家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。
2020年4月にtime slip
『そら日記』より
2020年4月6日（月）
朝さんぽ
車で5分いつもの公園
四つ葉のクローバー
見つけた
春が訪れ
ぽかぽか陽気の頃
必ず見つける
四つ葉のクローバー
いくつになっても嬉しい
幸せ運ぶ葉っぱ
以前は見つけると
摘んではそっと持ち帰り
本に挟んで押し花にしたり…
でも今年は
枯れないように
ここでたくさん生きれるように
摘まないでおいた
小っちゃな命が
大切に思えた
夕方さんぽ
今日も隣町へ
駅の駐車場から
川沿いの土手へ上がって
軽快に出発
町並み歩いて45分
駅前のローターリー広場で休憩
「お父さんにお水もらうの？」
そうらしい
お水飲み終わったら
ワン
って
一声吠えた
おおちゃくなお顔
お肉ちょうだい
で
お肉食べたら
とってもご機嫌さんだった
夕ごはん
昨日に続いて
今日もキッチンへ
呼ばれなくてものぞきに来て
ちょこんとおすわりした
呼んでもこない
リビングで一緒じゃないと食べない
しかも
お父さんの手をお皿にして
どうぞしたり
そんな日が続いていたから
キッチンで
おすわりして
ごはんを待ってるなんて
ずっーとそうだった光景が
目の前にあるなんて
「僕のごはんは
」って
食いしん坊顔のそらが
目の前にいるなんて
奇跡だ
って
ごはんが
食べられなくなるかもの時期から
もう一ヶ月以上過ぎてる
こんな日が
もう少し
続いてくれるような気がしたり
でも無理かなって
ふと怖くなったり
でも
やっぱり
今こんな時間があることは
幸せなんだって
いろんなこと考える
2020年4月7日（火）
朝さんぽ
車で近くの公園へ
帰りは
もちろん歩いて帰るとばかりの
歩きっぷり
元気な証拠に
ほっと一安心
朝ごはんで残した
かぼちゃでおやつ作れないかな…
クックパッドで検索してみた
あったあった
私でも簡単にできる
ホットケーキミックスと混ぜるだけの
かぼちゃバナナパン
そらくーん
美味しいものあるよって
呼んだら
窓際で寝ていたそら
カーテンの向こうから
お顔出した
喜んで
お口でちぎってかじって
パクパク
一個ペロリと
食べしまった
心配は…
ここのところ
食欲はあるのに
ウンチが軟らかい
寝る前に出たウンチが泥状だった
楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
～そらの癌再発で誓った思い～