花村萬月という人 | 2リットルのCBR

2リットルのCBR

1987年に中免取得
VT250FでライダーDebutを果たし
2004年に限定解除
CBR1100XX
→隼
→R1200RT
→K1600GT(2016年式)
→K1600GT(2023年式)
→トリシティ155(2023年式)

ここに一冊の本がある。

すでに何度読み返したのかすら思い出せないくらい読んだ。



『自由に至る旅』


そもそも、自由とは?旅とは?

そんな哲学を創造させる見出しに興奮して買った一冊。


しかし、その中身は・・・


『オートバイとは、人を殺す可能性のあるものです』


こんな書き出しから始まる。

一体、何だこりゃ?

正直、そんな印象から読み始めたのを今でも覚えている。


しかし、文末ではこう書いている。


『この本が、あなたの人生をリセットする

           小さなきっかけとなれたら、うれしい』

と。


俺はこの本を一日で読んでしまった、それも夢中でだ。


行ったことのない北海道へも行った(笑)

そして

福岡から東京まで1278.5キロメートルを

24時間13分かけても一気に走りきった。

そんな旅行をさせてくれる一冊である。


しかし、コレを読み脳内ライダーで終わる人間もいる。

俺は違う(多分)


花村萬月さんはこんな本を書いた方です。

(ってよく分からんか(笑))


まぁ、肩書きを言えば『芥川賞』だって取っている人。

しかし、俺には関係ない。

だって、この本を手に取ったときは

『自由に至る旅』

この言葉だけがキャッチだったのだから・・・。


さて、その花村萬月さんと、あの宇崎竜童さんが

ネット上で面白いことをやっています。

お暇な方は是非、見てください。

そして、竜童さんのナレーションをONにして

布団にでも入ってゆっくり聴いて下さい。

俺は第一章ですでに虜になっています(^^ゞ

だって、同じ世代だから(笑)

ジワリジワリとオートバイに近付いていく辺りが

読者(聴者)のツボを心得ています。

バイクにロマンを求める人間ならきっとハマると思います。

逆にこの小説を読んで(聴いて)

自分のバイクに乗りたい!と思わなかったら

思わなかったら・・・(自分で考えてください)


さぁ、不思議な感触を読みに行ってみましょう!



視線の先に




●サイドストーリー


俺には10ウン年、連れ添った彼女が居るのだが

その彼女と付き合い始めて数年経った頃の話。


199×年

二人は新潟・湯沢にスキーに来ていた。

季節は2月ハイシーズンだ。

もちろん、どこへ行ってもスキーヤーの車だらけ・・・


当時、ワンシーズンで20回以上も

足繁くゲレンデ通いをしていた二人は

兎に角、高速代を浮かせることしか頭に無かった。

従って、行きも帰りも高速は使わずに全て”下道”

ちなみに、

国道17号はすべての交差点が俺の頭の中に入っている。


そんな話はどうでも良いのだが

それは国道17号を新潟から群馬への県境へと

差し掛かったときに起きた。

前も後ろも右も左も全て渋滞だった。


男 『前の車、遅ぇなぁ・・・』

女 『そう?』


× × × × × × ×


男 『あ~イライラする・・・』

女 『無言』


× × × × × × ×


男 『何でそこでブレーキ踏むんだよ!』

女 『前、女の人じゃない?』

男 『関係ね~よ!』

女 『・・・』


× × × × × × ×


男 『マジ、ムカついてきた』

女 『きっと私が前でも同じような運転するよ』

男 『はぁ?』

女 『だから、前の人の気持ちが分かるって言ってるの』

男 『あぁぁぁぁ!お前はどっちの味方なんだよ!』

女 『味方って・・・』


× × × × × × ×


その後、『味方』という言葉を最後に

二人は数時間も押し黙った。

もちろん、車内は険悪なまま。


それ以来、俺の連れは

俺が何かでイライラしたりすると

俺以上に怒って見せるようになった。

つまり、俺との”温度差”を埋めようとしてくれるわけだ。



なんて暴君な男だ!

ただのジャイアンじゃない?!


そんな声も聞こえて来そうだが(汗)

ウチは今のところ、それで上手く行っている(?)

もちろん、それで女にストレスが溜まらなければ、だが。


こんなサイドストーリーの経験者は

上で示した花村萬月の第一章を聴いて(読んで)

淑子がとてもいとおしく思えた(オバさんだけど(笑))


嬉しいことも悲しいことも、相手以上に表現してみせる。

とても大事なことだと俺は思う。

もちろん、俺も心がけていることではある。