明日、京都競馬場でクラシック最後の菊花賞が行なわれます。

今年は皐月賞馬が天皇賞へ、ダービー馬が引退して不在での

菊花賞となり、やはり寂しい感は拭えません。

 昔は、アカネテンリュウやグリーングラスのように 夏を超して

急激に力をつけて菊花賞に勝つ馬がいて、 この時期第二の

アカネテンリュウやグリーングラスが現れるか等と話題になり

ましたが、近年そういった言葉も聞けなくなり、 今は昔になって

しまいました。

昔、天皇賞は古馬しか出走できませんでしたし、距離も3,200m

でした。

当時の4歳馬の有力馬はみんな菊花賞を目指したものでしたが。

菊花賞を目指す中で、いろいろドラマがありました。

三冠馬確実と言われながら、夏を無事に乗り切ることが

出来なかったタニノムーティエ、ヒカルイマイ、カブラヤオー、

三冠確実で後はどれ位のレコードタイムで優勝するかとマスコミ

に煽られ、直線で失速したメイズイ、3,000m走ってわずか数センチ

の鼻差で敗れたハイセイコー等、話題は尽きません。

また、菊花賞の不思議のひとつとして、レースは何故かスロー

ペースとなるため、京都の3,000はマイラーでも持つと言われました。

同じ京都の3,200mで行われる天皇賞は、何故かスローペース

にはならず、スタミナ勝負となるため、長距離血統のの馬達が

活躍しています。

競馬は、奥が深く、本当に不思議です。

今年はどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか。

昭和人である私は、あえて第二のアカネテンリュウやグリーン

グラスが現れることを期待しています。