今更の感じが拭えないのですが、今日は私が今年(2013年)の夏休みにとある鉄道模型店(ホビーショップタムタム)を訪れた際に購入した「鉄道模型(Nゲージ)」をアップしたいと思います。
このNゲージモデルは、ポポンデッタ製「トラ35000形」です。
トラ35000形とは、1956年(昭和31年)から1959年(昭和34年)にかけて製造された15/17t積みの二軸無蓋車で、合計2,658両が製造されました。
この車両は、車体の長さを短くしても容積を増し、砕石や石炭等のばら積み貨物を積載可能とした貨物車両であり・・・・・いわゆる「コトラ」と称された最初の形式であります。
車体構造は、妻板・あおり戸・床面などの車輪以外のほぼ全てを木製で製造されており、各部寸法はそれぞれ妻板の高さ1,265mm・あおり戸の高さは965mmであります。
※ちなみにその他の主要諸元は、全長8,100mm・車体長7,300mm・全幅2,740mm・床面積18.0m・容積41.4m・自重8.9tです。
走行装置は、2段リンク式を採用し、最高運転速度は75km/hに対応しているので、昨日紹介した「ワム70000形」と同様に貨物列車の高速化に貢献しています(軸距は4,300mmである)。
運用は、主に上記で紹介した様な用途の無蓋車として日本全国で運転された貨物列車に充当され、1966年(昭和41年)から1971年(昭和46年)にかけては木材チップ用物資別適合貨車である「トラ90000形」の一部として、全体の84%に当たる合計2,239両が改造されました(その為、大きくトラ35000形は両数を減らした)。
その改造を施される車両が多い中、本形式は1973年(昭和48年)までは本格的な貨物列車に充当され、同年より次第と引退&廃車が始まって行き、最終的には1985年(昭和60年)で形式消滅しました。
そんな2軸無蓋車を「ポポンデッタ」はNゲージ化して来た訳ですが、比較的定番的な貨物車両であるからして、定番車両であるからこその高品質を期待したいですね。
ではいよいよ当モデルについての出来栄えを評価して行きますが、まず最初に恒例事項であるモデルの完成度を一言で表すと・・・・・実車らしい木製車体の質感がそれなりに上手く再現されていると思います。
・ボディー(車体)
特に良い部分を上げるとするならば、さっきも書きました通りに木製ボディーの質感がイイ事で、しっかりと木製or鋼製のボディーの違いが表現されていました。
妻面(前面)構造に関しても、細部までしっかり形状諸々作られており、これこそシャープになり過ぎない絶妙なモールドであるな!と思います(一番の高ポイントかも)。
その他に、側面にあるあおり戸の手摺りや、リベット止めされている雰囲気が伺えるリベット跡(点々)が勿論モールド表現ながらも細かく作られています。
あと、今の所はボディー成形により発生した成形跡や、オーバースケール感が無いのもまた満足させる箇所であります。
昨日紹介したモデルと同様に、この車両も「貨車」と呼ばれる鉄道車両であるからして、勿論ですが車内の再現は一切ありません・・・・・その代わりと言っては何ですが、重りとなる「ウェイト」が一見して見えない範囲の場所に積まれており、結果的に走行安定性能の向上に役立っています。
・屋根
屋根と言っても無蓋車であるからして実質的には屋根が無く、その代わりに「荷台(カゴ)」となっている訳ですが、その荷台の質感は、こちらもボディーと同様に木製で作られた感じが色濃く出ていて良いと思います。
この事はボディーと屋根の双方に言えますが、木製だからって別に木の木目が浮かび上がっているのでは無く、何枚もある長方形の木板が組み合わさっている事が木製貨車らしいなぁ~と思う要因です(実車も木目が目立っている訳では無いと思われる)。
ただ、この屋根及び荷台において残念な箇所があって、それはモデルの成形時に残ってしまったと思われる成形跡が2点見つかり目立つ事です。
この跡は、プラスチック製モデルの場合は必ず起きてしまう正直言うと仕方がない部分でありますが、もう1工夫としてその成形跡をなるべく目立たない場所に移転させて欲しかったと思います。
また場所の問題では無く、もう少し成形跡の処理が綺麗に行われていたら見方&考え方が違っていたのかもしれません(私が購入したモデルでは、大きなバリが残っていました)。
・床下
素直にモールド成形が甘い(立体感が少ない)と感じるのですが、案外これが標準的であり、反対に最近のモデルのモールドが高度になっている証拠かなと感じます(今日紹介しているモデルはもう一歩工夫を)。
