先週行われました第22回チャンピオンズカップは、最終的に
1番人気に推されたテーオーケインズが直線で力強く抜け出して
2着に6馬身差をつけて圧勝、主役不在のダート界に新王者が
誕生しました。
2着には連覇を狙った3番人気のチュウワウィザードが入り
芝との二刀流GⅠ制覇を狙った白毛のアイドル馬ソダシは果敢に
先行するも直線に入って伸びず、12着に大敗しました。
ゲートに入っていた時間が長かったので嫌になったのでしょうか、
古馬の壁は予想以上に厚く、難しかったようです。
今週は、阪神競馬場で昨年はソダシが優勝しました2歳牝馬に
よるGⅠ競走、第73回阪神ジュベナイルフィリーズが行われます。
1949年に、関西所属の旧3歳馬によるチャンピオン決定戦として
阪神3歳ステークスとして創設されました。
1991年より牡馬・牝馬の旧3歳馬のチャンピオン決定戦を
明確にすることを目的として、阪神3歳ステークスは牝馬限定戦に
変更され競走名も阪神3歳牝馬ステークスに変更され、旧3歳
牝馬によるチャンピオン決定戦として位置づけられました。
そして2001年より馬齢表記が国際基準に改められたことに伴い
現在の阪神ジュベナイルフィリーズの名称になりました。
歴代優勝馬からはクラシックや重賞勝ち馬が多く出ており、3歳の
クラシックに直結する競走として重要視されています。
思い出のレースは、流星の貴公子テンポイントが圧勝した現在の
阪神ジュベナイルフィリーズの前身レース、昭和50年第27回
阪神3歳ステークスです。
今でも伝説のレースとして語り継がれています。
当時は東高西低でクラシック路線は関東馬が強い傾向が
ありました。
そんな中、関西に1頭の美しくて強いテンポイントが現れました。
テンポイントは、今は無き北海道の名門吉田牧場の生産馬で
昭和50年夏の函館でデビューすると新馬戦を10馬身差での
レコード勝ちすると、続く京都での特別競走でも9馬身差を
つけて圧勝しました。
大差で新馬特別を連勝し、関西に栗毛の怪物出現として一躍
関西期待のクラシック候補となりました。
そして迎えた第27回阪神3歳ステークスは、スタート後、
ゴールデンタテヤマが先行し、テンポイントは落ち着いて5番手で
レース追走し、第3コーナーから4コーナーからこのレースでも
一気に上がって2番手に上り、直線に入って先行するゴールデン
タテヤマを捉えると、このレースでも、まるでゴムまりのように
軽やかにグングン伸びて独走となり、2着のゴールデンタテヤマに
7馬身差をつけて圧勝しました。
タイムも当日行われた古馬オープン競走のレースタイムを凌駕
していたそうです。
そして今でも語り継がれている杉本アナの名実況が生まれました。
『見てくれこの脚、見てくれこの脚、これが関西の期待テンポイントだ。強いぞ、強いぞ、テンポイント1着、2着にはゴールデン
タテヤマ、タイムは1分37秒1、強い強いテンポイント3連勝』
テレビ観戦をしていて、杉本アナのテンポイントへの期待と愛情が
こもった名実況にとても感動しました。
その後、テンポイントは関西の期待を一身に背負って東上し、
期待どおり東京4歳ステークスやスプリングステークスに
優勝しましたが、関東の天馬トウショウボーイや職人加賀騎手の
クライムカイザー、登り龍グリーングラスの前に惜しくもクラシックを
獲得することは出来ませんでした。
そして、これ以降のテンポイントの活躍と悲劇については、
また別の機会に書きたいと思っています。
今週は阪神競馬場で第73回阪神ジュベナイルフィリーズが
行われます。
2歳馬のこの時期、馬の成長もあって難しいですが、関東馬
ステルナティーア、サークルオブライフともっか3連勝中の関西馬
ウォーターナビレラに注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを見ます。


