そらは2020年12月16日、14年と39日の生涯を閉じました。
家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌と宣告されてからの2年9ヶ月を、書き留めていた『そら日記』を読み返しながら、そらの想い出、今の日々を交えながら綴っていきます。

 

 

2019年3月のそら

 

毎年3月は

狂犬病ワクチン接種と

定期血液検査のため

病院へいくのが恒例

 

そらにとったら

最悪のお出かけ

 

この年の3月は

肝細胞癌の経過観察

エコーも頑張った

 

脚が痛かったり

お腹の調子が悪かったり

 

それでも

散歩大好きっ子そら

食いしん坊そら

いたずらっ子そらに

会えた

 

 

 

『そら日記』より 

 

2019年3月2日(土)

 

今朝は

起きがけの脚

カクンとしなくてスムーズに

動いていた

 

そんな日は

車で行った公園車ダッシュ

ひと回りグルリとしたら

帰りは

スタスタ歩き出すあしあと

 

もちろん

当然あるでしょピンク音符って

鶏肉要求してからね

 

ピンクハート

 

夕散歩も

お気に入りコース

隣町の高台にある公園を起点に

ふらり散策コース

 

 

あっちも行きたいなーなんて

立ち止まって

 

もうこっち行くよ!

耳はこっち向いてるのに

私の声は聞こえないふり笑

 

どんどん進んであしあとあしあと

 

歩いたことのない道も小走りで

ご機嫌さんむらさき音符

 

 

 

気づけば

最終休憩ポイントに到着した時には

1時間超えてた

 

さすがに脚も疲れてくるよね

ちょっとだけ

カクンってする歩き方になってきたので

最終休憩ポイントで

そらの散歩は終わり

 

「お母さん車取ってくるからね」

 

「お父さんと待っててね」

 

私だけ

コース最後の上り坂 約600㍍

もうひとふんばり

 

そらが待ってると思うと

脚が勝手に小走りにダッシュダッシュ

 

そらのためなら

えんやこら

 

 

 

夕焼け小焼け♪

 

そらと私が

歩いてる

 

あの日

たしかにあった

かけがえのない時間

 

そらくん

楽しかったね

幸せだったね

 

お父さんが

後ろから歩いてくるって

安心だったよね

 

お母さん

この幸せだった感覚

きっとずっと

心が

体が

覚えてる

 

 

 

 

 

そらのこれからの毎日が
楽しい 美味しい 嬉しい 心地いい
そして
寂しくないように
そらの笑顔が消えないように…
~そらの癌再発で誓った思い~