東方神起・JYJ 〜L♡VE Paranoid Fiction〜 -8ページ目


キュヒョンが優心に告白すると言った翌日


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キュヒョンの満面の笑顔の横には優心も満面の笑顔で歩いてた
繋がれた手を見れば誰だってわかる



良かったな、キュヒョン…

優心もキュヒョンと幸せになれよ…

俺は失恋の傷みはこれから先も消えないだろう

だけど…ちゃんと前を向いて歩くよ




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KY「おはよー、チャミナ!」

CM「おはよ、キュヒョナ」

KY「さぁー今日も勉強♫勉強っ♫」



気分がいい時にだけ言う"チャミナ"
好きな優心と付き合えたんだから当たり前か…
胸に薔薇の棘が刺さってるのに痛くも痒くもないのは気のせいだろうか?



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YH「なぁ、チャンミン。あの2人…いつから?」

CM「あっ、ユノ。昨日からじゃない?」

YH「優心ちゃんって、チャンミンの事好きだと思ってた」

CM「・・・」

YH「いっつもチャンミン、チャンミンって言ってたのに。何かあったの?」

CM「うん…まぁ色々、とね…」

YH「ふーん。大丈夫か?」

CM「大丈夫だよ、俺は」




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必ずキュヒョンの横にはピッタリと優心が寄り添い
瞳が合えば微笑んで
不意にキュヒョンは優心の頭を撫でたり
誰が見たって…お似合いのカップル



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俺はそっと失恋の哀しみを心の箱にしまい鍵を掛けた
誰にも開けれない頑丈な鍵で奥深い心の中へと…





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用事があると先に帰った優心
俺たちは夜会う約束した

待ち合わせ場所に息を切らせて来た優心に愛おしいと思う俺


「ごめん…ハァ…待った?」

KY「待った。けど、走らなくて良かったのに」

「ごめんね?寒かったでしょ?」



もう冬が来そうな夜
吐く息が白く出てくる季節
30分以上待たされたけど寒さなんて感じない
愛おしい優心が来るのを胸を弾ませて待ってんだから…



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KY「ご飯は?食べた?」

「ううん。まだ。キュヒョンは?」

KY「俺もまだ。先に何か食べに行く?」

「いいよ。何食べよっか~」



2人っきりで出掛けるなんて初めて
俺の隣で一緒の歩幅で歩くのをいつも夢見ていた
無邪気に笑う横顔が天使のように見える



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KY「優心…」

「ん?」

KY「俺…優心が好き」

「・・・」

KY「付き合おう。俺たち」



もっとムードあるような所で告白したかった
夜景を見ながらとか…
でも一刻も早く俺の気持ち伝えたくて
焦る気持ちが言葉となって出てしまった



「もっと…ムードある所で言わないかなぁ~」

KY「はぁ⁈」

「夜景見ながら…とか?」

KY「あっはははは」

「こんな道端で普通言うかなぁ~」

KY「ごめん。俺もそう思ってた!」



俺たちは人目も気にせず2人で笑ってた
俺だけを見て笑う優心を今すぐにでも抱きしめたい
そんな俺を他所に優心は…


「どこに食べに連れてってくれるの?」


そう言いながら小さな手を絡めて来た



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KY「絶対泣かせたり、傷付けないから。俺だけを…見て」

「浮気したら絶対許さないからね」

KY「俺は優心だけだよ」



悪戯っ子みたいに笑うと繋がれた手に力がこもった


優心の右側は…俺だけのポジションになった










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優心と笑い合ってるキュヒョンを見て
羨ましいような…哀しいような、複雑な気持ちだった
前は…俺の方が優位だった

優心に勉強を教えるのだって…
優心が笑い合うのだって…
優心の右側は俺の指定席だった



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なぁ…俺一体どうしたらいいの?
やるせない気持ち誰にぶつければいいわけ?


今は…キュヒョン、お前が羨ましい

今まで俺をこんな想いで見てたんだな

俺って…本当馬鹿だよな…



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大学から出た瞬間キュヒョンに話しかけられた


KY「なぁ、チャンミン」

CM「どうした?優心は?」

KY「俺…優心に告白するから」

CM「俺に…報告しなくていいよ」

KY「いいのか?」

CM「俺には…もう関係ないだろ」

KY「そっか…じゃ俺行くわ」

CM「・・・」



あのキュヒョンの真剣な眼差し
俺に何か言いたげな瞳


ーお前の気持ちはそんな物だったのか?ー


そう言われてるような気がする
俺も…本気だった
生半可な気持ちや想いじゃなかった
男として。本気で守りたいと思う女だった



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優心と笑い合って
色んな事を話して
これからも笑って居たかった
俺だけに向けられる笑顔を一人占めしたかった





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KY「優心~ッ♫」

「キュヒョン。どうしたの?」

KY「ご飯一緒に食べよ」

「いいけど…チャンミンは?」

KY「他の奴と食べるって」

「ふーん。そっか」

KY「チャンミンじゃ…俺じゃ嫌?」

「何言ってんの?」

KY「ううん、何でもない」


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俺は卑怯なのかな…?
前からもしかしたらチャンミンを好きなんじゃないかって思ってた
ユナとキスをしたチャンミンを見て
優心の悲しそうな顔を見た瞬間
絶好のチャンスが来たとさえ思ってしまった

俺は…優心が好きだから…

チャンミンみたいなドジはしない



「ねぇ、キュヒョン?聞いてる?」

KY「あっ…ん?何?」

「ここの数式、教えて?」

KY「あぁ~ココね」



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遠くのテーブルでチャンミンが見てるのも気付いてた
けど…知らないフリ


ごめんな、チャンミン…

俺、今はチャンミンより優心を取るよ

お前との絆はこんなんじゃ壊れないだろ?



今は…優心と笑い合ってたいんだ…










優心の誕生日から数ヶ月後
気の合う仲間数人で呑んでた時だった
仲間の誰かが言い出した"王様ゲーム"

かなり酔ってた俺は指示された通りにキスをした…

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好きな優心が居るにも関わらず
俺は酔いに任せてしてしまったんだ



その日を境に優心は俺から距離を置いた

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CM「いい加減機嫌直せよ」

「・・・」

CM「優心っっ!!」

KY「チャンミン、止めろって。原因はお前が悪いんだから」

CM「はぁ?何で俺?」

KY「お前覚えてないの?飲み会」

CM「・・・最後の方は全く」

KY「お前、ユナとキスしたんだぞ?」

CM「そんな訳ないだろ」

KY「じゃなきゃ優心が無視したりしないだろ」

CM「それと優心の無視は関係ないだろ」

KY「はぁ~…お前もわかんない奴だな。優心がチャンミンの事好きだからに決まってるだろ」

CM「えっ⁈」



両想いだと気付いた時には既に遅くて…
酔っぱらってなきゃ…
ユナとキスなんてしなきゃ
俺たちは運命を変えてたかもしれない
幼馴染じゃなく…恋人同士に…


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KY「俺さぁー、優心のあんな姿見てすぐわかったよ。すっげぇ、お前が羨ましいわ。でも…俺は負けないよ?」

CM「どういう意味だよ」

KY「チャンミンに失望した今がチャンスじゃん?」


そう言ってキュヒョンは優心の元に走って行った
今更俺が告白したどころでフられるのがオチ



悔しいけど…自業自得だろう


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黙ってあの2人の背中を見てる事しか出来ない
楽しそうに笑う2人を…ただ見守る事しか出来なかった