みなさんは「関節ねずみ」という症例をご存知でしょうか?
正しくは、「関節内遊離体」と言いますが
これは、なんらかの疾患によって、
割れた骨や軟骨の破片が関節内を遊離する症状なんです。
骨のカケラが遊離する様が「ねずみ」のようだから
「関節ねずみ」と呼ばれています。
野球、ゴルフ、テニスなど
腕(肘)を酷使するプレイヤーには多く見られる
この「関節ねずみ」ですが
症状は腕だけに留まらず、
膝や股関節などにも遊離する可能性があります。
オレの場合は、
なんと小学5年生の頃に負った怪我(骨折)で関節ねずみが発生。
中学時代はバスケット、高校時代はラグビー、
そして、同時にバンドをはじめ、担当はドラム。
ハードなスポーツに加え、肘を酷使するドラム。
肘に掛かる負担は半端ではありませんでした。
それでも、時折、襲ってくる”肘が引っ掛かる”変な感じを
騙し騙し、なんと25年が経過していました。
××× ××× ××× ×××
忘れもしない昨年の1月8日。
友人とバレーボールをしていたときです。
サーブを放った瞬間に、肘に残るイヤな感じ。
それが、始まりでした。
翌朝には、腕が曲がったまま伸びなくなり
シャンプーや歯磨きにも支障が出るようになった。
「25年の付き合いだから・・・」
そんな気持ちから、病院へは行かず
毎朝ストレッチをして
肘を可能な限り伸ばすトレーニングを行った。
その間も伸ばせぬ腕でバイクには乗りまくった(汗)
5ヶ月が経過した。
肘の症状は一向に回復せず
それでも、シャンプーや歯磨きなどは
半ば固定された状態の腕に、
”アタマや顔を持っていく”という方法で乗り切っていた。
つまり、歯磨きでは腕を固定して
顔を前後左右に振るわけだ(笑)
(左手は遭えて使わなかった)
「このままだったらどうしよう・・・」
そんな不安に襲われ、初めて整形外科の門を叩く。
「関節ねずみですね」
(関節ねずみ?なんだそりゃ・・・)
オレは先生に言われた言葉を
ネットを駆使して勉強した。
そこで、「手の外科」と名高い、佐倉のとある病院を見つける。
先生は
「手術して、剥離したねずみを駆除しましょう!」と言った。
”ねずみの駆除”
なんか、気持ちが楽になった(笑)
そして、迎えた手術日が
ちょうど一年前の今日、6月29日だ。
右肘内には”大物ねずみ” と”小物ねずみ”が無数に散らばっていた。
先生曰く、
「かなり時間がかかります」
肘の関節内遊離体の手術にしては珍しく
オレは「全身麻酔」で行われた。
もちろん、還ってこない可能性も万に一つあることから
家族の同意、立会いの下、それは行われた。
オペは実に4時間も掛かった。
肘の表、裏、左右・・・
先生は満遍なく、「ねずみ駆除」を行ってくれた。
目が覚めると、○ンコには管が刺さっていた(爆)
全身麻酔患者特有のアレだった。
「あ~あ、麻酔で寝ている間とは言え・・・」
麻酔から目がさめたオレが最初に脳裏を過ぎったことだ(汗)
看護婦(士)さんに聞いてみた(聞くなよ(爆))
「あの・・・この管(股間を指して)誰が入れたんですか?!」
「はい?私ですけど・・・」
が~ん・・・
その看護士さんは、
院内でも1、2を争う美人さんだった(オレの中では)
おっと脱線(笑)
入院は4日間。
退院する日に、腕を軽く動かしてみた。
「前より曲がらない・・・」
「(まさか医療ミス?)」
そんなことを考えながら退院した。
「そんなスグには元通りにならないよ」
相棒、オーチャンはそう言った。
「そう?そうだよね?!」
相棒の言葉に救われた。
それから、リハビリに5回通った。
先生は専門学校を出てすぐの若い女の子だった。
楽しかった(笑)
3回目を過ぎた辺りで肘の感触に変化が見られた。
4回目辺りで、かなり伸びるようになった。
5回目辺りで
「○○さん、もう大丈夫!あとは自宅でやって下さい」
と、若い先生から別れを告げられた(T_T)
あれから、1年。
オレの肘は100%ではないが伸びるようになった。
痛みはまったくない。
もちろん、朝シャンにも歯磨きにも
そして、ライディングにも何も支障はない。
ただ、大車輪は出来ない(元から出来ない(笑))
1年経って思うこと。
あの時にオペをしていなかったら・・・
当時近くに居た、仲間が手術を促してくれた。
その仲間はもう居ない(死んだわけではない)
相棒は甲斐甲斐しく、何度も病院に来てくれた。
1年経って、仲間と家族に感謝したい。
健康でバイクに乗れるのは皆のお陰。
そして、佐倉の「手の外科」とよばれる○○先生のお陰。
もちろん、○ンコに管を入れてくれた看護婦さんもだ。
とりわけ変わったエピソードがあったわけではないが
ふと思い出したら”ちょうど一年前”だったので書いてみた。
関節ねずみ・・・侮れない。