家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。
2020年4月20日未明
元気いっぱいだったそらが
急変した
肝細胞癌と宣告されてから
約2年の月日が
流れてた
急変してから
244日間
一日一日
そららしく
生きて
お空へと上っていった
そんなそらと共に
命と向き合い
過ごすことができた
私達家族は
数えきれないほどの
幸せをもらった
急変からの日々にtime slip
11日目 ![]()
『そら日記』より
2020年4月30日(木)
4:30
早番勤務のお父さん起床で
そらもおはよう![]()
お庭に出ておしっこしてから
朝ごはん中のお父さんの横に
ちょこんって座って
ちょっと期待顔
さすがに早いよ
お薬まだだし
まだ暗いでしょって
説得したら
もらえないって分かったのか
あきらめてハウスへ行き
7時すぎまでぐっすり寝てくれた![]()
お薬の効きが薄れてくる朝だけど
震うこともなく
キッチンに来てお手
また可愛いお手が出た
朝ごはん![]()
手作りのささみチップ
今朝も好評で一本分ペロリ
急いで
炒り卵作ってどうぞしたら
プイってそっぽ向かれた
『ささみ薄ふわけずり』かけたら
パクパク![]()
茹で野菜もいっしょにパクパク
栄養が摂れてきた
回復ぶりがすごいな
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10:00
そわそわ落ち着かない様子
ウンチ溜めると
腸を圧迫して痛みが心配だから
思い切って
急変してはじめて
ひとりで
そらを車に乗せて![]()
近くの公園へ連れて行った
軟らかめだけど
たくさんウンチが出た
でも帰りが大変
元気になってきたそら
抱っこいやいやして
自分で車の座席に飛び乗って
足うった
ちょっとブレーキ踏んだだけで
後部座席で支える人がいないから
バランス崩して
座席からドスンと落ちた
どうしよう
どうしよう
生きてるよねって
2、3分の距離が長くて
生きた心地しなくて
半べそしながら帰ってきた![]()
家に着いたら
そらくん
自分で起き上がって
座席に座り直して
何にもなかったかのような
お顔してた
そら抱きしめてまた半べそ
あーよかった
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夕方
「お散歩どこ行こうか?」って
お父さんと相談していたら
散歩行ける
って
まぁ嬉しそうなお顔したこと
あのお顔忘れない![]()
もう行けないと思っていた
車で5分の公園へ![]()
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いつも通り
嬉しそうに
軽快に歩くから
お父さんと顔見合わせて驚いた![]()
クンクン
気まぐれに
あっちに行ったり
こっちに行ったり
お肉ちょうだい
も忘れない
急変してから
景色だけでも
見せてやりたかった公園
今日は歩いてきた![]()
地面に足をつけて
元気に歩いた![]()
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急変した時は
車にさえ乗れないと思った
近くの公園が精一杯かなって
しかも
朝は座席から落ちたし…
だから目の前の光景が
奇跡に思えた
「リバウンドに気をつけて下さい」
先生にも言われていたから
近道して帰ろ
当然一周する気のそらは
中道を通って近道するお父さんを
見る目は不満気
それでも
お父さんの後ろ
慌ててついて行った![]()
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ウンチは
ちょっと軟らかめ
お尻が地面すれすれで
空中キャッチが難しい
ウンチが手についた
手を洗いに行ってる間に
お父さんに
いっぱい誉めてもらって
お写真撮ってもらってた![]()
あー満足したね
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散歩から帰ったら
ハウスに入って熟睡![]()
あんまりよく寝ていたから
おとなしいうちに点滴しよ![]()
お父さんがいるから
輸液パックを持っていてもらえる
上に引っかける場所を
考えずにやれるから
そらがどこにいてもOK![]()
そらも相当熟睡してたから
動く心配なくお利口さん
楽だったー![]()
だって…
昨日は
逃げられそうになるわ
針は抜けるわ
液は飛び散るわ![]()
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大変だったもん
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夕ごはん![]()
『ささみ薄ふわけずり』のチカラかりて
生鮭お野菜パクパク![]()
手作りささみチップもカリカリ
美味しそうに食べた
夜はぐっすり![]()
7:50 19:40
炒り卵1個分茹で人参ブロッコリーささみ削りかけ
生鮭15g茹で人参かぼちゃブロッコリーささみ削りかけ
楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
~そらの癌再発で誓った思い~



