家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。
2019年3月のそら
毎年3月は
狂犬病ワクチン接種と
定期血液検査のため
病院へいくのが恒例
そらにとったら
最悪のお出かけ
この年の3月は
肝細胞癌の経過観察
エコーも頑張った
脚が痛かったり
お腹の調子が悪かったり
それでも
散歩大好きっ子そら
食いしん坊そら
いたずらっ子そらに
会えた
『そら日記』より
2019年3月2日(土)
今朝は
起きがけの脚
カクンとしなくてスムーズに
動いていた
そんな日は
車で行った公園
ひと回りグルリとしたら
帰りは
スタスタ歩き出す
もちろん
当然あるでしょって
鶏肉要求してからね
夕散歩も
お気に入りコース
隣町の高台にある公園を起点に
ふらり散策コース
あっちも行きたいなーなんて
立ち止まって
もうこっち行くよ!
耳はこっち向いてるのに
私の声は聞こえないふり
どんどん進んで
歩いたことのない道も小走りで
ご機嫌さん
気づけば
最終休憩ポイントに到着した時には
1時間超えてた
さすがに脚も疲れてくるよね
ちょっとだけ
カクンってする歩き方になってきたので
最終休憩ポイントで
そらの散歩は終わり
「お母さん車取ってくるからね」
「お父さんと待っててね」
私だけ
コース最後の上り坂 約600㍍
もうひとふんばり
そらが待ってると思うと
脚が勝手に小走りに
そらのためなら
えんやこら
夕焼け小焼け♪
そらと私が
歩いてる
あの日
たしかにあった
かけがえのない時間
そらくん
楽しかったね
幸せだったね
お父さんが
後ろから歩いてくるって
安心だったよね
お母さん
この幸せだった感覚
きっとずっと
心が
体が
覚えてる
楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
~そらの癌再発で誓った思い~