組織が関与している薬一覧
○組織が関与している薬一覧
①APTX4869
②シルバーブレット
③ APTX4869とは別に灰原が作っていた薬
※42巻でベルモットはシェリーに銃口を向けながら「恨むならこんな愚かな研究を引き継いだあなたの両親を憎むのね」といっている。
○①について
・黒の組織の科学者だったシェリーが、同じく黒の組織の科学者であった宮野厚司と宮野エレーナから受け継ぎ、開発していた薬物。
・組織からシェリーが失踪した影響で、開発が滞っている。
・もともとこの薬は毒薬として開発されたものではなく、他の何らかの効果を求めて作られたものなので、後に灰原も江戸川コナンに「毒なんて作っているつもりはなかった」と語っている。
・マウスを使った実験でその大半が死に至る上に、体内からの毒物反応が出ないことが判明し、完全犯罪が可能な毒薬としても利用できることを知った組織が、開発者のシェリーに無断で暗殺用途に使用するようになった。
・「ある1匹のマウスだけ死亡せずに幼児化する事例」をシェリーは確認するが、組織への反抗心の為、組織にそれを報告せずにいた。
・後に人間にも幼児化の効果が表れることとなったが、その被害を受けた者の一人に工藤新一がいた。
・組織の裏取引を目撃した新一は、口封じとして組織の幹部のジンに「まだ人間に試したことがない完全な毒薬」を投与されたものの、死に至らなかった。
・新一には「実験段階でシェリーだけが認識していた幼児化の現象」が現れた。
・その後も組織の暗殺に多用された形跡があり、新一以外の全ての服用者の死亡が確認された一方で、新一のみに対して「不明」のデータが記録されていた。
・その後、新一が幼児化して生きていることを察知したシェリーは彼に対し強い興味を持った。
・シェリーが「疑わしきはどんな手を使ってでも消す」組織から彼を研究対象として守る目的で、データを「死亡」に書き換える。
・その後、組織への反発が原因で研究を中止したことで、組織に監禁されていたシェリーが、隠し持っていたAPTXを自殺目的で自身に服用した際に、新一と同様の幼児化現象が現れ、組織から脱出することが 出来た。
・この薬の本来の開発目的について作中で明言されていない。
・本来の制作目的について、灰原や組織の一員のピスコの台詞や原作28巻第8話「悪魔の矢」に登場する名簿などから、「若返り、あるいは不老不死の可能性を示唆する表現」がある。
・薬の開発コード「4869」を語呂合わせにして読むと、名探偵シャーロック・ホームズのファーストネームに相当すること、薬自体が試作品段階のことから、組織の人間から「出来損ないの名探偵」と呼ばれることがある。
・組織のコンピュータに記録された「この薬のデータ」にアクセスする際のパスワードは、ホームズシリーズ自体が試作段階だったときに作者アーサー・コナン・ドイルが仮名として付けた「Shellingford Holmes(シェリングフォード・ホームズ)」のファーストネームを取って「Shellingford」と設定されている。
・宮野夫妻と親しく、開発中の薬について聞かされていたピスコは、身体が幼児化した灰原を見て「まさか君がここまで進めていたとは…。事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう。」と語っている。その一方で、ベルモットは「こんな愚かな研究」と評している。
・現実世界の化学物質としてのAPTXとは、Aprataxin(アプラタキシン)と呼ばれる早発性失調原因遺伝子である。
・②と①の関係性は不明。①が②の後身となったか。
・今のところ幼児化に対する完全な解毒方法は確立していない。
・ただし白乾児を飲むと一時的に幼児化が解毒する。
・因みに、シェリーは阿笠博士と協力して解毒剤の試作品を完成させている。これはあくまで試作品なので、数十時間で再び幼児化が進んでしまう。
・宮野夫妻は18年前に火事で事故死したと伝えられている。その焼け跡に残った資料を元にAPTX4869を復元した。
・灰原の作っていた薬は APTX4869と異なる薬。
○②について
・20年以上前に宮野夫妻が開発していた薬。①との関係性は不明。
・エレーナのテープによれば、「とても恐ろしい」とのことだが、「その薬を完成させる為に、吾々二人はあなた達とお別れせざるをえない」と伝えている。
・②の正式名称は不明。どのような効果なのかも不明。
・「シルバーブレット」というワードが出てきたのは78巻が初めてである。その際にエレーナのテープの続きが明かされた。灰原はテープの続きを回想しながら、「こんな薬(APTX4869を指すという説とその解毒剤を指すという説がある。)作ってはならなかった。しかし今はこれに頼るしか…」と呟いた。