明日はNHKマイルCが行われます。

NHKマイルCで印象的深い馬は、平成16年優勝馬

キングカメハメハです。

ダービー前にマイルのこのレースを選択したことにも

驚きでしたし、このレースを勝って2400Mの日本ダービー

にも優勝したことに、本当にびっくりしました。

やはり日本最強馬と言われるタケシバオーのように歴史に

名を刻む名馬には、距離がどうだのこうだの、良だの道悪だの

という言い訳がましいことには、関係ないということなのでしょう。


オールドファンの私としては、NHKというと、平成7年まで

行われていたダービートライアルNHK杯を思い浮かべます。

思い出のレースとしては、関東の雄アローエクスプレスが

関西の雄タニノムーティエを破った昭和45年のNHK杯。

本当に容姿端麗な馬であったアローエクスプレスの優勝に

関東のファンは歓喜しました。
そして思い出の馬は、やはり昭和48年優勝馬ハイセイコーです。

皐月賞の優勝後、東京競馬場を走ったことが無かったため、

本当に無理なローテーションでの出走でした。

レースは、直線に入って皐月賞2着馬でライバルのカネイコマが

引き離して先頭にたち、実況したアナウンサーも思わず

「ハイセイコー負けるな あと200だ!あと200しかないよ」と

絶叫(私にはそう聞こえました)、もう誰もがハイセイコーがついに

敗れると思った瞬間、伝説とも言われている奇跡の末脚で

カネイコマを追い込み、奇跡の逆転優勝を飾りました。

無配を義務付けられ、負けるわけにはいかない宿命を背負った

怪物ハイセイコーが見せた、あの壮絶なレースは今でも鮮明に

目に焼き付いています。

競走馬は一生に一度、奇跡の脚を使うことができると競馬関係者

から聞いたことがありました。

ファンの期待に応えるため、絶対に負けるわけにはいかない

ハイセイコーは、NHK杯で一生に一度と言われる豪脚を使って

しまったのかも知れません。

できれば日本ダービーで一生に一度の脚を使って欲しかったと

私としては思いましたが。

でもいつも一生懸命に全力で走ったハイセイコーだからこそ

無理なローテーションでのNHK杯でも、けなげに一生懸命

走って頑張ってくれたのだと思います。

但し、この無理な激走が日本ダービーに影響するのではと

思った人は私だけでは無かったと思います。

今はマイル系のレースとなりましたが、NHKと聞くと、ふっと

昔のNHK杯での名馬達の激闘を思い出してしまいます。