954年には
名称が中京記念に変更されました。
現在中京競馬場で行われている重賞競走
では最も古い歴史を持っています。
今年は小倉競馬場で行われます。
思い出のレースは、キングラナークが
勝った昭和53年第26回中京記念です。
キングラナークの父はグレイソブリン系
種牡馬ラナークです。
キングラナークは昭和51年のクラシック組
で同期にはTTGと言われた貴公子
テンポイント、天馬トウショウボーイ、
グリーングラスをはじめ、ダービー馬
クライムカイザー、天皇賞馬ホクトボーイ等
がいます。
キングラナークは旧馬齢3歳暮れの阪神で
デビューし、いきなり新馬、特別を連勝し
クラシックに向け好スタートを切りました。
しかし、年が明けて4歳になってから
1番人気となった特別競走の2戦で
敗れたことで春のクラシックへの出走は
叶いませんでした
4歳になってから9連敗していたキング
ラナークは10戦目でようやく勝利して
3勝目を挙げると、何とか菊花賞に
漕ぎつけ、21頭中21番人気で出走
しましたが人気通り、当時伏兵だった
グリーングラスの前に18着と惨敗に
終わりました。
年が明けて5歳になったキングラナークは
緒戦の条件特別を快勝し4勝目を挙げると
中日新聞杯に参戦しました。
このレースにはトウカンタケシバや西の
秘密兵器と言われたライデンポーラ、
シービークイン、タケデンジャガー等が
出走し、キングラナークは7番人気
という低評価での出走となりました。
レースはニシファイアが逃げ、
その後ろからキングラナークが続き、
ライデンポーラとシービークインは中団から
人気のトウカンタケシバは後方からという
展開となりました。
第3コーナーでキングラナークが
ニシファイアを交わしにかかり、
第4コーナーで先頭に立って直線へ。
直線に入ってキングラナークが一気に
伸びて後続馬を引き離して独走態勢となり
2着のジャンボキングに7馬身差をつけて
圧勝し、ついに重賞初制覇を果たしました。
しかし、続く中京記念では1番人気に
推されたものの4着に敗れてしまいました。
その後キングラナークは勝ち星には
恵まれず、暮れに行われた条件特別で
ようやく勝利し、6勝目を挙げました。
年が明けて6歳になったキングラナークは
連覇を狙って中日新聞杯に出走しましたが
4着に終わりました。
続いてキングラナークは昨年1番人気に
応えられなかった中京記念に参戦しました。
このレースには女傑アイノクレスピンや
クラシック戦線を賑わし、この年の有馬
記念に優勝し年度代表馬にも選出される
カネミノブ、九州の英雄ミヤジマレンゴや
前走の中日新聞杯優勝馬リキタイコー等
豪華なメンバーが参戦しました。
レースはリキタイコーが逃げ、その後ろから
ミヤジマレンゴとキングラナークが続き、
カネミノブは中団から、アイノクレスピンは
後方からという展開になりました。
第3コーナーでミヤジマレンゴが
リキタイコーを交わしにかかるとカネミノブ
アイノクレスピンも一気に仕掛けて先頭
集団に入り、キングラナークも負けずに
この先頭集団についていき、内を
つきながら直線の勝負へ。
直線に入ってミヤジマレンゴが先頭に立ち
内からキングラナーク、馬場の真ん中から
カネミノブ、外からアイノクレスピンが追い
込む中、ミヤジマレンゴとキングラナークが
が抜け出し、2頭による激しい競り合いと
なりましたが最後にクビ差キングラナーク
がミヤジマレンゴに競り勝って優勝を飾り
2つ目の重賞を獲得しました。
本格化したキングラナークは阪神に戻り、
オープン特別で3着となった後、今は
G1競走となっているサンケイ大阪杯に
参戦しました。
このレースには天皇賞馬ホクトボーイ
雪辱を期すアイノクレスピン、後に
天皇賞馬となる名牝トウメイの仔
テンメイが出走しました。
3番人気に推されたキングラナークは
果敢な逃げを展開し、直線で追い込んで
来るアイノクレスピンやホクトボーイを
おさえて優勝を飾り、3つ目の重賞を
獲得すると共に一流オープン馬への
仲間入りを果たしました。
続くオープン競走もレコードで快勝した
キングラナークは天皇賞春に駒を
進めました。
しかし、距離の疑問からかグリーングラス
の7着に敗れ、続く宝塚記念でもエリモ
ジョージの5着に敗退しました。
その後、キングラナークは大好きな中京
競馬場で行われる当時の高松宮杯に
出走しました。
このレースには宝塚記念を勝った
エリモジョージが62キロ、天皇賞馬
ホクトボーイが60キロという重い斤量で
出走の他、シルバーコレクターのクラウン
ピラード、4連勝中の新星ヤマニンゴロー
走る労働者トウフクセダン等、個性溢れる
馬達が参戦しました。
過酷なローテーションと当日の不良馬場で
人気を落としたか、キングラナークは
8頭中の8番人気での出走となりましたが
レースはヤマニンゴローが果敢に逃げる中
第4コーナーでエリモジョージ、直線で
ホクトボーイが失速し、内をついたキング
ラナークとヤマニンゴローとの直線での
激しい競り合いとなって、最後は2頭による
首の上げ下げの勝負となり、アタマ差で
ヤマニンゴローが勝ち、キングラナークは
惜しくも2着に敗れてしまいました。
その後、夏を休養したキングラナークは
1番人気となった秋緒戦のオープン競走で
6着に敗れ、このレースがキングラナーク
にとっての最後のレースとなってしまい
ました。
引退後、キングラナークはどのように
なったか、そしてどのように亡くなった
のかの記録が無いのが残念です。
今週は、小倉競馬場で第72回
中京記念が行われます。
エピファニー、エルトンバローズ、セオ、
アルナシームに注目しています。
今週も全人馬の無事を祈りながら
レースを観ます。




