2018年9月29日 西野未姫ファースト・ソロ・コンサート参戦レポ | 2コ下のブログ


未姫ちゃんは2017年3月に惜しまれながら卒業し、約1年間はバラエティー方面で頑張ってきた。しかし今年の春にやっぱりこのままアイドルを辞めたくないと、ソロアイドルデビューを宣言し、クラウドファウンディングで資金を募ってきた。
本人も最近再びネタにしているが、研究生の集団の中に「まゆゆ」を見つけたときの衝撃は今でも忘れられない。好きの方向性も違うし、旧峯岸チーム4箱押し以上の思いはないのだが、アイドルとして未だやり残したことがあるから再びソロでもやりたいという思いに意義を感じて、支援することにした。


どうしてクラウドファウンディングなのかということは明確に説明されていないが、未姫ちゃんに対して一定のハードルを設けたのではないかと思われる。アイドル活動をするにしても、一定数の売り上げが見込めなければダメだと本人を鼓舞したのではないだろうか。他方、アイドルを推すというのは現場に行き金を落とすということなので、ファンの心理的にはいつもとやっていることが同じであり、寧ろリターンがうたわれている分負担感が薄らぐ。
リターンと出資者は以下の通り。最終的な数字と内訳が合っていないのは、集計タイミングの違いか、途中から伸び悩んでいたので篤志家か神の手が伸びたのかはわからない。



おおまかにまとめると、ファーストライブに参加するには3千円以上が必要で、CDを手にするには5千円以上が必要。1万円以上でサイン入りアイテムが手に入り、1万5千円以上で直筆の手紙がもらえる。1万5千円以上のコースのひとつにはファーストライブの楽屋に招待してくれる権利があって、手焼きのスコーンがプレゼントされた模様。最高額の限定30名(埋まってない!)コースなら本人が来るBBQイベントに参加できる。



金額に応じた事業は以下の通り。一応目標に設定されていた400万円はなんとかクリアできたが、500万円には至らなかった。この辺りがやっぱりAKB48の西野未姫というのと、スキャンダルでクビを経てのソロとの違いなんだろう。大きな組織に属しているのとは違う、厳しい現実の一端が透けて見えるではないか。何をやってもついてくるコアなファンは30~40名といったところではないだろうか。かくいう私も箱押しDDとしてシンパシーは感じているものの、どこまで身を犠牲にできるかと問われれば結構厳しい。研究生時代から感じていたことなのだが、彼女は若くしてこの世界に入ってきて一時は次世代を担うと期待されるくらいに人気があったこともあり、画面映りは文句なく素晴らしい。当意即妙に頭の回転も速いし、色々気遣いもできる。が、しかし直接会って話すとかなりギャップを感じるのだ。

 

おぎゆかじゃあるまいし、握手会までハイテンションでやってくれとは言わないが、かなり公式通りの対応だし、若いから仕方がないと思っていたが仕事の割り切りが激しいのだ。親子以上に歳の離れたヲタクに気を許すことはできないかもしれないが、せめて推してくれているのだからもう少し親しくしてくれてもよさそうなものだが、絶対に心を開かないのである。ぶっちゃけキャラのようで、実際に直接向かい合ってみると寄り添う気持ちが感じられないのだ。この辺はみぃちゃんやひーわたんと決定的に違う。たとえば指原はあくまでアイドルでありタレントであることを片時も止めないが、こちらが何を期待しているのか瞬時に察して中庭を開放してくれる度量がある。ゆいはんは寄り添ってくることを一切しないが、その代り誰に対してもストレートである。未姫ちゃんはもうじき10代も終わりなので社会経験も積み、一層巧妙になってきているのだが、ヲタクの気持ちがちゃんとわかっているかどうかといえば疑問を禁じ得ない。その微妙なところが、己の時間や経済や家族や仕事をどこまで犠牲にできるかというさじ加減に影響を与えるのである。

さて、当日のライブの流れは以下の通り。以下順を追ってレポする。

MC1.ごあいさつ
M1.Tonight
M2.傷だらけの愛
M3.GlolyDays(ゲスト 相傘萌、清水綾乃)
MC2.ゲストを迎えて
MV.Happieness
MC3.質問コーナー
M4.光り照らすこの場所へ
M5.Happiness
MC5.御礼
EN.Tonight



