昨日&一昨日に引き続き、今日は京都府京都市にある「梅小路蒸気機関車館」で私が撮影した画像(写真)から、解説を入れまして紹介したいと思います。
今日紹介する車両は、当館メインの車両である「蒸気機関車」では無く、悪く書くとオマケ感覚で展示されている「客車」の画像であります![]()
スハ43系客車グループで、従来車よりも軽量化を意識して開発&製造された三等客車の「オハ46形」です。
オハ46形を説明する前に、当形式の基本となっているスハ43系について書くと・・・・・スハ46系は軽量客車と称された10系客車とオハ35系客車との間に位置する車両で、スハ43形を代表とし、その他の派生形式をまとめてスハ43系と世間では呼ばれています。
※スハ43系は、当時の国鉄(日本国有鉄道)が定めた正式な系列呼称では無く、あくまでも趣味的・便宜的な呼称であります![]()
本形式は、特に明確な運用スタイルは定められていませんが、名目上急行列車用として製造され、当初は特別急行列車(特急列車)にも使用されており、1980年代初期頃までは日本全国で急行列車に広く運用されていました。
更に、優等列車のみならず普通列車でも運用され、国鉄分割民営化直前まで定期運用がされており、JRへの移行後も少数の車両がイベント列車(ジョイフルトレイン)に充当されています。
車両構造は、戦前から戦後に掛けて製造されたオハ35系のリニューアル版として開発され、車内空間の改良(少しだが従来車よりも広くなった)・製造上でコストを抑えているのが特徴です。
さて、今日画像として載せている「オハ46形」は、スハ43系の軽量改良形として新製されたグループで、基本構造はスハ43系(スハ43形)と同様でありますが、鋼板屋根化されている為に妻面のキャンバス押さえが省略されており、雨樋も金属製の細い物を採用しています。
また軽量化の為に、内装の合板の薄板化・台車軸箱の薄肉化・連結器の材質を軽量な物への変更などがされています。
ちなみに本形式は、1965年から1967年に掛けて11両が緩急設備を搭載し、オハフ45形100番代に改造され、1981年から1983年に掛けてでは5両がスユニ50形に改造されました。
現在現役車両は、オハ43系グループとしてスハフ42形・スハシ44形・オハシ47形・オハ47形・オハフ46形は今でも活躍していますが、オハ46形は全てが引退し、現在は当館で留置されています(特別手入れはされておらず、見た目は正直酷い状態ですが、一応は展示保存されていると言う事になっている様です・・・・・)。
当時の国鉄が、主に地方都市圏の通勤・通学時間帯の普通列車に使用する目的で開発&製造し、誕生させたのが「50系客車」です。
1970年代前半まで、地方都市圏の旅客輸送には鋼製旧型客車が多く使用されていて、これらの車両は優等列車の電車化・気動車化と後継車である12系客車の登場によって転用された車両でありました。
しかし、製造後20年から40年以上経った車両であり、老朽化・陳腐化が進行して保守上の問題と乗客からの不評を大きくしていました。
一部の車両はは、室内の両端又は全ての座席をロングシート化し、吊革を設置する事でで収容定員の増加を図っていましたが、狭いデッキや出入口は変わっていない為、乗降の遅滞から列車遅延の原因となったり、自動扉を搭載していないのでこれらの客車は走行中に客用扉が開閉してしまい乗客や荷物等が転落する恐れがありました。
上記の様な保安上で特に問題となっており、その様な問題を解決する為に、新形車両の導入が求められて誕生したのが50系客車であります。
車両構造は、普通鋼製車体で本州以南向けの車両については製造工程の簡略化の為、窓構造が以前の一段上昇窓から上段下降・下段上昇式の「外ハメ窓(ユニット窓)」に変更されております。
更に、隙間風や雨水による浸食を防ぐのと、製造の簡素化を図って新設計の「ユニットサッシ」が採用され、耐久性&製造性を向上しています。
側構が薄肉化した事で、室内幅は従来の旧形客車より若干拡大し、窓側席肘掛の省略や座席寸法の改良で人が通るのに必要な通路幅を確保し、主に通勤通学時間帯における運用を考慮した車内空間であります。
またシート(座席)も、デッキ付近をロングシート・客室中央をクロスシートにした「セミクロスシート」を採用し、長距離運用よりも日々の通勤通学運用に特化した構造としています。
運用は、本形式導入したての頃は目的通り普通列車に充当され、その後に普通列車は電車・気動車への転換が進み、余ってしまった50系客車はJR北海道の津軽海峡線向けに転用されて快速「海峡」として活躍しました。
転用と言う事で、他にも50系を改造して気動車化したJR北海道「キハ141系」・JR西日本「キハ33形」がそれぞれ誕生しています。
現在は、定期運用されている50系客車は無く、ジョイフルトレイン(不定期列車)としてJR北海道の「ノロッコ号」・JR九州の「SL人吉号」などで活躍し、その他の車両は廃車&解体及び当館みたいに展示保存されております。
ちなみに、一部車両は樽見鉄道・真岡鐵道・ロシア・中国へ譲渡されたケースもあります(既に廃車となっていたり、譲渡計画自体が中止されている件もある)。
梅小路蒸気機関車館で展示されている車両ではありませんが、その代わり当館でSL(蒸気機関車)の乗車体験が出来る「SLスチーム号」に充当されている「SLスチーム号用客車」です。
SLスチーム号用客車は、1990年に大阪府鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」で運行されたSL列車に使用する目的で製造された車両で、同博覧会終了後に当館内で運行するSL列車「SLスチーム号」に転用されました。
車両は、窓ガラスの無いトロッコ風客車で、屋根は布製でテントみたいな外観及び構造が特徴です(SLに牽引されている為、煤汚れ等で現在かなり黒くなっている)。
ちなみに「SLスチーム号」は、当館内展示運転線の往復1kmを約10分間に渡って運用され、大げさですがまるで蒸気機関車で旅をしている様な気分を味わえます。
SLスチーム号に充当される蒸気機関車は、動態保存されている機関車の中から「C61形(2号機)」・「C62形(2号機)」・「D51形(200号機)」・「8620形(8630号機)」で、車両のコンディションや運行予定(スケジュール)で4機の中の1機が毎日選ばれます(スケジュールでいつまでがどの機関車で運行するか決められているのが基本)。
この列車は、大人(高校生以上)200円・小人(4歳以上)100円と言う比較的安い値段で、乗車する機会の少ないSLに乗れると言う事でとても人気があります。
SLに牽引される客車に1度は乗車してみたいと言う人にとってはかなりお手軽な方法であるし、乗車時間はそんなに長くはありませんが、前述した様にSLで旅をしている気分が満喫出来ると思うので、もし興味がある人は是非乗車してみてはいかがでしょうか![]()
※3回目運転後には、蒸気機関車に石炭」や水を補給する場所に移動する為に、当館中央にあるターンテーブル(転車台)で機関車が回転移動する姿が見られます(時間は大体15:40~16:10当たり)。
以上で私が今日書こうと思っていた全ての事柄を記載し終えたと共に、この記事より「梅小路蒸気機関車館」で撮影した画像を紹介する内容は終了いたします。
何日かに分けて解説した梅小路蒸気機関車館の紹介で、もし当館に興味関心を持たれたのならば、是非実際に「梅小路蒸気機関車館」へ訪れて見学してみてはいかがでしょうかp(^-^)q


