先週は、関西(京都・大阪・奈良)を観光していて、その際私が訪れた場所についてこのブログで紹介しましたが、今日はその中から京都府京都市にある「梅小路蒸気機関車館」で撮影した写真(画像)について私なりの解説を交えましてアップしたいと思います。
今日紹介する画像は、当館のメイン展示物(車両)である「蒸気機関車」の画像であります
日本初の本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車である「9600形」であります。
※テンダー式蒸気機関車とは、ボイラーがある機関車本体と炭水車(テンダー)と言うボイラーに投入する石炭及び水を積載した燃料運搬車両が、別構成で成り立っており、その双方が接続された形式の機関車の事です。
9600形は、「キューロク」又は「クンロク」と言う愛称で親しまれた蒸気機関車で、四国地方を除いた日本全国で長期に渡って運用されました。
更に国鉄(日本国有鉄道)において最後まで貨物列車の一般運用で稼動していた蒸気機関車で、どの蒸気機関車の中でも長命な形式となりました。
9600形の特徴としては、左右動輪のクランクピンの位相が、通常の右先行型に対して逆の左先行型となっている事が上げられ、これは動輪の釣合錘の位置をドイツ製上記機関車を参考にして、回転軸を含む平面で動輪全体の回転質量バランスを確保する「クロスバランシング」を取り入れてクランクピンから180°の位置から微少に設計変更を行なった際に、右先行の場合は後ろへ・左先行の場合は前に移動するのを間違えた事が原因とされています(いわゆる設計ミス)。
運用は、誕生したての頃は東海道本線等の主要路線に充当され、その後牽引力が強いD50形・D51形が登場すると、主要路線を追われて全国各地の路線や支線で活躍しました。
現在は、現役車両は無くて、廃車又は当館の様に展示保存されております。
第二次世界大戦末期から終戦直後にかけて少数製造された、小型タンク式蒸気機関車である「B20形」であります。
※タンク式蒸気機関車とは、ボイラーがある機関車本体と水&石炭を積載するテンダーが、別々でそれが連結されている形態では無く、機関車本体にテンダーの役目を持つ物が備わっている形式の蒸気機関車の事です。
B20形の特徴は、何と言っても小型な事で、これ程の小型な国鉄機関車は明治時代以来では極めて珍しく、また当時として次々と大型でパワーのある蒸気機関車が開発されていただけに、とても異例と言えます。
基本構成も、かなり簡素化された設計で、あくまでも生産性重視の省力構造であり、徹底した材料節約と工数削減化によって一切の装飾が省略され、蒸気機関車特有の美しいボディー(車体)に対する配慮は殆ど見られません。
運用は、皆さんのご想像通り、長編成で各路線を走行すると言うのは性能上から不可能で、主に機関区・貨物区(貨物ターミナル)・当時の軍基地での入換に充当されました。
まあ、かなり割り切った運用の仕方でありますが、それがアザとなり用途が極端に限定されて実用性があまり無い事から、車齢の若い内に多くが引退&廃車されました。
現在保存として残っているのはたった2両のみで、その内当館に1両展示保存され、勿論通常運用は不可能ですが、自走可能状態(動態保存状態))にあります(ただし滅多に動かさない為に、ほぼ静態保存状態である)。
老朽化した各地の支線区間運転用の蒸気機関車の代替(置き換え)用として、開発&製造された小型タンク式蒸気機関車が「C11形」です。
当時は、C51形・C53形などと言った大型蒸気機関車の新製投入が盛んで、それに伴い余剰となった6200形などの国鉄以前に製造された蒸気機関車が、各改造を施し支線区間運用や都市部区間運用等に充てられました。
しかし、それら車両は改造の時点で製造から既に20年前後が経過しており、改造後10年待たずして故障や老朽化の影響で休車扱いとなったりと、トラブルが多発していました(保守管理と言う意味でも不利であった)。
そんなイタイ事情を打破する為に投入されたのが「C11形」であり、この形式の登場により、上記のトラブルはほぼ完結した様です。
C11形の特徴は、大きな物として、同時期に導入されていたC50形の物よりボイラーバレル径をやや太く、且つ全長を短く再設計した2缶胴構成の過熱式ボイラーを、肉厚圧延鋼板を切り抜いて加工&組み立てした主台枠に搭載している事です。
運用は、さっきから書いている様に、主に最初は各地の主要支線に充当され、その後貨物列車・ローカル線の旅客列車牽引に使用されのち、気動車が普及するにつれて余剰となり始め、一部廃車もが出ましたが貨物列車用や機関区&貨物区の入換用として長期に渡って活躍しました。
現在は、殆ど各地の博物館や公園(広場)で保存展示されていますが、大井川鐵道・真岡鐵道・JR北海道ではイベント列車として運用され続けています(もしくは動態保存状態である)。
国鉄の前身である鉄道省が、アメリカから輸入したC52形を解析・研究の上、国産化した3シリンダー型のテンダー式蒸気機関車である「C53形」です。
この蒸気機関車は、登場以前に木製客車から新設計された鋼製客車への切り替えに伴い、鋼製によりその分重量が増して当時主力大型機関車であったC51形ではパワー不足になる事が見込まれていました。
そのパワー不足を補う若しくは打破する為に開発し誕生したのが、この3シリンダー機関車のC53形であります。
特徴は何と行っても3シリンダーで、通常台枠の左右両側だけシリンダーを搭載するのでは無く、車両中央線上にもほぼ同型のシリンダーを搭載する事(シリンダー数を増やす事)によって、通常の蒸気機関車に比べて牽引力が増す効果があります(鉄道省唯一の日本製3シリンダー蒸気機関車)。
しかし、構造がかなり複雑で且つ部品点数が多い為に整備検修側からは嫌われそうで、また構造が複雑であるからしてシリンダー動作不良の頻発と起動不能などと言った重トラブルが多かったそうです。
運用は、東海道本線・山陽本線において、特急・急行列車等の客車(旅客)列車牽引用の主力蒸気機関車として充当されました。
現在は、勿論現役車両は無く、静態保存と言う形で当館に展示保存されています。
以上で、今日取り上げようと計画していた全ての画像を紹介し終わりました。
今後も短いながらもシリーズ化して、梅小路蒸気機関車館で私が撮影した画像をアップして行きたいと思うので、どうぞお楽しみにしていて下さい(^~^)