場所は都営地下鉄の東新宿駅近く、歌舞伎町の近くにある、代アニライブステーション。よく知らないが、デビューしたての地下アイドルがライブをやったりしているらしい。螺旋階段を下りると、客席の上手側から入室する感じ。パイプ椅子も置けるそうだが、立席だと平場250~300名くらいのキャパだと思われる。15cmくらいのステージになっていて、インストアライブくらいの距離感である。照明は完備されており、バックスクリーンは中央に大きいのが一つと、左右に100インチくらいのがひとつづつある。そこら辺のライブハウスと比べると高級感があり、バンドというよりアイドル向きだと感じた。開場時間くらいに到着したので、中に入った時には3列までびっちりだったが、その後ろはゆったり空いていた。
小さくBGMが流れていたが、時間になったら突如始まった。

MC1.ごあいさつ
ステージ後方から未姫ちゃん登場。ショートジーンズにTシャツというラフなスタイル。
あ、すごーい! いつものファンの人たちは最前列の8人くらい。私って人を集められる人なんだなって自信が付きました。
新曲を三曲も作ってもらえたので、みんなはどんな曲か知らないから全然ノれないと思うんですが、好きなように合わせて下さい。


M1.Tonight
ノリのいい典型的なアイドルソング。模範的な振り付け。彼女の特技である全力首振りもちゃんと入っている。

M2.傷だらけの愛
傷だらけの愛で傷だらけの僕を・・・と歌う少しスローな曲。

M3.GlolyDays
ステージ後方から、相傘萌と清水綾乃が登場し、会場が沸く。誰か来るのではないかと思っていたが、そうきたか。最初に入ってきた萌ちゃんはショートボブにしていて、一瞬誰かと思うが、顔は変わらないのですぐにわかる。続いて入ってきたしみたんも、少し痩せたのと、やはり髪型をおしゃれにしているので一瞬誰かと思ったが、笑顔は変わらない。観客からはやや戸惑い気味に「しみたーん」と声が掛かる。



曲が終わり、三人でMC。まずは未姫ちゃんに促されて自己紹介。
大学二年生、二十歳の相笠萌です
19際の清水綾乃です

しみたんは、改名したとか、その理由とかは一切述べない。しかしまだ清水と名乗ることに慣れていない様子でぎこちない。
清水:しみたんって言ってくれましたね。
西野:たぶん「しみたん」、言いたいだけ。


この二人がゲストに来るとなればお客さんがいっぱい来てくれるかと思ってオファーしました。(サプライズだったら集客の足しにはならないだろう)無銭で受けてくれました。萌ちゃんは稽古を抜けてきた。今日は230名くらい来てくれている。

相笠:舞台やるんですよ。チラシをあげる。おぐちさん。お尻のぬくもりも。

西野:しみたんはフラッシュのグラビア。めっちゃえろっちいですよ。待って、私その写真を選ぶ会に参加してない。

Glolydaysを披露するのは四年ぶりとか。

相笠:うめたん全然汗かいてない。ちゃんとやった? 
清水:いや、踊ったけど久し振りすぎて、こんなに近かったっけって。緊張して歌詞を間違えまくった。
西野:私も。完璧なのは萌ちゃんだけ。


ここで、上手後方のヲタクがしみたんの載っているページを開いて情報に掲げ、アピールしているのに未姫ちゃんが気付く。
西野:嫌らしい! 持ち歩いているの~? ここで見ちゃったらみんな満足しちゃうからしまって下さい。

ゲスト退出

私のミュージックビデオを見て下さい
MV.Happieness

サビが「走れ走れ走れ走れ」というのが印象的な、サクランボみたいなかわいい曲。ロケ地ははっきりとわからなかったが、昭和記念公園かな?

