先週中京競馬場で行われました春のGⅠロードの開幕を告げる
第52回高松宮記念は、8番人気のナランフレグが直線に入って
内から鋭く伸びて差し切って、GⅠ初挑戦で優勝を飾り、鞍上の
丸田恭介騎手は、宗像義忠調教師と共に悲願のGⅠ初制覇と
なりました。
観客からの大きな拍手と歓声の中、涙をぬぐう丸田騎手に感動し
もらい泣きしてしまいました。
丸田騎手、宗像調教師、本当におめでとうございます。
2着には5番人気のロータスランド、3着には17番人気のキル
ロードが入り、逃げた1番人気のレシステンシアは重馬場が
合わなかったのか、直線で失速し6着に沈み、波乱の結果と
なりました。
今週は、中京競馬場で第66回大阪杯が行われます。
1957年に5歳(現4歳)以上の馬による重賞競走大阪盃競走
として創設されました。
その後、競走名は1964年にサンケイ大阪杯と改称され、
1989年からは産経大阪杯となり、2017年にGⅠ競走に昇格
したことにより、名称を大阪杯と改称しました。
思い出の馬は昭和52年第21回優勝馬ゴールドイーグルです。
父は稀代のクセ馬と言われたカブトシローです。
ゴールドイーグルの父カブトシローは天皇賞、有馬記念等に
優勝した名馬で、私もさすがに生でのレースは見たことは
ありませんが、人気がある時は惨敗し、人気が無い時は突然
走る等、騎手からも、いつ走るかは本人(馬)に聞いてくれと
言われるほどの競馬史上に残る稀代のクセ馬として、今でも語り
継がれています。
ゴールドイーグルは地方競馬の大井所属で、あの怪物呼ばれた
ハイセイコーと同期で、昭和47年旧馬齢3歳の8月に大井競馬場
でデビューすると2着以下を大差でぶっちぎって優勝、その後の
2戦とも圧勝して3連勝を飾りました。
そして5戦目でハイセイコーと最初で最後の対戦をしました。
持ち前のスピードで逃げたものの、怪物ハイセイコーに2秒近く
離された大差で2着に敗れました。
年が明けて旧馬齢4歳になったゴールドイーグルは
ハイセイコーが中央入りを表明したことで南関東4歳馬の
トップの座につきました。
持ち前のスピードを生かして2連勝を記録し、続く黒潮盃でも
2着に6馬身差を付けて圧勝しました。
しかし、東京ダービーでは2番人気に推されながらも16着に
大敗し、その後休養に入りました。
年が明けて5歳になったゴールドイーグルは転厩し、紀尾井寺や
名古屋、笠松のレースでも活躍し、その後、中京競馬場の
芝コースで行われた特別戦でも圧勝したことで、芝コースへの
適性の高さも示しました。
そして、初めて開催される中央競馬からの中央競馬招待競走に
出走するため、1年ぶりに大井競馬場に凱旋し、中央の馬と
対決しました。
中央からは逃げる精密機械トーヨーアサヒ、ローカルの雄ノボル
トウコウやイナボレスなどの重賞勝ち馬の参戦しましたが、その
中央競馬一線級の強敵を相手に逃げを打ち、最後は
イナボレスに6馬身差を付けて圧勝、改めて能力の高さを
示しました。
その後、地方競馬での16戦11勝の好成績を引っ提げて
中央入りが決まり、関西の伊藤雄二厩舎に転厩しましたが、
脚部不安を発症して長期休養を余儀なくされてしまいました。
2年近くの休養の後、7歳になったゴールドイーグルは3月の
オープン競走で久しぶりにカンバックしたものの、6着に敗れて
しまいました。
しかし、続くマイラーズカップに出走し、逃げ粘って快速馬
シルバーランドの2着に入り、7歳といえども今後の活躍が
期待されましたが、再び脚部不安を発症して休養に入って
しまいました。
年が明けて8歳馬になったゴールドイーグルは天皇賞春への出走
を目指して仁川ステークスで復帰を果たし、3着にはいりました。
そして迎えた当時の名称であるサンケイ大阪杯に参戦し、
このレースには天皇賞馬エリモジョージや後の天皇賞馬
ホクトボーイ、小倉の雄フミノヒカリ、ナラサンザン等の重賞勝ち馬
が出走しました。
もう8歳馬で峠を越したと思われていたゴールドイーグルでしたが
父カブトシローの血が騒いだのか、衰えを知らない逃げで
見事に並みいる強豪たち下して、8歳にして中央重賞初制覇を
果たしました。
続く1番人気に推されたマイラーズカップでもホクトボーイや
ケイシュウフォードやバンブーホマレを下し、2着のロイヤル
スプリンタに6馬身差を付けて圧勝し、夢の天皇賞制覇に向けて
出走を果たすことになりました。
この天皇賞には、クラシックで涙を飲んだ貴公子テンポイントが
天皇賞制覇に執念を燃やして出走し、その他にも菊花賞馬
グリーングラスやコクサイプリンス、有馬記念馬イシノアラシ、
ダービー馬クライムカイザーやホクトボーイ等、錚々たる
メンバーが出走しました。
そんな中でゴールドイーグルはテンポイントとグリーングラス
についで3番人気に推されました。
スタート後、すぐに先頭に立って逃げを演じましたが、さすがに
距離が長かったのか、徐々に後退し、テンポイントの感動の
勝利の中で、最下位の14着に大敗してしまました。
その後、脚部不安が再発している事が判明したため、ついに
引退することになりました。
引退後は、北海道で種牡馬入りをしましたが、内国産種牡馬の
不遇の時代でしたので、代表産駒には恵まれず、1984年に
用途変更となり、その後、ゴールドイーグルが、どこでどうなったか
の記録が残っていないのは、とても残念です。
今週は阪神競馬場で第66回大阪杯が行われます。
最近は長距離の天皇賞より大阪杯を目指す有力馬が多くいて
昭和人の私は、今後、古馬のナンバーワンを決める天皇賞が
どうなって行ってしまうのか、とても心配です。
今年、初始動となる2冠馬エフフォーリア、5連勝中の上り馬
ジャックドール、いつまで走らせるつもりなのか、早く余生を
送らせてあげたい古豪マカヒキ、巻き返しを図るレイパパレに
注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを見ます。


