明日、京都競馬場で伝統のレース第68回京都新聞杯が
行なわれます。
昭和時代、京都新聞杯は神戸新聞杯と共に菊花賞前哨戦として
重要なレースとして位置づけられていましたが、レース体系の
変更により2000年からは秋から春に移り、菊花賞トライアル
レースからダービートライアルレースとなりました。
昭和人の私としては、未だに違和感がありますが・・・。
思い出のレースは、今年はハイセイコーの没後20年に因んで、
ダービー敗退後、ハイセイコーの秋初戦となった昭和48年に
行われました第21回京都新聞杯です。
怪物であり、スターホースであるハイセイコーが関西に初お目見え
するということで、ひと目怪物ハイセイコーを見ようと大勢の
ファンが競馬場に詰めかけました。
ハイセイコーは、神戸新聞杯優勝のホウシュウリッチはじめとする
関西勢に徹底的なマークにあったものの、ダービー馬タケホープ、
ホウシュウリッチ、シャダイオー、ヌアージターフ等を何とか
振りったかと思った瞬間、伏兵のトーヨーチカラにすくわれて
敗れてしまいました。
当時、私は愛鳥のエサを購入するため、今年3月で83年の
歴史を閉じた東急デパート東横店に来ていて、家電売り場で
テレビ観戦をしていました。
そこには大人から子供まで大勢の人達が怪物ハイセイコーを
見るため集まっていて、ハイセイコーが負けた瞬間、あぁ~という
悲鳴やため息があたりを包み、ざわついていたのを記憶して
います。
古き良き時代の光景でしょうか、今では閉店したデパートでの
良い思い出です。
今回のダービートライアルとなった京都新聞杯の優勝馬からは、
アグネスフライトやキズナがダービー馬となっており、トーセン
ホマレボシやサトノラーゼン等、ダービーで上位に来た馬も
多くいるため、侮れません。
今年の牡馬クラシック路線は先の皐月賞を見ても判るとおり、
休み明けでも他馬を圧倒したコントレイルとサリオスが飛び抜けた
存在です。
この2頭に挑戦状を叩きつける馬は現れるのか注目ですが、
やはり一番手は大物感たっぷりのアドマイヤビルゴでしょうか。
昨年亡くなった近藤オーナーの悲願をかけて、このレースを勝って
無敗のまま、ダービーで無敗のコントレイルやサリオスと対戦で
きるのか注目です。
また、サトノ一門からは、プリンシバルSにサトノフウジンが
参戦し、注目です。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを観ます。