明日は令和初の伝統のレース天皇賞が行われます。
令和初にふさわしく競馬史上初のGⅠ馬10頭という名馬が
出走する豪華絢爛なレースとなりました。
注目はやはり世界も一目を置いている名牝アーモンドアイ対
3歳馬サートゥルナーリアと古馬陣というところでしょうか。
秋の天皇賞は、 昭和期においては、古馬しか出走ができず、
距離も東京の3,200mで 1度優勝した馬は二度と天皇賞に
出走することは出来ませんでした。
春も秋も由緒ある伝統の天皇賞は、距離3,200mで行われていて、
長い距離を勝つ馬が名馬であるとの風潮が強かったと思います。
現に今は無きメジロ軍団は、天皇賞の盾の獲得に執念を燃やし、
天皇賞優勝を目指して長距離系の競走馬を生産しました。
そして、メジロタイヨウ、メジロアサマ、メジロムサシ、メジロ
ティターン、メジロマックイーンが見事、天皇賞に優勝しました。
私も昭和人であるせいか、正直今でもやはり長距離系の馬が
強い馬だと思う傾向にあります。
当時は、天皇賞には優勝すると二度と出走は出来なくなり、重賞
を勝っていくと負担重量が重くなる等で、早期に引退せざるを
得ない馬が多く存在しました。
また距離も3,200mであったため、中距離系の馬は、なかなか
天皇賞に優勝することは難しい傾向にありました。
昭和59年から秋の天皇賞は、距離も2,000mに変わり、そして
昭和62年からは、現在の3歳馬も出走が可能となりました。
私は昔から東京競馬場での3,200mの天皇賞での1周目のホーム
ストレッチで期せずして起こる大歓声が大好きで、毎年、楽しみ
にしていました。
それが聞けなくなったのは、正直残念ですが、中距離系の馬達
にも伝統の天皇賞馬になれるようになりましたし、3歳馬の参戦で
出走馬の幅も広がり、今年のように大変楽しみな天皇賞になり
ました。
そして思いたくはないのですが、長年競馬を見てきたせいか、
どうしても1番人気ハクホウショウのスタート直後の競走中止や
サイレンススズカの悲劇が頭から離れません。
どうか今年も全馬が無事にゴールできるよう、そして歴史に残る
素晴らしいにレースになるように祈りながら、明日の天皇賞を
観ます。