鬱な週末② | 2リットルのCBR

2リットルのCBR

1987年に中免取得
VT250FでライダーDebutを果たし
2004年に限定解除
CBR1100XX
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→K1600GT(2016年式)
→K1600GT(2023年式)
→トリシティ155(2023年式)


風邪っぴきな週末に、部屋の整理をしていて


どんでもなく懐かしいモノが出てきました(T_T)


一枚の薄汚れた「茶封筒」





遡(さかのぼ)ること20年ちょっと・・・。


当時、高校生ラガーメンだった俺。


試合は新人戦の県大会出場を賭けた大事な一戦。



前後半終わって「4対4」の同点。(当時は①トライ4点です)


そもそも、ラグビーには


”延長戦”というものはありません(豆知識)


もちろん、サッカーのように「PK戦」もありません。


そこで、「くじ引き」(笑)



ホントなんです。


大学選手権だろうと日本選手権だろうと


ラグビーの同点ゲームの雌雄の決し方は「抽選」





「両校のキャプテンはグラウンドに集まって下さい」



大会オフィシャルからアナウンスがありました。


不肖キャプテンの俺は一人グラウンドへ。


相手校のキャプテンはすでに来ていました。



オフィシャルの机には「封筒」が2つ。


ジャンケーンポーン!


(勝ったら”左” 俺はそう決めていました)



ジャンケンに勝った俺。


グーだったか、チョキだったかは覚えていませんが


俺は基本パーは出さないので(なんか負ける気がします)


そのどちらかだったと思います。



慌てて封筒を開ける相手校のキャプテン。


手が悴(かじか)み、上手に封筒を開けられない俺。


先に封筒を開けた相手校のキャプテンの顔が歪んだ。


「ん?俺”当たり”?」


相手の挙動で自分の封筒の中身を知った俺。


手の悴みと緊張がすーっと引いて行ったのを覚えています。


そして・・・


最近見ないね・・・「わら半紙」(笑)


グラウンドに響くアナウンス。



「只今の試合、同点抽選により


     ○○高校が県大会出場を決めました」



歓喜に沸く我がベンチ。


悲嘆に咽(むせ)ぶ敵のベンチ。



その後、選手はロッカールームへ。



高校の予選程度では、ロッカールームは各校分かれていません。


従って、勝者と敗者は共に同じ部屋で着替えなければなりません。



すすり泣く相手校の選手。


淡々と着替える我が校の選手。



ウチの部員は誰一人として


声を出して喜ぶ者は居ませんでした。





今、思えば


これが最近、日本人が忘れた「」の一種なんだろうな、と思う。


相手の気持ちを慮(おもんぱか)って、声を上げたいところを我慢する。


これをやると、相手に迷惑がかかる、イヤな気持ちにさせる。


若干、15歳~17歳の高校生だって分かっていたんです。






今、俺は、当時の事が走馬灯のように頭を過ぎり


すーっと懐かしい思いで全身が充満しています。



40も手前の俺ですが


確かに青春はそこにあった、と(笑)





”宝”になるには時間がかかる。



誰かが言っていた言葉ですが、本当ですね。


20年の歳月を経て、この薄汚れた一枚の封筒は


間違いなく俺の「宝」となりました。