でもモールド以外の長い梁などは非常に立体的であり、細過ぎる事も無く&太過ぎる事も無く丁度良いディテールです。
でも1つ注意事項として、この長い梁は案外柔らかく(柔軟性があるとも言える)、無理な力を掛けると勿論ポキッと折れてしまいますので、取り扱いは丁寧に行いましょう(私は、カプラー交換時に一本折ってしまいました・・・・・その後に「木工用ボンド」で修復)。
あと1つ、これは毎度の事でありますが、製造国が表示された「MADE IN CHINA」のシール(ステッカー)が非常に目立ってしまっており、見栄えの低下に繋がり残念です(シールでは無く、床下にモールドする形を取って欲しかった)。
しかも今回の場合、そのシールが剥がれかかっていたので、こんな中途半端なら最初から貼らなくても良いのでは?と疑問を抱いてしまいます(いっその事、剥がしちゃっても全然大丈夫)。
・台車&車輪
私はこの手の貨車モデルで一番気にする部分が「板バネ」の形状なのですが、当モデルは期待通りに特徴をとらえ良く出来ていると思われます(でも、特別素晴らしい訳でも無い)。
しかし板バネの良さと反対に、車輪の回転を止める為にある「ブレーキ」の形状と設置している位置が大変よろしく無いと思いました。
もはやブレーキの形が無いと言いますか、明らかに形状が貧しいと共に一応形としてはあるだけで、正直ディテールは手抜きかな?と受け止められます。
設置場所も、車輪と対象になっている部分(作動すると車輪に押し付けられ当たる部分)に設けられているのでは無く、台車枠とほぼ一体成形にあるからして、結果ブレーキ位置は大きく内側に張り出しています(この位置を実車に当てはめると、ブレーキはかかりません)。
ブレーキは、根本的に形状&位置諸々の見直しと改良が必要であると思うし、まあ今後に期待するといたしましょう。
カプラー(連結器)は、Nゲージ標準規格の「アーノルドカプラー」が装備されていますが、勿論KATO製「KATOカプラー」に変更装備が可能です(ただし、全て自己責任での装備となる)。
車輪は、見栄えに優れた「黒染め車輪」が採用されており、ややメンテナンス時にレール(線路)が汚れやすいと言う面倒臭い部分がありますが、それにしても高評価なのは変わりありません。
車輪の話になったのでついでに走行性能を書きますと、勿論動力ユニットを搭載していない訳で自走は不可能ですが、動力ユニット搭載の機関車に牽引してもらって動かした場合、車輪の転がり具合は良好です。
回転が滑らか過ぎず、且つ固くて回りにくい事も無くて、丁度良いラインの転がり具合(抵抗)であります。
・塗装&印刷
塗装は、この手の貨車では定番の黒色で塗装され、更に艶消しされているので重厚感が演出されております。
実車も木製ボディーでありながら、黒色で塗装する事によって鋼製ボディー並の重厚性を出していますし、それが模型でもリアルに表現されています(でも黒色な一番の理由は、蒸気機関車による牽引の黒煙汚れを目立ちにくくする為)。
尚、この塗装に関してムラ・厚塗り・薄塗り等無く非常にキレイな部類に入ると思われます。
印刷は、白色で濃さは申し分無く、黒色ボディーに白色印刷はちょっぴり下地(今回で言う黒色)が見えやすいのですが、このモデルではそんな心配はありません。
印刷文字の質は、微少に太文字かなと感じ一部潰れて読みにくい部分がありましたが、まあ許容範囲と言った所です(納得レベル)。
この印刷は、今回のモデルではかなり多用されており、細部まで可能な限り頑張って施されていると思います(手摺りや細々とした場所にも印刷されている)。
以上で一通りポポンデッタ製「トラ35000形」の完成度に関して評価して来ましたが、最後にその総合評価をまとめて点数付けいたしますと、果たして点数は・・・・・2点(もう少し)です。
完成度が高い部分と低い部分が大きく別れ、今回は偶々完成度の低い部分が目立ち多かったので、結果総合評価が悪くなってしまいました。
悪い評価になりましたが、私自身としてはこのモデルを気に入り満足していると共に、他の人にも、このモデルは1両編成であり且つ値段もそこそこお手頃である製品構成なだけにオススメはしたいと思いました。
今回も様々書いて参りましたが、もしこのブログ記事に何かしら興味を持たれた方は、是非お近くの模型店(ちなみに、ポポンデッタに行けば確実に販売している)で購入し、遊んでみてはいかがでしょうか(^。^)
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