風邪をひいて病院で待っているときに、ちくま新書『完全教祖マニュアル』(架神恭介、辰巳一世 著)の第1章を読みました。

 

誰でも教祖になれるマニュアル(パロディー)という体裁を取っていますが、伝統宗教から新興宗教まで様々な宗教を分析し、どのように信者や金を集め、組織を作ってきたか等が学べます。

 

自分の場合、ネットビジネスでは顧客のファン化が大切で、その参考にと本書を勧められました。

 

第1章では、社会的弱者に現状とは別の価値基準を示して幸せにしてあげるのが教祖であると書かれています。

 

現代社会における価値基準では負け組にあたる人々に異なる価値基準を示し、勝ち組に変えてハッピーにするのが教祖の仕事だということです。

 

社会の問題点を見つけ、前提(例:仏教では輪廻転生)を主張しながら問題点を追求すると、前提を受け入れたくなる、これが信仰であると。

 

このような感じで、ネットビジネスに限らず一般のビジネスにも応用できることが書かれています。

 

宗教の話が中心ですが、読みやすく書かれているので、教養を身に付けながらすぐに使えることも学べると言えるでしょう。