先週行われました58回弥生賞ディープインパクト記念は、
4番人気のタイトルホルダーが見事に逃げ切って優勝。
これまで2戦連続で敗れていた圧倒的1番人気だったダノン
ザキッドに勝利し、一矢を報いたと共にクラシックの有力
候補に躍り出ました。
敗れはしたものの、好馬体と大物感漂うダノンザキッドが
皐月賞でどう巻き返しを図ってくるのか注目です。
また、今週も2003年皐月賞とダービーに優勝した2冠馬
ネオユニヴァースが3月8日、繋養先のレックススタッドで
亡くなったとの悲しいお知らせが北海道より届きました。
今年初の種付け終了後に牝馬が暴れたため、バランスを
崩して転倒し、肩を亀裂骨折したため。安楽死の処置が
取られたとのことです。享年21歳でした。
サンデーサイレンスの後継種牡馬として皐月賞馬アンライ
バルドやダービー馬ロジユニヴァース、有馬記念馬ヴィクト
ワールピサ等、多くの名馬達を輩出してくれました。
まだまだこれからも優秀な産駒を送り出してくれると思って
いただけにとても残念です。
天国で怪我を治してゆっくり休んで下さい。
長い間本当にお疲れさまでした。
今週は、阪神競馬場で第55回フィリーズレビューが行われます。
フィリーズレビューは1967年に創設された4歳(現3歳)牝馬に
よる重賞競走で、阪神4歳牝馬特別(桜花賞トライアル)という
レース名でしたが、1983年には報知杯4歳牝馬特別と改称
され、2001年からは現名称のフィリーズレビューとなりました。
近年は、グローバル化推進の風潮なのか、横文字のレース名が
多くなり、昭和人の私には、なかなかついて行きません。
思い出のレースは、怪物ハイセイコーの登場で日本中が沸いた
昭和48年第7回阪神4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)です。
このレースで大本命と言われていたキュシュウローレルは、
デビュー戦を圧倒的な強さで大差勝ちし、その後の特別や重賞
レースを圧倒的なスピードで勝利する等、無敗の5連勝中でした。
この超快速馬キシュウローレルに挑むべく、当時ナスノチグサ、
レディースポートと共に関東牝馬3強の一角、ニットウチドリが
桜花賞に向けて参戦しました。
桜花賞を睨んだ東西の両雄による初対決で注目されましたが、
関西の競馬ファンの誰もが今回もキシュウローレルが圧勝する
だろうと予想してか1番人気となり、関東馬のニットウチドリは
実力が未知数と思われたのか、4番人気となりました。
レースは、中盤からキシュウローレルが先頭にたち、直線に
入って、今回もこのまま逃げ切って圧勝するかと思われましたが、
ニットウチドリが逃げるキシュウローレルをぐんぐん追いつめ、
ついにゴール前でかわして、見事に優勝を飾りました。
まさかニットウチドリがこんなに強い馬とは思わなかったのでは
ないでしょうか。
因みに2年後、キシュウローレルの妹キシューファイターが姉の
雪辱を果たすべく同じレースに挑みましたが、怪物牝馬テスコ
ガビーの前に姉と同じ2着に沈みました。
ニットウチドリはハイセイコー世代でもあり、華麗な強さと可愛い
名前でもあったので、私が見てきた歴代牝馬の中でも大好きな
1頭です。
そして本番の桜花賞でも両馬はスタート直後から先頭を譲らない、
意地と意地とのぶつかり合いになり、桜花賞史上に残る名勝負と
なりましたが、再びニットウチドリが逃げるキシュウローレルを
ゴール前でとらえ、差し切って桜花賞を制しました。
その後、両馬はそれぞれ数奇な運命をたどることになりました。
桜花賞を制したニットウチドリはオークスで2着に敗れたものの、
当時の牝馬3冠目のビクトリアカップに優勝して牝馬2冠に輝き、
暮れの有馬記念では、華麗な逃げを打って粘りこみ、
競馬ファンをあっと言わせる大番狂わせを演出しました。
しかし、年が明けて古馬になってからは突然燃え尽きたように
成績が振るわなくなり、繁殖のため静かに競馬場を去りました。
また、キシュウローレルは当時まだ牝馬や中距離のレース体系
が整っていなかったため、中距離のオープン競走では勝利した
ものの、牡馬との重賞レースでは苦戦を強いられました。
そして翌年の京都牝馬特別のレース中に骨折して転倒し、当時の
馬齢の5歳という若さで、突然この世を去ってしまいました。
春の到来を感じさせる今週の桜花賞前哨戦フィリーズレビューは、
熊本産馬のヨカヨカに注目です。
青森産馬や九州産馬、茨城産馬とか聞くとどうしても応援したく
なってしまいます。
また、先日亡くなったネオユニヴァースの仔ヴィクトワールピサ
産駒のオパールムーンとヤマニンルリュールの巻き返しにも
注目しています。
立て続けに亡くなってしまったダービー馬ジャングルポケットと
ネオユニヴァースに思いを馳せながら、今週も全馬の無事を
祈ってレースを見ます。



