先週行われました第73回阪神ジュベナイルフィリーズは
3番人気のサークルオブライフが外から差し切って優勝。
2着には8番人気のラブリイユアライズが入り、3連勝中だった
ウォーターナビレラが3着、そして1番人気に推されたナミュールは
出遅れが影響し、内をついて追い込んだものの4着に敗れました。
また香港国際競走も行われ、香港カップはラヴズオンリーユーが
優勝し、見事有終の美を飾りました。
2着にもヒシイグアス入り、日本馬によるワンツースリー決着と
なりました。
ラヴズオンリーユー、優勝おめでとうございます。
そして本当にお疲れさまでした。
そして香港ヴァーズはグローリーヴェイズが豪脚で圧勝し
2年ぶりの海外GⅠ2勝目を挙げました。
グローリーヴェイズ、優勝おめでとうございます。
ただただ残念だったのは香港スプリントで、第4コーナーで
アメージングスターが故障を発症し転倒して落馬、そして
落馬のあおりを受けたピクシーナイトの福永騎手も落馬して、
競走を中止、ラストランとして挑んだダノンスマッシュも落馬
アクシデントで不利を受け、落馬はしなかったものの外側に
大きく振られて失速し、無念の8着に終わりました。
ピクシーナイトはレース後に膝の骨折が判明、落馬した
福永騎手も鎖骨を骨折する大けがを負いました。
最初に落馬したアメージングスターと巻き込まれたナブー
ああいうシーンを見るのは本当に辛く、悲しいです。
両馬のご冥福を心からお祈りいたします。
今週は、阪神競馬場で今年の2歳チャンピオンを決めるGⅠ
レース第73回朝日杯フューチュリティステークスが行われます。
1949年関東地区3歳(現2歳)馬のチャンピオン決定戦として
朝日杯3歳ステークスが創設されました。
2001年から名称を朝日FSと変更し、2013年までは中山
競馬場で行われていましたが、2014年から舞台を阪神競馬場に
移して行われています。
昭和期に暮れの中山競馬場での朝日杯3歳ステークスとして
見て来た私としては、2週連続で牡馬牝馬の2歳馬チャンピオン
決定戦が大人の事情とはいえ、関西地区で行われることと
暮れの中山でGⅠ競走ホープフルステークスが行われる等
どちらが2歳チャンピオンとして妥当とするのか、未だに
良く分からなく、違和感があります。
思い出のレースは昭和48年第25回朝日杯3歳ステークスです。
怪物ハイセイコーの出現により世間が競馬ブームで沸く中、
関西ではキタノカチドキが新馬から特別と重賞競走を勝って
3連勝し、西のエースとしてクラシックへ名乗りを上げました。
関東では京成杯3歳ステークスに優勝して無敗の5連勝を
飾った関東のエースとしてカーネルシンボリがクラシックに向けて
名乗りを上げ、朝日杯3歳ステークスでは大本命として圧倒的
1番人気に推されました。
このレースには新馬戦を圧勝し、福島3歳ステークスを制するも
京成杯3歳ステークスではカーネルシンボリの6着に敗れは
したものの、3歳オープン競走を勝って3勝し、カーネルシンボリに
挑む名門高松厩舎のミホランザンや後に安田記念やスプリン
ターズSに優勝する名スプリンターサクライワイが出走して
いました。
快速馬サクライワイとミホランザンが先行してレースを引っ張り
直線に入って、カーネルシンボリが伸びを欠く中、ミホランザンが
抜け出し、追い込むデュークホンジンをクビ差押さえて優勝。
ついにミホランザンはカーネルシンボリに勝って京成杯3歳Sでの
雪辱を果たすと共にクラシックに名乗りを上げました。
大本命だったカーネルシンボリは歴戦の疲れか、いつもの伸びが
見られず、僅差でしたが、6着に敗れてしまいました。
西ではキタノカチドキが阪神3歳ステークスに勝って無傷の4連勝
を飾り、東西両エースの明暗が分けたレースとなりました。
年が明けて旧4歳となったミホランザンはクラシック登竜門
弥生賞に出走し2番人気におされましたが、今度はカーネル
シンボリの7着に敗れてしまいました。
その後カーネルシンボリは骨折が判明し、念願だったクラシック
への出走は叶いませんでした。
そしてストの影響により東京競馬場で行われたクラシック初戦の
皐月賞では、無傷の6連勝中の関西の雄キタノカチドキが圧倒的
1番人気に推される中、ミホランザンは5番人気でレースに
挑みました。
スタートしてから快速馬ニシキエースとミホランザンが競り合う形で
先行し、他馬を10馬身以上離す大逃げをうつ展開となり、スタンド
がどよめく中、東京競馬場の長い直線に入ってもミホランザンと
ニシキエースは失速することなく逃げ粘りましたが、大本命の
キタノカチドキが内に刺さりながらも直線半ばで先頭に立ち、
内から差してきた関東馬コーネルランサーを押さえて優勝。
関西の総大将キタノカチドキは着差以上の強さを見せつけました。
大逃げをしたミホランザンも直線で二の足を使って逃げ粘って
3着に入り、一介の逃げ馬でない実力のあるところを見せ、
今後の活躍が期待されました。
しかし、このレースがミホランザンの最後のレースとなりました。
私の記憶では、確かその後故障を発症し、二度と競馬場に戻って
来ることはありませんでした。
そして引退後、ミホランザンがどうなったかについては、記録が
残っておらず、今となっては調べる手立てもありません。
私の記憶では同世代のニシキエースと共に本当に素晴らしい
スピードを持った快速馬だったと思います。
今週は阪神競馬場で第73回朝日杯フューチュリティステークスが
行われます。
今年の2歳馬は絶対的王者が不在であり、無傷で連勝中の
馬達が何頭もいるため、非常に難解なレースとなっています。
混戦の中で関東馬ジオグリフ、関西馬セリフォス、ドウテュースと
話題のドーブネに注目しています。
今週も先週の香港のような悲劇が起こらぬよう、全馬の無事を
祈りながらレースを見ます。



