先週、阪神競馬場で行われました夏の

グランプリレース第64回宝塚記念は

圧倒的1番人気のイクイノックスが道中は

後方2番手から進み、第4コーナーで

一気に外を回って上がっていき、直線に

入って大外から力強く伸びて先頭に立つと

追い込んできたスルーセブンシーズ、

ジャスティンパレスを力でねじ伏せて優勝、

G1競走4連勝を飾りました。

2着には直線で前をふさがれる不利が

無ければ大金星を挙げたのではないかと

思わせた10番人気の牝馬スルーセブン

シーズ、3着には天皇賞の疲れもあった

であろう2番人気のジャスティンパレスが

入りました。

そしてスタート直前、実況アナが

「17頭それぞれにファンがいます。人気に

関わらず、その人にとってかけがえのない

1頭です。全馬の無事と健闘を心から

願います」との言葉に、レース前にも

関わらず、私は涙が溢れました。

全馬、無事にレースを終えて本当に

良かったです。

 

今週からは、舞台を福島に移し、福島

競馬場で第72回ラジオNIKKEI賞が

行われます。

ラジオNIKKEI賞は、1952年に皐月賞の

前哨戦として4歳(現3歳)馬による重賞

競走中山4歳ステークスの名称で創設され

1954年からは春のクラシックシーズン

終了後に施行されるようになりました。

レース名は日本短波賞中山4歳

ステークスを経て、1961年からは日本

短波賞、1979年からはラジオたんぱ賞

となり、2006年からは現在の名称と

なっています。

出走資格が1955年から1967年までは

規定に「除東京優駿競走の勝馬」と

記されていたため、日本ダービーの

優勝馬は出走できませんでした。

そのため敗者復活戦的な要素を持ち、

規定が廃止されてからも昔の名残で

今でも残念ダービーという俗称が残って

います。

私も未だに日本短波賞という印象で

やはりダービーで敗れた馬やダービーに

出走できなかった馬達による残念ダービー

というイメージが強いレースですが、

近年は全く違ったレースになっています。

 

思い出のレースはハクチカツが優勝した

まだ旧名称だった昭和50年第24回

日本短波賞です。

 

ハクチカツは、あのダービーの常識を

覆した二冠馬カブラヤオーと同じ昭和50年

のクラシック組で、同期には菊花賞馬

コクサイプリンスや後の天皇賞馬エリモ

ジョージ、後の有馬記念馬イシノアラシや

ロングホーク、ロングファスト等がいます。

ハクチカツは旧馬齢3歳秋の東京で

デビューし、新馬戦は勝てなかったものの

遠征した福島の未勝利戦で初勝利を挙げ

その後福島3歳ステークスで2勝目を

挙げました。

年が明けて4歳になり、勝つことは

出来ませんでしたが、何とか皐月賞に

駒を進めることが出来ました。

この時、関東では牡馬ではカブラヤオー、

牝馬ではテスコガビーが規格外の強さを

発揮して、クラシックに名乗りを挙げて

いました。

皐月賞はカブラヤオーが評判どおりの

強さを見せて圧勝。

ハクチカツは22頭中13番人気と人気薄

ながらも、5着に健闘しました。

そして迎えた競馬の祭典日本ダービー、

当時のフルゲート28頭で行われ、ゲートが

開くと、いきなり出鞭をくれてカブラヤオー

が先頭に立って27頭を引っ張る形で

レースが進みました。

第4コーナーで一気にハクチカツが

仕掛けて2番手に上がって行って直線へ。

直線に入ってハクチカツが鋭く伸びて

カブラヤオーに並びかけ、一瞬捕らえた

かのようになりましたが、その直後に

カブラヤオーがよれた影響をもろに受けて

しまい、最後は4着となってしまいました。

もし、影響を受けていなければ、勝つ

までは無理だったかも知れませんが

2着はあったのではとないかと思わせる

レースでした。

続いてハクチカツは当時残念ダービー

と言われた日本短波賞に出走。

このレースにはダービー出走組からは

3着だったハーバーヤング、タイフウオー

オウプレス、ノワキタカ、皐月賞組からは

快速馬ファイブワン、そして後の菊花賞馬

コクサイプリンスや牝馬のカバリダナーが

出走しました。

ハクチカツはダービーで一瞬カブラヤオー

を追い詰めたことが評価されたのか、

1番人気に支持されました。

レースは予想どおり、快速馬ファイブワンが

逃げ、タイフウオーとコクサイプリンスが

先行し、ハーバーヤングは中団から、

そしてハクチカツはその後ろからという

レース展開となりました。

ダービーと同じように第4コーナーで

ハクチカツが一気に仕掛けて、好位置に

上がって直線へ。

ハクチカツは直線に入ると馬場の中央を

通って鋭く伸びて、逃げ粘るファイブワンを

残り200mで捕らえて差し切って勝ち、

初の重賞制覇を果たしました。

2着にはファイブワン、3着にはコクサイ

プリンスが入りました。

この勝利でハクチカツは秋そして古馬に

なってからの活躍が期待されましたが、

秋初戦のオープン競走での3着後に

脚部不安を発症してしまい、再び競馬場に

姿を現すことはありませんでした。

 

今週は福島競馬場で第72回ラジオ

NIKKEI賞が行われます。

かつては残念ダービーと言われた

レースでしたが、ダービー組からの

出走馬はいません。

トウカイテイオーの血を引くレーベン

スティール、バルサムノート、ウヴァロ

ヴァイト、アイスグリーンに注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを

観ます。