風邪っぴきな週末に、部屋の整理をしていて
どんでもなく懐かしいモノが出てきました(T_T)
一枚の薄汚れた「茶封筒」
遡(さかのぼ)ること20年ちょっと・・・。
当時、高校生ラガーメンだった俺。
試合は新人戦の県大会出場を賭けた大事な一戦。
前後半終わって「4対4」の同点。(当時は①トライ4点です)
そもそも、ラグビーには
”延長戦”というものはありません(豆知識)
もちろん、サッカーのように「PK戦」もありません。
そこで、「くじ引き」(笑)
ホントなんです。
大学選手権だろうと日本選手権だろうと
ラグビーの同点ゲームの雌雄の決し方は「抽選」
「両校のキャプテンはグラウンドに集まって下さい」
大会オフィシャルからアナウンスがありました。
不肖キャプテンの俺は一人グラウンドへ。
相手校のキャプテンはすでに来ていました。
オフィシャルの机には「封筒」が2つ。
ジャンケーンポーン!
(勝ったら”左” 俺はそう決めていました)
ジャンケンに勝った俺。
グーだったか、チョキだったかは覚えていませんが
俺は基本パーは出さないので(なんか負ける気がします)
そのどちらかだったと思います。
慌てて封筒を開ける相手校のキャプテン。
手が悴(かじか)み、上手に封筒を開けられない俺。
先に封筒を開けた相手校のキャプテンの顔が歪んだ。
「ん?俺”当たり”?」
相手の挙動で自分の封筒の中身を知った俺。
手の悴みと緊張がすーっと引いて行ったのを覚えています。
そして・・・
最近見ないね・・・「わら半紙」(笑)
グラウンドに響くアナウンス。
「只今の試合、同点抽選により
○○高校が県大会出場を決めました」
歓喜に沸く我がベンチ。
悲嘆に咽(むせ)ぶ敵のベンチ。
その後、選手はロッカールームへ。
高校の予選程度では、ロッカールームは各校分かれていません。
従って、勝者と敗者は共に同じ部屋で着替えなければなりません。
すすり泣く相手校の選手。
淡々と着替える我が校の選手。
ウチの部員は誰一人として
声を出して喜ぶ者は居ませんでした。
今、思えば
これが最近、日本人が忘れた「恥」の一種なんだろうな、と思う。
相手の気持ちを慮(おもんぱか)って、声を上げたいところを我慢する。
これをやると、相手に迷惑がかかる、イヤな気持ちにさせる。
若干、15歳~17歳の高校生だって分かっていたんです。
今、俺は、当時の事が走馬灯のように頭を過ぎり
すーっと懐かしい思いで全身が充満しています。
40も手前の俺ですが
確かに青春はそこにあった、と(笑)
”宝”になるには時間がかかる。
誰かが言っていた言葉ですが、本当ですね。
20年の歳月を経て、この薄汚れた一枚の封筒は
間違いなく俺の「宝」となりました。


