《 前回のお話 》
 








《 ACT .2 》



インドへ着いたのは、夜だった



着いてすぐ空港から街中へ移動したのだが
まず、車中から見た街の風景に
我が目を疑った



人が!   
道でゴロゴロと!!! 
雑魚寝しているのだ!!!
╰( ºัロºั )╯わぉぉー




1人や2人なんかじゃない
家族単位で雑魚寝んね♪♪まるでカオス!
道路の真ん中、
中央分離帯たいみたいなとこで
ぐぅぐぅ寝ている強者もいる



『 彼らには寝る家がないのか? 』と、聞くと


『 んぁ~? 
外の方が涼しいからみんな外で寝るのさぁ 』
んなの当たり前だろ??  的に言われて
 


インド、凄っっっ!!
    ⊙    ⊙
   / /
  ( Д )




って、 おののいた







インドの洗礼は、それだけに留まらない


街は排気ガスと砂埃で
どこもかしこも 黄ばみ、くすみ、
空気が悪くて喉が痛む
インド人でさえ、咳をしている


宿のベッドはシーツが湿ってカビ臭く
ダニの楽園だろうが、寝る他ない


宿の蛇口から出る水は
まるで麦茶の如き薄茶色
もちろん湯など、出ぬ!

 
店で注文した食べ物が
2時間以上出てこないなんて、あるある話


氷屋がいて氷柱が売られているが、
それらは普通に、平気で、泥だらけの地面を引き摺り回され、泥水砂付きで売…  ( 自粛 )


宿を1歩出ると、
『ジャパニー! マネー!! マネー!!』
施しをくれと、物乞いの手がつき出される
パパラッチも引くほどの執念深さで
寄ってくる、 追ってくる
圧がつおい! 押しもすごい! 


日常、スパイス練りっ練り!のカレーが主食
よって、日ごと汗や体臭がキツくなる



平気で牛がいる




だがしかし、 刺激的かつ  
喰うか喰われるか的なインドの気風は
腹さえ括れば
わりかし  あっさり受け入れられた




でも …   正直なことを言うと


私の気持ちは、インドの地にはなかった


日本の、病気の家族のことばかり考えていた
家族のことが片時も頭から離れず
旅は全く楽しく感じられなかった



何もしても   何を見ても
心が重かった



とは言え、心配したところで
わたしは赤道を超えて
遠い国に来てしまっているのだし
何ができる訳でもなく
考えたところで  詮無いことなのだが…



私はインドに来たことを、後悔すらしていた



さもありなん、心ここにあらずの旅になった







そんなワケで
「 体はインド、心は日本! 」 
 という、名探偵コナンみたいな
内側と外側の違和感でもんもんとしつつ、
日本にいる家族への心配や不安を抱えたまま
旅を続けていったのだ




旅の途中、1人になりたい時は  
気晴らしに  街をそぞろ歩いた



 
インドでドロップアウトしたのだろうか、
壁に貼られた数多くの行方不明観光客のポスターを眺めつつ、朝のチャイを頂く


ぼっちで、そっとしておいて欲しいところだが、男( 街の詐欺師 )が寄って話かけてくる


「いったい、どこで覚えはったん??」っていうような隠語を含め、数ヵ国語を操りながら巧みに拐かしをかましてくる詐欺師 
その戯言をBGM並みに聞き流す術を、無意識で発動できるぐらいまでに鍛え上げたころ




それは、 起きた




ガンジス川周辺の
バラナシという地域に滞在していた時だった




私は、 高熱を出して倒れた




そしてこの高熱が、
不思議な瞑想体験へのトリガーとなった 





~ 続く ~