そらは2020年12月16日、14年と39日の生涯を閉じました。
家族の心に数えきれない想い出と笑顔をいっぱい遺して旅立ちました。
肝細胞癌とともに過ごした最後の2年9ヶ月
小さい頃から書き留めていた『そら1行日記』を読み返しながら、振り返ります。

 

2018年3月28日(水)

 

この日の夕散歩は、車車で5分のいつもの公園へ行った。

 

桜が咲き始めていた。5分咲きだった。

 

そらと散歩でこの公園を訪れるようになって11年

この年はそらと見る12回目の桜だった。

 

毎年桜が咲きはじめ、景色が桃色とたんぽぽの黄色の季節が

やってくると、1年で1番季節の訪れを感じる。

 

この年は、そらの『お腹の腫瘤』のことが頭の大半を占めていたので

一緒に桜を見ていることがすごく幸せだった。

 

 

公園内はそらと私と散歩に付き合ってくれた友達だけだった。

 

ウォーキング、ジョギングをしている人

部活を頑張ってる高校生

グランドゴルフを楽しむおじいちゃんおばあちゃん達

サッカー教室のちびっ子達

この公園はいろんな顔を持っている。

 

私は、誰もいない静かなこの公園が1番好きだった。

そらと公園を一人占めしたようで気分がよかった。

そらはいつも「ここは僕の公園」と思っているかのようだった。

 

夕日が川に沈んでいくのがきれいだったなぁ。

 

 

 

この日も、マイペースそらの気まま散歩だったあしあと