今週は、春の天皇賞が京都で行われます。

昔、天皇賞は、春は京都で、秋は東京で、どちらも3,200Mで

行われていましたが、秋の天皇賞は昭和59年より2,000Mに

変更になりました。

2017年から大阪杯がGⅠレースとなったことから、出走馬が

どちらかに絞って出走することになるため、伝統ある天皇賞は

大丈夫かと思っていましたが、案の定シャケトラのアクシデント

はあったものの、今年の大阪杯の出走したメンバーに比べ

小粒感は否めません。

また、今年の天皇賞は、平成最後の天皇賞ということにもなる

ので、できれば平成の天皇陛下のご出席があれば、良かった

のですが、忙しい状況の中、無理だということが残念です。

メッセージでもあると盛り上がるのですが。

 

これまでの天皇賞には、多くの思い出の馬やレースがあります。

昭和47年の天皇賞は不良馬場の中、天皇賞に執念を燃やす

メジロ一族であるメジロムサシが優勝。

不良馬場の中、昭和43年の天皇賞で2着に入ったタイヨウを

再現するかのように、内ラチに入って2着になったオオクラも

どちらも目野騎手であり、印象に残っています。

 

昭和48年の天皇賞は、杉本アナから「無冠の貴公子に春が

訪れます」との名文句が飛び出て、優勝したタイテエムが思い

出されます。

 

昭和49年の天皇賞は、中山記念で大差で復活優勝を果たし、

天皇賞で期待されたハイセイコーが6着に沈み、再びタケホープ

が優勝しましたが、翌日のスポーツ紙は「泣くなハイセイコー

血が悪い」との記事が掲載され、私も血統を考えさせられる

キッカケともなったレースでもありました。

 

昭和52年の天皇賞は、クラシック路線では惜敗を続けて無冠に終わったあの流星の貴公子テンポイントが雪辱をかけて出走。

4コーナーから前年度の菊花賞優勝馬グリーングラスが菊花賞と

同じように内をついたときは、またかと思いましたが、今回は

テンポイントがねじ伏せて優勝し、無冠の帝王を返上しました。

 

平成4年の天皇賞は、トウカイテイオーとメジロマックイーンとの

一騎打ちとも言われ、大変盛り上がったレースとなりました。

スタミナのマックイーン、切れのトウカイテイオーとも言われて

いましたが、さすが名人武邦彦騎手の子である、武豊騎手、

レースの途中から終始、トウカイテイオーに揺さぶりをかけて

スタミナを失いさせて、見事に連覇を果たしました。

 

天皇賞での思い出は、まだまだいっぱいあり、語りつくせません。

今年は平成最後の天皇賞です。

平成を飾るにふさわしい、素晴らしいレースを期待します。