先週、6万人の大観衆の中東京競馬場で行われました

競馬の祭典、第89回東京優駿(日本ダービー)は

3番人気のドウデュースが、直線でアスクビクターモア

が抜け出す中、外から鋭く抜け出し、追い込んで来た

イクイノックスをおさえて優勝。

鞍上の武豊騎手はダービー6勝目となり、20代、30代

40代、50代でダービーを勝利し、最年長ダービー

ジョッキーとなりました。

2着には追い込んで来た2番人気のイクイノックスが

入り、先行して粘ったアスクビクターモアが3着、

1番人気のダノンベルーガも直線で内をついて追い

込むも4着に敗れ、皐月賞馬ジオグリフは距離が

影響したのか7着に敗れました。

6万人の歓声の中で行われました日本ダービーは

絵になる男、武騎手とドウデュースによる劇的な

ドラマで終わり、本当に感動しました。

そして、何事もなく全馬無事に完走できて、本当に

良かったです。

ただ、感動のダービーの後に伝統の目黒記念が

行われることは、毎年違和感があり、もったいないし

いかなる理由があるにせよ、伝統を重んじて欲しい

と思うのは、私だけでしょうか。

今週は東京競馬場で春のマイル王決定戦、伝統の

安田記念が行われます。

安田記念は明治・大正・昭和にわたって競馬に

携わり、競馬法の制定や東京優駿(日本ダービー)の

創設などに尽力し、日本中央競馬会の初代理事長も

務めた安田伊左衛門氏の功績を称えるため、1951年

当初は安田賞の名称で創設され、1958年に安田

伊左衛門氏が亡くなったため、現名称に改称されました。

創設当初は東京競馬場の芝1600mで4歳(現3歳)

以上の馬によるハンデキャップ競走として施行されて

いました。

昭和期においては、まだ短距離のレース体系が整備

されていなかったため、春に行われる安田記念が

唯一、日本一のマイル王決定戦として行われて

いました。

その後、1984年にグレード制が導入に伴い安田記念

はGⅠに格付けされ、現在中央競馬における上半期に

おけるマイル王決定戦として位置づけられています。

 

思い出の馬は、昭和49年第24回優勝馬で昭和の

イケイケ娘、快速馬キョウエイグリーンです。

キョウエイグリーンは、私が史上最強の世代と思って

います昭和47年のクラシック組で、同期には桜花賞と

ビクトリアカップに優勝した牝馬二冠馬アチーブスター

ダービー馬タケホープの姉のオークス馬タケフブキ

3歳王者トクザクラや京都に散った白い花タカイホーマ

がいます。

キョウエイグリーンは昭和を代表するスプリンター系

種牡馬マタドアの仔として旧馬齢3歳の夏の函館で

デビューし、新馬戦は惜敗したものの、2戦目の

未勝利戦では2着に8馬身差をつけて圧勝、その後

出世レースとも言われている条件特別のいちょう特別

オープン競走等に勝って3連勝を飾り、スピードの

違いを見せつけ、一躍牝馬クラシック候補に躍り

出ました。

年が明けて旧馬齢4歳になり、京成杯、クイーンカップ

では人気になりながら敗れたものの、オープン競走に

勝って、桜花賞に参戦しました。

当日は3番人気に推され、持ち前のスピードで逃げた

ものの、アチーブスターに差されての3着に敗れ、続く

牝馬クラシック二冠目のオークスにも参戦しましたが

ここはやはりスプリンター系の血が影響したのか、

タケフブキの13着に大敗してしまいました。

その後、休養に入り、秋に復帰してオープン競走と

クイーンSは2着に敗れたものの、そのスピードを

買われ、続くスプリンターズSでは1番人気に推され

ましたが、さすがにオープンの牡馬相手では荷が

重かったのか、ノボルトウコウの3着に終わりました。

続く牝馬東京タイムズ杯とダービー卿CTでは

同期でライバルのトクザクラの圧勝劇の前に敗れて

しまいました。

年が明けて古馬になったキョウエイグリーンは

オープン競走2着の後、中山牝馬Sを含む3連勝を

飾り、安田記念に挑みましたが、ハクホオショウの

17着に大敗してしまいました。

その後、夏の札幌での短距離Sに快勝すると、

その勢いのままにスプリンターズSに参戦。

ここでは持ち前のスピードを活かして、前年の優勝馬

ノボルトウコウをおさえてレコードタイムで圧勝し、

重賞初制覇を飾りました。

続く牝馬東京タイムズ杯では当然、1番人気となり

ましたが、不良馬場が響いたのか、スピード馬

特有?の突然の失速で13着に大敗してしまい

ました。

年が明けて6歳になったキョウエイグリーンは現役を

続行したものの、オープン競走2戦に敗れ、関屋記念

でも9着に惨敗する等、キョウエイグリーンは、峠を

越えてしまったと言われていました。

当時はまだ牝馬や短距離系のレース体系も整って

おらず、また重賞競走は牡馬との混合によるレース

しか無かったため、6歳まで現役を続ける牝馬は

とても少なかったと思います。

負けが続き、衰えが見えるキョウエイグリーンは続く

安田記念では9番人気となりました。

この安田記念には、サクライワイ、ホワイトフォンテン

チェッカーフラッグ、シカゴなどの名立たる快速馬や

名牝ニットウチドリやナスノチグサの他、メジロゲッコウ

やコーヨー、ラファールなどの古豪も参戦する等、豪華

なメンバーが顔を揃えました。

レースはホワイトフォンテンが逃げ、サクライワイや

シカゴが先行し、キョウエイグリーンは先行策を

取らずに中団でレースを進めました。

直線に入って、ホワイトフォンテンとサクライワイが

失速し、シカゴが粘る中、外からキョウエイグリーン

が鋭く伸びて先頭に立ち、名立たる重賞優勝馬達を

寄せ付けずにそのままゴールして、見事な優勝を

飾りました。

しかし、この優勝がキョウエイグリーンにとっての

最後の優勝となりました。

続く連覇を狙ったスプリンターズSは無念の出走

取消となり、復帰戦のオープン競走ではタケクマ

ヒカルの3着に入ったものの、続くダービー卿CT

13着、クモハタ記念でもスルガスンプジョウの

7着に大敗し、このレースがキョウエイグリーンに

とっての最後のレースとなりました。

引退後は北海道に帰り繁殖入りしたものの、代表

産駒には恵まれませんでした。

1986年11月2日付けで用途変更となり、その後は

不明となっていることがとても残念です。

6歳まで頑張って走って安田記念にも優勝した名馬

キョウエイグリーンが繁殖を引退後、いつどのように

余生を過ごし、最後はどのように亡くなったのかの

記録が無いことが本当に残念です。

今週はダービーの興奮が冷めやらぬ中、東京

競馬場で第72回安田記念が行われます。

実力馬イルーシヴパンサー、上り馬ソングライン

巻き返しを図るファインルージュ、ソウルラッシュに

注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。