そらは2020年12月16日、14年と39日の生涯を閉じました。
家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。

 

2020年4月にtime slip

 

グリーンハート

 

『そら日記』より 

 

2020年4月12日(日)

 

今朝もウンチがしたくて

そらは早起き

ウンチウンチあせるって

慌てるから

私は身支度整える余裕なく

お散歩へあしあとダッシュダッシュ

 

いいウンチから

軟らか粘膜便まで大量

 

出てしまえばすっきりで

 

行きは車で行くことが多い

近くの公園へ

今朝は

トコトコ歩いて行ってきた

時間にしたら50分くらいの

朝さんぽ

 

 

ピンクハート

 

 

朝ごはんはスプーンフォーク

パクパク食べて

もっと欲しそうで

 

お昼も欲しくて

自分からわんわん訴えて

 

食べ過ぎるとお腹が緩くなるから

ちょっと控えめに

そらは

満足できなかったのか

スリッパ投げたり

交換してもらえそうなもの

探したり

自分のベッドにあたったり

もっと下さいアピール

 

びっくりするくらい元気グッ

 

 

グリーンハート

 

 

夕方さんぽ

今にも雨が降ってきそうで

カッパ着せてたら

やっぱりザーって降ってきた傘

 

車で5分の公園

雨雲レーダーで確認したら

雨雲かかってない

よしグッって

急いで出発車ダッシュ

 

公園に着けば

期待通り

雨は降ってなくて

 

散り始めた桜の木から

花びらが

ひらひら ひらひら

舞っていた

こんな優しい光景も

そらと一緒に見れるなんてハート

 

 

 

 

綺麗だった

 

ひらひら舞う花びらが桜

 

きっと来年もまた

幸せな時間がくるよハートって

 

言ってる気がした

 

 

 

 

 

 

 

ピンクハート

 

 

あの日を振り返って

 

【きっと来年もまた

幸せな時間がくるよハートって

言ってる気がした】

 

『そら日記』に

書いてあったこの言葉に

ちょっとびっくりした

 

来年は

そらはいない

分かっていたのに

こんなこと思ったんだ

 

『そら日記』を読めば

忘れかけていた

その時の感情、記憶が

ほぼ蘇ってくるけれど

この日

こんな風に思ったことは

どうしても思い出せない

 

でも

こんな幸せなことを

思えるほど

そらの命のこと

忘れていたんだ

 

桜が咲き始めた頃から

びっくりするくらい元気で

いっぱい食べて

いっぱい散歩して

いたずらなんかして

 

この日の一週間後に

そらの状態が急変するなんて

思えるはずもなく

 

桜の神さまだけが

それを知っていて

 

幸せな時間を

プレゼントしてくれて

いたのかもしれない

 

そんな風に思う

 

そらがお空に旅立って

もうすぐ3年が経つ今

 

『そら日記』を

読んで

はじめて

そんな風に思った

 

そして

 

こんな可愛いそらに会えた

 

 

 

 

写真の中のそらと

目が合った

 

 

ピンクハート

 

 

 

そらのこれからの毎日が
楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
~そらの癌再発で誓った思い~