先週、東京競馬場で行われました豪華メンバーによる
3歳牝馬マイル王決定戦第17回ヴィクトリアマイルは
4番人気だった白毛のアイドル馬ソダシが直線で力強く
抜け出して優勝、GⅠ3勝目をあげました。
2着には直線で外から伸びてきた3番人気のファイン
ルージ、3着には6番人気のレシステンシアが入り
1番人気のレイパパレは12着に敗れました。
また、1年1ヶ月ぶりの復帰戦となり、私が応援していた
無敗の3冠牝馬デアリングタクトは内から一生懸命に
追い込みましたが6着となりました。
1年ぶりに帰ってきたデアリングタクトが最後に返し馬に
入った時の場内からの大きな拍手と最後の直線に入って
一生懸命に走るデアリングタクトの姿に涙してしまいました。
全馬が何事も起こらずに無事に完走することができて
本当に良かったです。
そして第67回京王杯スプリングカップは気性の難しさを
出しながらも1番人気のメイケイエールが直線で抜け
出して優勝。
まともに走りさえすれば、トップクラスの馬であることを
証明しました。
2着にはDAIGOさんもデビュー当時から期待していた
2番人気のスカイグルーヴが入りました。
今週は東京競馬場で、いよいよ春のクラシック戦線も
大詰め、優駿牝馬(第83回オークス)が行われます。
優駿牝馬(オークス)は、1938年にイギリスのオークス
ステークスを範として、4歳(現3歳)牝馬限定の阪神
優駿牝馬競走として創設され、皐月賞、東京優駿
(日本ダービー)、菊花賞、桜花賞とともに日本の
クラシック競走のひとつとされています。
創設当初、桜花賞は最もスピードのある繁殖牝馬の
検定競走とされたのに対し、優駿牝馬(オークス)は
スピードとスタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を選定する
ためのレースとされました。
施行場も1946年阪神競馬場から東京競馬場に
変更され、その際に名称も優駿牝馬に改称され、
1965年からはオークスの副称が付けられ、現在に
至っています。
また、日本では優駿牝馬(オークス)の優勝馬を
樫の女王という通称で呼ぶこともあります。
思い出の馬は昭和49年第35回優勝馬トウコウエルザ
です。
トウコウエルザは昭和49年の牝馬クラシック組で
同期には悲運の名牝イットー、桜花賞馬タカエノカオリ
快速馬サクライワイやミトモオー等がいます。
トウコウエルザはパーソロン産駒の期待の牝馬として
福島県の牧場で誕生し、旧馬齢3歳の秋の東京で
デビューするものの、惨敗が続き、3歳時は未勝利に
終わりました。
年が明けて4歳になったトウコウエルザは2月にようやく
5戦目で未勝利戦に勝ちました。
その後、春のクラシック戦線が始まる中、特別競走で
善戦するものの、なかなか勝つことはできませんでした。
しかし、牝馬に乗らせたら右に出る者がいないと言われ
オークスを連覇中の嶋田功騎手がトウコウエルザの
素質を見抜き、新コンビを組むことになりました。
この乗り替わりによってトウコウエルザの運命が
変わったのか、乗り替わり2戦目の条件戦で勝利し
何とかオークス出走に間に合うことが出来ました。
桜花賞馬タカエノカオリが故障のため、競馬場に別れを
告げる中、迎えた第35回オークスはレース史上最多と
なる26頭が出走することとなり、前日発売では嶋田功
騎手のオークス3連覇の期待もあったのか、条件戦を
勝ったばかりの無名のトウコウエルザが何と一時期
単勝1番人気となりましたが、さすがに当日はサクラ
イワイが1番人気となりトウコウエルザは9番人気と
なりました。
26頭によるゲートが開いての一斉のスタートは見る方に
とっては壮観で大好きでしたが、乗っている騎手に
とっては毎回命がけだったと後に知ることになりました。
レースは激しいポジション争いの中、福永騎手のユウ
ダンサーズが逃げ、続いてカネアケビ、メジロトヤマが
続き、人気のサクライワイは先行出来ずに中団を進み
追い込みのトウコウエルザは後方からの競馬となりました。
第4コーナーでカネアケビが先頭で直線に入り、サクラ
イワイが馬群の中でもがく中、スピードシンザンとアイテイ
シローが内をつき、スピードシンザンが抜け出して先頭に
たち、その外からメジロフクシマが追い込んで、この2頭の
対決かと思いましたが、そのまた外からトウコウエルザが
猛然と追い込んで来て、ゴール前でスピードシンザンを
交わして優勝を飾り、嶋田功騎手は前人未到のオークス
3連覇の偉業を達成しました。
期待はしていたものの、まさか無名の馬での3連覇が
現実に起きたことは私も驚きましたし、多くのファンが
このドラマに感動し、驚いたと思います。
このあと休養に入ったトウコウエルザは夏を無事に超し
現在の秋華賞にあたる牝馬3冠目のビクトリアカップを
目指して秋初戦としてクイーンステークスに参戦し、
ここでもメジロフクシマやサクライワイ、スピードシンザンを
やぶって優勝。
この勢いのまま牝馬3冠目のビクトリアカップに参戦し、
2着のミトモオーに4馬身差をつけて圧勝して牝馬2冠を
制し、名実ともに4歳牝馬の頂点に立ちました。
年が明けて古馬になったトウコウエルザは現在のような
牝馬や短距離競走への体系が当時はまだ整備されて
いなかったため、牡馬と混合となる中・長距離の重賞
レースに参戦せざるを得ませんでした。
それでも京王杯AHでは最低人気ながら先輩オークス馬
ナスノチグサのレコード優勝のクビ差の2着に入り、
その後の天皇賞秋や翌年6歳で参戦した宝塚記念や
高松宮杯では、フジノパーシアの3着に善戦するなど、
牡馬との競走でも互角に戦った実力ある女傑でした。
しかし、やはり牡馬の壁は厚く、なかなか勝つまでには
いきませんでした。
旧馬齢6歳秋のオールカマーでの2着後、年が明けて
7歳になったトウコウエルザは現役を続け、金杯に参戦
しましたが13着に敗れ、このレースが最後のレースと
なりました。
引退後は北海道の武田牧場で繁殖牝馬として繋養され
ましたが、優勝馬は出したものの、代表産駒には恵まれ
ませんでした。
そして1989年6月 18年間の生涯の幕を閉じました。
今週は、東京競馬場で第83回優駿牝馬(オークス)が
行われます。
混戦が予想される中、桜花賞馬スターズオンアース、
巻き返しを図るサークルオブライフ、トライアル優勝馬
エリカヴィータ、上り馬スタニングローズに注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。



