20日に行われました第75回セントライト記念は9番人気の

アサマノイタズラが最後方から直線でごぼう抜きを演じて優勝。

まさに浅間山の突然の噴火のように2戦連続で惨敗していた

アサマノイタズラの豪脚がいきなり爆発しました。

2着には夏の上り馬ソーヴァリアントが入り、3着には休み明け

ながらも春の実力馬オーソクレースが入りました。

上位3頭とも菊花賞に向かうようですので、菊花賞での活躍

を期待しています。

期待したレシステンシアの弟グラティアスは残念ながら13着に

惨敗してしまいました。

まだ素質開花には至らなかったようです。

また本日、2013年、14年の春の天皇賞を連覇したフェノーメノ

の種牡馬引退のニュースが飛び込んできました。

まだ12歳の若さだっただけに残念だし、寂しい限りです。

生まれ故郷に帰り、余生をゆっくり過ごしてくれることを祈る

ばかりです。

本当にお疲れさまでした。

今週は中山競馬場で第67回産経賞オールカマーが行われます。

産経賞オールカマーは、出走馬に広く門戸を開けたレースとして

1955年に創設されました。

当初は4歳(現3歳)以上の馬によるハンデ戦で、中山競馬場の

芝2000mで行われていましたが、現在は1984年より芝2200m

で定着し、負担重量も馬齢になっています。

そして1986年から1994年までは「地方競馬招待競走」として

行われていて指定交流競走が広く行われるようになるまでは中央

競馬では数少ない地方競馬所属馬も出走できるレースでした。

昭和期、わたし的には、どこの馬でも何でも来いというオール

カマー競走ということで、毎年どんな馬が参戦してくるのか、

楽しみにしていました。

そして1955年に行われました第1回優勝馬が菊花賞、天皇賞に

優勝し、後の第1回有馬記念に優勝したメイヂヒカリであるという

ことも、このレースの伝統と歴史の重みが伝わってきます。

 

思い出の馬は、昭和50年第21回優勝馬キクノオーです。

父はステイヤー系種牡馬フィダルゴで代表産駒には菊花賞馬

コクサイプリンス、サンケイ大阪杯、鳴尾記念優勝馬フィドール

京都新聞杯でハイセイコーを負かしたトーヨーチカラ等がいます。

キクノオーはキタノカチドキ世代である昭和49年のクラシック組

で、旧馬齢3歳でデビューするも長距離血統のためか、初勝利は

5戦目の未勝利戦で、その後特別競走で善戦するも勝ちきれず

2勝目は何と11戦目となる4歳の条件戦でした。

そして格上で挑戦した当時のダービートライアルNHK杯で4着と

なってギリギリでダービーへの出走権を取ってダービーに

出走するも23頭中の11着に敗れました。

その後もなかなか勝ちきれないレースが続きましたが、4歳暮れの

条件特別レースを連勝してオープン入りを果たしました。

年が明けて古馬となったキクノオーは徐々に本格化し、AJC杯で

ストロングエイトの僅差での4着に入り、続く野平祐二騎手の引退

レースとなった目黒記念でカーネルシンボリの僅差の2着に入り

素質が徐々に開花してきました。

そして京王杯SHで初の重賞制覇を果たし、その勢いのまま次の

アルゼンチン共和国杯では後の天皇賞馬フジノパーシアをはじめ

オークス馬ナスノチグサ、スルガスンプジョウ、イナボレス等の

強豪をやぶって優勝し、ついに本格化を果たしました。

そして悲願の天皇賞盾を目指し、迎えたオールカマーでも春の

勢いは衰えず、天皇賞馬イチフジイサミ、オークス馬トウコウ

エルザやナスノチグサ、古豪スガノホマレやイナボレスを相手に

優勝を飾り、続く目黒記念でも天皇賞馬カミノテシオの他、

天皇賞馬イチフジイサミやオークス馬トウコウエルザとナスノ

チグサを再び撃破して優勝し、天皇賞の最有力候補に躍り

出ました。

そして迎えた第72回天皇賞(秋)では当然のごとく1番人気と

なりました。

当日は雨による不良馬場となり、また天皇賞(秋)での1番人気

の馬は敗れるというジンクスの中、レースは行われ、キクノオーは

戦の疲れか、不良馬場が応えたのか、直線でいつもの伸びを

欠いてしまい、見せ場が無いまま、フジノパーシアの4着に

敗れてしまいました。

そして、この敗戦を境にキクノオーの勢いは突如止まることに

なってしまいました。

続く有馬記念ではイシノアラシの7着に敗れ、栄光と挫折を

味わった5歳の年は終わりました。

年が明けて6歳になったキクノオーは、オ^プン戦を含め10戦

するも天皇賞(秋)で再び4着になるのが精いっぱいで1回も

優勝することは出来ませんでした。

年が明けて7歳になっても現役を続け、3戦しましたが優勝

どころか着順表示盤に載ることも出来ず、着外に敗れてしまい、

もうそこには往年のキクノオーの姿はありませんでした。

そして、かつて優勝した目黒記念を最後に静かに競馬場を去り

ました。

母キクノスズランはクイーンSやセントライト記念に優勝した名牝

でしたが、キクノオーも酷使されながらも故障で休むことなく、

生涯成績48戦8勝は名牝の母に負けない本当に立派な戦績

だったと思います。

キクノオーは、こぢんまりとしたとても綺麗な馬で、当時応援して

いましたし、昭和期における私の記憶に残る名馬の1頭です。

昭和期は内国産種牡馬の受難の時代で、キクノオーは種牡馬に

なれませんでしたが、これだけの戦績を残して引退したキクノオー

が引退後、どのような馬生をおくり、いつどこで、どのような最期を

迎えたのかの記録が無いのが本当に残念です。

今週は中山競馬場で第67回オールカマーが行われます。

やはり主役はレイパパレで、秋初戦でどのようなレースを

するのか楽しみです。

また、国際的実力馬グローリーヴェイズ、天皇賞春で大健闘した

ウインマリリンと目黒記念馬ウインキートスの巻き返しに注目

しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを見ます。