MV明けに未姫ちゃんがアイドル衣装で登場。AKBの衣装と比べるとかなり安っぽいが、オレンジ色のシースルー生地を使った典型的なアイドル衣装で、胸の部分は白い帆布か皮みたいな材質の布で、ビー玉みたいな模様がプリントしてある。フリルやリボンなど、装飾は結構しっかり作ってある。

MC3.質問コーナー

Q:しゃぶしゃぶ温野菜のお勧めの食べ方
語りだすと20分は話してしまうけど、時間がないからマキで、と前置きしてマシンガントーク。コンブ出汁に細切りの昆布が入っているので、チーズを絡めてキノコと、大きくなった鶏肉、とろりんチーズ餅。ということで、相変わらずボリューミーな食べ方。

Q:太ることを気にしないのなら、今晩どんなディナーを食べたいか。
温野菜。つみれより鶏肉。しゃらねぎ。鍋なら全部カロリーゼロだから、気にしないで食べて。



Q:カラオケでよくうたう曲は
懐かしいから、AKBの劇場曲を順に入れて歌ったりする。
たまにはバンドの曲でストレス発散する。
(バンド名語らず)

Q:恋愛解禁だと思うが、どんな言葉で口説かれたいか
口説かれたことないから、難しいなあ。
客:えっ?
いっつも口説いてくるのはヲタクばかり。
そういうんじゃなくて、本当の好き・・・あ、ファンの皆さんのことも本当に好きです。中には本当につき合えると思ってらっしゃる方もいると思いますが、つき合えないと言ってしまったら夢が壊れるんで、付き合えたら良いですね、という感じなんてすけど、やっぱり私も19歳になって恋愛もしたいなーなんて思ったりもして、夢に憧れているんですけど、やっぱりディズニーランドとかに行って、シンデレラ城の前でガラスの靴を貰いたいななんて。

客:おおー
・・・って言ってると、明後日頃にはガラスの靴がたくさん宅急便で届くんでしょうけど、それはまた違うかなと。でもみなさんが好きって言って下さるのが本当に嬉しいので、
客:好き!
あ、ありがと。受け止めて、受け流します。あ、受け流しちゃ駄目か。
客笑
心の内で受け止めて、そこで自分で処理します。あの、良い意味で、良い意味で処理します。というわけでそろそろ…あ、ちょっと宣伝しちゃおうか。この後9時から猫舌showroomに出演するんですよ、だから押せないという事情があって、もっとしゃべりたいんですけど、まだ披露していない新曲が一曲ありますから、披露させて頂きます。この曲はみなさんに向けて作った曲なので、是非聞いて下さい。


M4.光り照らすこの場所へ
ファンへの感謝を歌ったバラード。光照らすこの場所、即ちステージに戻ってきたのはみんなのお陰、という歌。

段取りでは、M4とM5はシームレスにつながる筈だったらしく、曲が終わってすぐに次の曲のポーズをとるが、なかなか始まらない。客席がざわつく。ポーズをとったまま、マイクを使って「次の曲行って下さい」とスタッフに合図する。

M5.Happiness
4月の生誕祭で披露された、ソロ1曲目の曲。アップテンポの前向きな曲、ちょっとさくらんぼみたい。

最期のMCでは、息を切らしながら、数分間で「ほんとに」を15回も繰り返す。本人にも達成感があって、感情が盛り上がってきているのかもしれない。
他の人を推さないで私だけ応援してくれればと思います。
楽屋挨拶の案内とShowroomの宣伝。

一旦未姫ちゃんがハケて、(顔はわかるが名前はしらない)古参のヲタさんがアンコール発動。アンコールは1分くらい。
アンコールで歌うのは「Tonight」。

先ほどのMCでも取り上げられていたが、この後楽屋挨拶もある上に猫舌Showroom生放送が19時からあるため、後ろに押すことはできず、あっさりと終了した。

トータルで約45分間、持ち歌1曲+3曲にゲストを加えて1曲なら、まあこんなものだろう。歌や踊りはもちろんのこと、MCも得意な彼女なので安定感しかない素晴らしいステージだった。ただ、集まった多くが内輪ということもあるのだが、今後の新しい方向性など新機軸が示されたわけでもなく、今後がいまいち想像できないところが残念だった。本人もソロで返り咲いたのは良いとして、今後どんな姿を目指そうとしているのか示されなかったので先行きは不透明である。