残暑が厳しい中ですが、早いもので夏競馬も後半戦に入り、
今週は札幌競馬場で伝統の第56回札幌記念が行われます。
昭和期は、夏の札幌といえば寒冷地のため、全てダートで
競馬が行われていました。
でも今は芝の改良研究も進み、平成に入って札幌競馬場でも
芝コースでレースが行われるようになったことは、本当に
素晴らしいことだと思います。
夏競馬とはいえ、優勝馬にはマーチス、ハクホウショウ、
エアグルーヴ、セイウンスカイ、アーネストリー等のGⅠ馬が
名を連ね、昨年もブラストワンピースが優勝するなど、
秋競馬に向けて目が離せないレースでもあります。
また、実力馬が一足早くスタートを切るレースとしては、
負担重量も年齢による定量であり、好都合なレースなのかも
知れません。
思い出のレースは、昭和51年第12回札幌記念です。
あの天馬トウショウボーイとダービー馬クライムカイザーが
ダートレースに出走し、北の王者グレートセイカンとの対決が
実現し、多くのファンが夢の対決を見ようと札幌競馬場に
集まりました。
最後の直線では予想どおり、トウショウボーイとグレート
セイカンとの一騎打ちになり、クビの差でグレートセイカンに
軍配があがりましたが、競馬ファンは名馬同士の名勝負に
歓喜し、両雄に対し惜しみない拍手をおくりました。
あの壮絶な名勝負は、今でも忘れられません。
今年の札幌記念でも当初、ダービー馬マカヒキや大阪杯の
優勝馬ラッキーライラック等、GⅠ馬4頭が登録していて
楽しみにしていましたが、ダービー馬マカヒキが調教後の表情や
雰囲気がいつもと違う感じがするという理由で断念したようです。
宝塚記念でのワグネリアンの例もあるので、何か不吉な
感じがあったなら、出走させない方が賢明だと思いますし、
ぜひ秋に立て直しを図って、ダービー馬として最後に
もう一花咲かせてあげて欲しいと節に願います。
格からいってラッキーライラックが有力になりますが、
マイルのGⅠ馬ノームコアやペルシアンナイトが距離を
克服できるか、また始動を速めて出走するブラックホールが
夏の上り馬として名乗りを上げるか、注目です。
それと昔でいえば10歳馬(現9歳馬)であるにも関わらず
前走の札幌日経オープンで大善戦したルミナスウォリアーにも
ぜひ頑張って欲しいと思います。
北の大地で行われる大一番、今週も全馬の無事を祈りながら
レースを観ます。