家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。
2020年4月20日未明
元気いっぱいだったそらが
急変した
肝細胞癌と宣告されてから
約2年の月日が
流れてた
急変してから
244日間
一日一日
そららしく
生きて
お空へと上っていった
そんなそらと共に
命と向き合い
過ごすことができた
私達家族は
数えきれないほどの
幸せをもらった
急変からの日々にtime slip
2日目
『そら日記』より
2020年4月21日(火)
昨日からずっと軟らか便
朝から2、3時間おきに出る
だんだん
トロトロの便になっていく
丸一日以上
お水以外何も口にしていないのに
どれだけ出るのかな…
夜中まで軟らか便は続いた
熱も高く一日中39度台
いっとき40度まで上がった
そんな状態でも
吐き気止めの注射が効いたかな
ちゅーる差し出したら
ペロペロなめ始めて
しかももう一本欲しいお顔
2本お口に入っていった
お昼すぎに
昨日大学病院から発送してもらった
吐き気止めのお薬が到着した
これで一安心
大学病院I先生にお電話で
今日のそらの容体をお話して
指示をしてもらった
ここずっとお腹の不調時に
服用していた
手持ちの抗生剤とディアバスターは
服用を続けて下さい
皮下点滴は
それだけでも
体が楽になると思いますので
続けて下さい
娘はお仕事もあり
今日帰って行くので
皮下点滴は私がやらなきゃいけない
ちょっと怖い
I先生こう言われた
出来ます
大丈夫です
先生に言われると
何だか出来そうで
大した事ない気がしてきた
いつもそう
先生とお話した後は
ちょっと元気になる
夕方
お父さんは
お仕事に出かけて行った
きっと
行きたくなんかないだろう
娘も明日からは仕事
彼氏が
迎えにきてくれた
帰る前に
娘から皮下点滴のやり方を
教えてもらった
娘と彼氏に見守られながら
実際やってみた
そらが動く元気がないので
なんとかできた
よかったー
これを
ひとりで出来るだろうか…
娘は夜10時すぎに帰って行った
娘だって
そらと一緒にいたかっただろう
部屋の中
そらとふたりきり
しーんとしてる
でも
そら生きてる
そら生きてるよ
深夜2時
お父さんが帰ってきた
そら
寝てたその場所で
嬉しそうに
しっぽ振った
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楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
~そらの癌再発で誓った思い~